三田典玄の「体育館の裏話」
mixiで規則改正。その中に、日記などを書いた人間の著作権などについての記述があった。
どうも、mixiは勝手にぼくらの日記を本にしたりすることが無断でできるらしい。。。
そういうよに読める文面だった。
しかし、ぼくらみたいな書籍を書く仕事をしていた人間にとっては、そういうことはもともと出版契約書に書いてあった。その代わり、報酬をもらう、ということが普通に行われていた。
でも、一般の、それもお金を払ってもいない、あるいはむしろmixiのお客様として、mixiにお金を払っているユーザの著作権についても、同じように扱う、というのは、やはりいかがなものか、と思う。
ぼくらは文章は「売り物」でもあるから、売る側の都合にあわせる場合もある。だから、お金をもらう代わりに、著作人格権を制限する、ということはありえるし、著者も、よほど頑固な人でないかぎり、それに従うことになる。
そうは言っても、実際には、イザとなれば、書籍の版権そのものを引き上げてしまう、という「強権」を、著者は発動できることが普通だから、そういう約束でも、あまり怖くない、という事情がある。
それに通常は書籍を出す出版社と著者はお互いの信頼のもとで、それぞれの役割の仕事をするわけだから、最初から喧嘩する、ということはまずありえない。だから、こういうことはあまり問題にならないわけだ。
でも、mixiの一般ユーザは、mixiにとっては仕事仲間でもなければ、同じ会社の人でも、ないし、外注さんでもない。あくまで「お客様」である、と言う面がどうしても大きい。
つまり、このmixiの場合は、著作人格権の行使はしない、なんて制限をもともとつけるべきものではないのはけっこう当たり前のことだと思うのだが。。。。
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