職種紹介
本人プロフィール
タイトル1
ONKYO初のデジタルアンプ・DTA-7が登場したのは2003年春。当時、デジタルアンプといえばまだマイナーな存在でしたが、最近はいろんなところでよく見かけるようになってきました。ONKYOのデジタルアンプも年を追うごとに機種を増やし、INTECシリーズもラインナップするまでになった2005年春頃、CR-D1を含む新ミニコンポの企画が動き始めました。
CR-D1は、ONKYOの“原音”へのこだわりを体現するため、普及価格帯をはずさずに、これまで単品アンプでしか採用していないオリジナル変調方式<VL-Digital>のデジタルアンプを搭載することが必須でした。アンプ部に課せられるコスト要求は非常に厳しく、回路の更なるシンプル化がどうしても必要でした。これを打破する鍵となったのは、デジタルアンプ開発・商品化の過程で地道に積み重ねた経験でした。
デジタルアンプを造り上げるためには、その名前から連想されるイメージとは裏腹に、非常に高度なアナログ技術が要求されます。私達は、初代のDTA-7から一貫して<VL-Digital>方式にこだわってデジタルアンプを作り続けています。その経験とノウハウをフルに活かした回路のシンプル化、それを助ける最新デバイスの採用により、シンプルで、小さなCR-D1用デジタルアンプ回路の完成にこぎつけました。
こういったことは、オリジナルの技術に常に向き合い、磨き上げているからこそ可能となるのです。とはいっても、実際に回路が出来上がるまではもちろん一筋縄ではいきませんでした。特に、今までにない最新デバイスの採用は、わからないことや予期せぬことがいっぱいで使いこなす上での苦労が多いこと、多いこと・・・(おかげで、このデバイスメーカーの技術者とは非常に気軽に話せるようになりましたが・・・)。
この回路のスリム化は、予想以上の副次効果を生みました。音質が格段に向上したのです。小さなアンプ基板から想像もつかないパワー感、キレ、これまでなかなか出せなかった透明感。「いきなりすごいものができている・・・!」試聴室で試作1号機を聴いた皆が、そう思ったはずです。
業務風景
タイトル2
たとえば身近な例として、少しお金を貯めて自転車を買う場合を想像してみてください。
たくさんの候補の中から、皆さんは、何を基準に最終的に買うものを選ぶでしょうか?
色? 値段? デザイン? 走行性能? 耐久性? ブランド?・・・
使い方や嗜好の違いなどにより、目の付け所は皆さんそれぞれ違うと思いますが、「決め手」になるような何かが必ず1つはあるはずです。そして、その決め手となったもののバックに、自分のベクトルと合ったメーカーの確固たるポリシーとか、開発者の想いなどが垣間見えたりすると、ますますその商品に惹かれていってしまいます。
そういった、「惚れ込んで買っていただける」商品を生み出すために、自分がユーザーの立場に立って本質を見極め、そこから自然に紡ぎ出される魅力的な商品のストーリーを実現するために必要な技術を開発し、情熱を持って実際の商品の形にしていく姿勢、これが最も大切だと思います。もちろん、自分がユーザーの立場に立ち、強くこだわりを持って仕上げた商品は、自分が欲しいのはもちろんですが、往々にして市場の反応も良いものです。
 
タイトル3
開発センターは、少し先の商品に搭載される要素技術の開発を受け持つ部門で、私が現在担当している業務はおもに電子回路の開発・設計です。学生時代には電気・電子工学を専攻していたので、その基本知識は当然ながら生きていると思います。しかし、実際のところ会社に入ってから勉強する部分が非常に多いので、今回路を勉強してないからエレクトロニクスのエンジニアは無理、ということはまったくありません。
そういった知識などよりむしろ大事なのは、目標を持つこと、それからそれを達成するためにとことんやりきる姿勢だと思います。みなさんは、これまでの学生生活の中で、少なくとも1つは何かにのめりこんだ経験があるのではないでしょうか? そのときと同じ姿勢や情熱を持って仕事に臨めれば、困難な問題にぶつかってもがんばりきれるし、結果も必ずついてくると思います。
 
タイトル4
私が所属する開発センターは比較的若い人が多く、みんな非常に元気です。普段はものづくりの最初を担う部署なので、パソコンで解析やシミュレーションをしたり、基板に回路を組んだり、スピーカ用の木工をしたり、・・・と、各々の手を動かしながら、「こんなものがあったらおもしろいだろうな」「そこはこう考えてつくったほうが良いのでは」と、意見を交わしつつ活発に開発が進んでいます。何か問題が起こった場合などは、関係者みんなで考え、解決していこうという雰囲気があります。
一方で仕事には直接関係ないのですが、みんなたいていいくつかの趣味(スポーツ、車、楽器、・・・等々)を持っており、それもかなりこだわりのある人が多いように思います。それぞれ分野は違いますが、それに対する情熱と同じように熱い気持ちをもって開発に取り組むことで、独創的な商品につながる技術が生まれているのではないかと思えます。
職場風景
タイトル5
今振り返ると、学生時代にはいろいろなものを自分でつくり、使ってはいじりを繰り返してたな、と思います。昔からモノをつくるのが非常に好きだった私が、ONKYOに入社した今もものづくりに携わっていられるということは非常に幸せだなぁと思います。
ぜひ、今のうちに何か没頭できるものを見つけて、とことんそれをやってみてください。その中で得られるものは決して小さくないはずです。ONKYOでは、熱意さえあれば誰でも仲間の力を借りつつ製品発売までのすべてに関わることができます。みなさんも、夢中になって得られた「何か」を持って、ONKYOに来てみませんか?
 
 
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