置いてきぼり山行

 新潟山岳会時代、金子さんリーダーの海谷山塊が有りました。
山スキーで下山の途中に暗くなりかけたら、突然金子さんがみんなを置いて滑って行きました。
山スキー3年目くらいの容江ちゃんは必死に付いて行き、私は新人の成田君に付き添ってゆっくりと滑りました。
 ある程度行くと、下からヘッデンの明かりが近づいて来る。
迎えに来たのかと思ったら、容江ちゃんが 『コースが分らないので、私達の明かりを頼りに引き返して来た』 との事でした。
 
 駐車場に付くと、車はすっかり暖めてあり、着替えを終えたリーダーが出迎えてくれる。

 

 やはり新潟山岳会時代、金子さんリーダーで成田君と沢へ行きました。
高捲きの途中ではぐれ、一人は山中でビバーグ、もう一人は下山した事が有りました。
高捲きで大切な事は、もちろんルートファインデングですが、道の無い所を行くのだからパーティがバラバラにならないようにするのは当然の事です。
 パーティの事も考えられずに、自分だけで行動するのはリーダーとして失格だと思う。

 

 稜友会に移ってからも、金子さんリーダーで村かーちゃんと雪山へ行きました。
下山途中に鞍部でアイゼンからワカンに履き替えました。
早く履き替えた金子さんが先に下山したら、村かーちゃんは下って来た方へ登り返していたとの事です。
 
 例会では ≪バカ≫ とか、ボロクソに言っていたが、自分自身の反省の弁は何も無い。
どんなバカでも(ボケた徘徊老人でもなければ…)冷静なら下りて来た方向がわからないはずは無い。
 村かーちゃんが冷静さを失う、何かが有ったのだと思う。
状況が悪ければなおさら、リーダーはメンバーが実力を発揮できる環境を整えるように心掛けるべきである。
村かーちゃんをボロクソに言う前に、なぜ冷静で無くなったかを考える必要がある。
 そう言う反省があるからこそ、経験を積んだリーダーとして成長して行くのである。
反省が無ければ、せっかくの経験も役には立たない。

 

 置いてきぼり山行は金子さんだけではない。
寅さんも2月の志賀高原の山スキーで、暗くなってからバラバラに下山している。
寅さんと一緒に下った人の話では 『自販機の缶コーヒーで手を温め、待合所の火の消えたストーブでも気分的に暖かかった』 との事です。
道路の温度表示は−11℃だったとか…
最後は、初心者の高野君にミッキーが付いて下って来たとの事でした。

 

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