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人模様:戦争体験、日本の若い世代へ--黄有良さん

 中国南部・海南島の戦争被害者と日本の若者の交流が進んでいる。謝罪と補償を求めて日本政府を訴えた島の元「慰安婦」を支援しようと、10代~30代前半の有志グループ「ハイナンNET」が結成されて3年。東京高裁に控訴中の原告の一人、黄有良さん(80)が本人尋問で来日したのを機に、東京で「ユースフォーラム」などが開かれた。

 フォーラムでは学生やフリーターら男女6人が発言。「本来、性の問題は身近なこと。けれどもそれに植民地支配や民族差別が重なって、慰安婦問題を語ることを難しくしている」「戦争体験を聞いた私たちが同世代に伝えなければいけない」などと各自の思いを述べた。

 リゾート地としても知られる海南島だが、慰安婦裁判は01年、8人が東京地裁に提訴した。06年8月に出た判決は敗訴だった。「当時のことは自分の孫や子どもにも話していない。でも、日本の若い人たちが応援してくれて元気になりました」と黄さん。「何としても名誉回復をしたい」と話していた。【明珍美紀】

毎日新聞 2008年3月1日 東京夕刊

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