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韓国の自殺率、OECDトップに

 生活苦や就職失敗で挫折した20代から30代の自殺が急増し、韓国の自殺率が経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で1位を記録した。

 18 日、統計庁は「昨年の全体の死亡者24万5511人のうち、自殺による死亡が1万2047人で、がん(6万5479人)、脳血管疾患(3万1297人)、心臓疾患(1万9288人)に続いて4位を記録した」と発表した。昨年、1日当り33人が自ら命を絶った計算になる数字だ。

 1995年に自殺した人は4840人で死亡原因の9位だったが、交通事故、肝臓疾患、糖尿病などを抜き、10年で五つも順位を上げたのだ。

 自殺者数はアジア通貨危機の直後である1998年に8569人まで急増したが、再び減少傾向を見せた後、2001年以降に急激な勢いで増加する傾向を見せている。

 OECDを基準とした場合、昨年の韓国の自殺率は人口10万人当たり24.7人でハンガリー(22.6人)、日本(20.3人)などを抜き、OECD加盟国で最も高かった。

 特に、失業、貧困などにより、20代から30代の自殺が大きく増えていることが調査の結果分かった。10年前の20代と30代の自殺率は10万人当りそれぞれ12.2人(死亡原因2位)と12.5人(4位)にとどまっていたが、昨年は17.7人と21.8人に増え、この世代の死亡原因で1位を記録した。昨年の20代から30代の自殺者数は3292人で、2004年より375人増えている。

 韓国保険社会研究院のソ・ドンウ研究委員(精神科専門医)は「景気の停滞が長期化し、貧困層に転落した人々が賭博、カード負債などの家計破たんを来し、自殺が急増した」と語った。

チョン・ヘジョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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