イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの地上部隊による侵攻を本格化させ、この4日間で100人近くの死者が出ています。
AP通信などによりますと、イスラエル軍は先月29日の深夜から1日にかけて、パレスチナ自治区ガザの北部にある武装勢力の拠点を地上部隊と空爆で攻撃しました。この攻撃で、砲弾が民家を直撃するなどしてパレスチナ人100人近くが死亡し、多くの一般市民や子どもが巻き込まれました。
今回の軍事作戦はイスラエル軍が2005年夏にガザから撤退して以来の最も大がかりなものです。また、イスラエル軍は2日未明、ガザを統治するハニヤ首相の官邸を空爆しました。官邸には人がいなかったためけが人などは出ていません。
イスラエルは、ハマスの武装勢力がロケット弾による攻撃を続けていることを非難し、ガザへの侵攻を正当化しています。
こうしたなか、国連では1日、安全保障理事会の緊急会合が開かれ、パン・ギムン国連事務総長は、ハマスによるロケット攻撃とイスラエル軍の武力行使をともに非難したうえで、双方に攻撃を止めるよう求めました。(02日14:11)