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巡査長、少年3人に拳銃抜く 「態度改まらなかった」

2008年02月27日22時52分

 警視庁滝野川署の男性巡査長(27)が26日夜、騒音の苦情を受けて東京都北区の路上に駆けつけた際、3人組の少年に対して拳銃を抜いて、立ち去らせていたことがわかった。同庁は問題のある拳銃使用だとして、特別公務員暴行陵虐などの疑いで捜査している。

 同庁人事1課によると、26日午後8時20分ごろ「大声で話をしていてうるさい」と110番通報があった。地域課の巡査長が交番から北区滝野川2丁目の区道交差点付近に駆けつけると、16歳と17歳の少年3人組が談笑していた。少年たちはいったんその場を離れたあと約10メートル先で路上に座り込み、巡査長が名前や住所を尋ねても返答しなかった。このため同8時35分ごろ拳銃を抜き、立ち去るよう求めたという。この際、巡査長と少年たちとの距離は50センチ〜1メートルだったという。

 巡査長は「少年の態度が改まらなかったので、強く出なければならないと思い、抜いてしまった」と同庁に説明。「ご迷惑をおかけし、申し訳ない」と話しているという。少年の1人は「拳銃を向けられた」と話しており、警視庁は銃口を向けたかどうかなど当時の状況を調べている。

 巡査長が駆けつけた直後にパトカーの警察官2人も現場に到着。少年らが移動したため、パトカーの2人は現場を離れ、その後巡査長が1人で少年たちに対応した。拳銃を抜かれた直後に少年3人が同署を訪ね、訴え出たという。

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