ここから本文です。現在の位置は トップ > 地域ニュース > 佐賀 > 記事です。

佐賀

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

武雄市:4月から救急搬入休止 平日午後は休診--医師不足で /佐賀

 武雄市は3日、医師不足のため、4月から市立武雄市民病院(樋高克彦院長)の救急搬送受け入れと平日午後の診療を休止すると発表した。県内の公立病院では、小城市民病院も医師不足を理由に、2月から救急搬送の受け入れを休んでいる。県内の医師不足の深刻さが改めて浮き彫りになったといえそうだ。

 武雄市によると、現在12人いる市民病院の医師は08年度には9人になる。病院の規模に対して適正人数の医師が確保されていた04年度に比べると7人のマイナス。

 一方、06年度には救急車による救急患者を748人受け入れたが、現在、医師1人の平均当直回数は月4回ほどで「過酷な勤務状態」(同病院)になっているという。

 このため、同病院は4月から、診療時間を平日午前8時半~午後1時とする。

 一方、夜間・休日は基本的に救急患者を受け入れず、平日の診療時間内でも、救急車による搬送受け入れは、通院中の患者だけを対象にするという。

 この措置で、市内の救急告示医療機関は皆無となる。

 樋渡啓祐市長は「近隣市町の医療機関に協力をお願いし、市民病院に相談窓口を設けたい。国にも医師の偏在解消を訴えていきたい」としている。

 県医務課によると、県内の救急告示医療機関は現在、53機関で、05年4月から9減という。【関谷俊介】

毎日新聞 2008年3月4日

佐賀 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報