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イージス艦事故:海幕事故調が乗組員らの事情聴取始める

海上自衛隊横須賀基地に接岸した海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」(奥)。手前は火災事故を起こした「しらね」=2008年2月19日午後5時6分、本社ヘリから岩下幸一郎撮影
海上自衛隊横須賀基地に接岸した海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」(奥)。手前は火災事故を起こした「しらね」=2008年2月19日午後5時6分、本社ヘリから岩下幸一郎撮影

 イージス艦「あたご」の事故原因を解明するため、防衛省海上幕僚監部が設置した「艦船事故調査委員会」(委員長・加藤保海幕副長)は6日夕、乗組員らからの事情聴取を始めた。捜査を行う海上保安庁から同日午前、同省の調査を了承する連絡が入り、松本幸一郎・海幕監察官らが、あたごが停泊する横須賀基地(神奈川県)に出向いた。  

 今回の事故では、事故当日の2月19日、海保の捜査を控えた航海長をヘリで海幕に搬送し、石破茂防衛相らが聴取。翌20日未明にかけても、海自側が携帯電話で乗組員に事情を聴くなどした。

 こうした動きが捜査妨害に当たるのではないかという懸念が強まったため、海上保安庁は同21日「捜査を優先させる必要があり、支障がなくなった時点で連絡する」と防衛省側に異例の申し入れを行い、事故調は乗組員への接触を見送っていた。【本多健】

毎日新聞 2008年3月6日 18時11分 (最終更新時間 3月6日 19時51分)

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