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MLB:王建民フィーバーに沸く台湾(上)

 台湾は22日に投票日を迎える総統選挙に向け、政治の季節を迎えている。与党民進党と8年ぶりの政権奪回を目指す国民党の大勝負で台湾全土が騒がしい中、民衆の関心はむしろ4月1日に向いている。野球の米メジャーリーグ、ニューヨーク・ヤンキースのエース王建民(28)が開幕投手として登板を予定しているためだ。台湾のメディアは王建民の一挙手一投足を現地から伝えている。「今年は指の故障はないだろう」という観測記事までが主要ニュースとなる状況だ。米ニューヨーク・タイムズは王建民を「政治的に分裂した台湾を一つにまとめる存在」と表現した。

 北京五輪の野球最終予選が行われる台湾中部の台中で、プロ野球組織「中華職業棒球大連盟」(CPBL)の王雲慶国際部長は「王建民は単なるスポーツ選手ではなく、台湾の自負心そのものだ」と話した。あるタクシー運転手も「総統選挙は利害関係がある政治家のイベントだが、王建民は全国民の関心事だ」とまで語った。

 王建民は小学校時代に「勉強が嫌い」という理由で野球を選んだ平凡な少年だったが、優れた身体条件と運動神経で台湾野球のトップに立った。剛速球投手として台湾代表チームで活躍した王建民は、台湾プロ野球を経ずに2000年にヤンキース入りを果たした。

台中(台湾)=閔鶴洙(ミン・ハクス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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