イラクの民兵組織分裂、サドル師も離脱宣言 治安に不安2008年03月08日23時32分 イラクのイスラム教シーア派指導者の一人で、反米強硬派のムクタダ・サドル師は7日、昨年8月から戦闘行為を停止している自派の民兵組織マフディ軍が内部分裂したことを認める声明を出した。自分自身もこれまでの活動から当面離れることを明らかにした。AFP通信などが報じた。 マフディ軍の活動停止は、昨年後半からのイラクの治安改善の大きな要因。分裂したのは、米軍やスンニ派などへの攻撃再開を求める好戦的な勢力とみられ、この勢力が動き出すと、治安が再び悪化する恐れがある。 サドル師は声明の中で「仲間の多くが指導者の指示に従わず、政治闘争に身を投じている。多くの者が世俗的な理由から分裂した」と語った。自分自身に関しても「イラクを解放することができなかった。しばらく勉学に専念する」とした。 マフディ軍は、昨年8月に市民多数を巻き込む抗争事件を起こした後、サドル師の指示で戦闘を停止。この措置に過激勢力が不満を募らせ、今年2月に戦闘停止期間が半年延長されると、分裂が決定的になった。 マフディ軍はイラク戦争後、サドル師を中心に創設された。地元報道によると、約5万人とされる。米軍はイランから武器や資金援助を受けているとみて警戒している。 PR情報この記事の関連情報国際
|
ここから広告です 広告終わり どらく
ハイビジョン動画
一覧企画特集
特集
アサヒ・コム プレミアム朝日新聞社から |