６日午後９時ごろ、日本時間の午前４時ごろ、エルサレムにあるユダヤ教の神学校に男が侵入し、食堂や図書館などで銃を乱射しました。病院の関係者によりますと、この銃撃で生徒など８人が死亡したほか、少なくとも８人が病院に運ばれ、このうち５人が重体だということです。犯人の男は近くに住む兵士に射殺され、警察ではイスラム過激派によるテロ事件とみて調べています。この神学校は、ヨルダン川西岸の占領地にユダヤ人入植地の建設を進める運動の指導者が多く卒業している学校として広く知られています。パレスチナでは、先月２７日からの６日間で、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃で子ども３９人を含むおよそ１２０人が死亡したため、イスラエルに対する反発が極度に高まっていました。ガザ地区では、今回の銃撃事件を受けて、住民が空に向けて銃を発砲したり、「これは神の復しゅうだ」などと叫んで気勢を上げたりしています。エルサレムでの大規模なテロは、４年前にバスで自爆テロが起きて１１人が死亡して以来です。