アークエンジェルズ

「アーク・エンジェルズ」の活動の記録です。
小さな小さなお星様
訃報です。
いつものように、いつもの時間に犬舎へ行き、食事の用意にかかりました。
毛布を取りこみながら、各犬舎のワン達の、便チェックをします。

スタッフが、慌ててワンを抱きかかえながら走って来ました。
「ポーラの様子がおかしい??」
すぐに、獣医師に電話で指示を仰ぎ、代表とスタッフで地元の病院へ走りました。

1時間後、ポーラは涙顔のスタッフの胸に大切に抱かれ、戻って来ました。

「駄目だった・・・。昨日まであんなに元気に食べていたのに・・・」
スタッフの声は涙声で聞こえないくらい・・・

小さな小さなポーラはお空に昇って行きました。

プードルの「ポーラ」
手のひらに乗るくらいの大きさで、体重はわずか1.5kg。
皮膚はボロボロで、骨と皮だけ。
心臓が悪かったようです。

ポーラはシェルターで44日間を過ごしました。
プードル・チワワなど、超小型犬の前はいつもストーブがガンガン焚かれています。
みんな、お洋服を着せてもらっています。
この1ヶ月半、ボランティアさんやスタッフに、大切に大切にケアしてもらってきました。
ケージの生活から解放され、自由に走っていました。

過酷な現場から救われたポーラ。
ある方が、おっしゃいました。
「ほっとしたんではないかな?」

「ポーラ・・・。まだ、ほっとするのは早いんだよ・・・。
あなたを待ってくれてる人が、必ず迎えに来てくれる。
その時が、ほっとする時。」

私達はポーラを囲んで、沢山の涙を流しました。
「ごめんね・・・。」

病院に走る時のポーラは目を大きく見開いて、みんなの顔を見ていました。
抱いていたスタッフの話を聞くと、静かに目を閉じて逝ったと言う事でした。

穏やかな、お顔のポーラ。
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太陽がキラキラと降り注いでいる中、背中に羽を付けたポーラがフワフワと舞い上がって行く姿が、浮かびました。
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「あなたが共に頑張ってきた、仲間たちには必ず新しいおうちを探すね。約束するね。」

ポーラは暖かな家庭を知らずに逝ってしまいました。

繁殖場での生活がほとんどでした。
こんな小さな身体で、何度も出産を繰り返していました。

何のために生まれてきたの?
子供を産む道具だけに使われてきた、可哀想なポーラ。

数年前、ティーカッププードルと名づけられて、100万近い値段が付いてブームになった。
繁殖業者は必死で小さな子を作った。
そんな影響にポーラも利用されていたと言っても、過言ではない!!

購入者がいるから、業者は作る。
ペットショップに並ぶ子犬の母犬を見たら、購入者の考えは変わるだろう・・・。

現在、「犬を飼おう!!」と考えていらっしゃるお友達やご近所さんが、おられる方は是非教えてあげて下さい。
近親交配による、遺伝性疾患が非常に多い事を。

そして、人間によって傷つけられた子が、シェルターで新しい出会いを待っている事もどうぞ伝えてあげて下さいませ。

さよなら、ポーラ。。。
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あなたの死は決して無駄にする事はない!!
私達は、今以上に前進し、今後も無謀な繁殖業者とも戦っていく!!




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幸せの一番切符♪
朝7時。
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雲の間からお陽様が、顔を覗かせました。
「今日は天気が良さそう〜〜〜」
とっても綺麗な景色です。
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面談を終え今日1頭の姫が、新たな犬生のスタートを切りました。
1月の繁殖場レスキューでの、1頭目の子です。

避妊手術を終え、大阪より戻って来ました。

ちく姫&つく姫の姉妹犬。
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本当に本当に可愛い子達でした。
毎朝、この二人を見ると、必ず笑みが出ました。
私達にも、大きな力をくれました。

里親様とも、二人が眠る姿・ふたりが遊ぶ姿を見て、離すのは・・・正直可哀想・・・。
と、何度も話しました。
悩みました。
しかし、新たに犬生のスタートに、素敵なご家族が両手を広げて待って下さっているのです。
山盛りの愛情を持って・・・。

二頭は別々の道に、歩き始めました。

昨夜は最後の夜。
「今夜は姉妹で眠る最後の夜、良い夢見てね♪」

今朝のご飯。
元気に完食。
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その後は、ウトウトと眠っていました。
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ふと覗くと、つく姫様。
食器の中に顔を入れて、眠っていました。(笑)
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沢山の笑いと優しさをくれた姉妹。
先に、出発するのは、ちくわ姫。

里親様の笑顔に迎えられ、胸にしっかりと抱いて頂き出発しました。
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嬉しいはずの出発。
でも・・・寂しい。
残る者は寂しいです。
言葉にならず、私はつくねを抱き、つくねの手を振り、「バイバイ、幸せになってね。。。元気でいてね。。。」とお別れしました。

つくねちゃんは、3月に入って出発します。
もぅ少しだけ私達と、いようね。

さて、お散歩二日目の「そら」
今までの態度は何だったの?????と、疑う行動。

代表にベッタリです。
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姿が見えなくなると、鼻を鳴らして呼びます。
こんな大きな身体なのに、甘えん坊???
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代表も、結構時間をかけて、あちこち散歩?探検?をさせています。
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「雪、美味しいですかぁ???」
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今日は、他犬への行動を見る為に、大型犬ランの横を歩いてみました。
そらちゃん、興味津々。
威嚇はありませんでした。
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ホワイト・シェパードのピリカの方が、警戒心が強い。
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代表・スタッフ以外にはどうなのか?
まだまだ、ダメです。
来客が数件ありましたが、私達以外の人の匂いは判るようです。
唸り、吠えまくりでした。(汗)
先は長いです。

先月、ボロボロになってやって来た、バーニーズの「ハニー」ちゃん。
大きな骨格ですが、体重20キロのガリガリで鶏がらのような身体でした。
ハニーちゃんは食事回数が多いです。
少しずつ、体重を増やしています。
あれから、1ヶ月半。
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足がしっかりしました。
雪山を蹴って走ります。
鼻を鳴らして話します。
「フフフフン、フフ〜〜〜ン」
最初は、誰?
ワンワンと、鳴きません。
とにかく、呼ぶ時は変な声で鼻を鳴らすから、誰が呼んでるのかすぐに判るのです。(笑)

レスキュー時を振り返って思い出すと、皆シェルターに来て、生き生きとしました。

ここは一時避難所です。
長く居る所では無いのですよね。
一日も早く、本当の居場所から沢山の愛情を持って、現われてくれる家族を皆、待っています。

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心の扉が開いた!!
朝からまたまた大粒の雪が舞い落ちています。
さ・む・い・・・。

朝から、そらの様子をずっと見ていました。
通常通りの作業を終え、犬舎が静まり返った時間は2時。

代表と「やってみよ!!」
「大丈夫や!!」
「そらは、もう信頼しているよ・・・」

そらに問いました。
「そらちゃん。お外に出てみようか?」
「もう、怖くないよね?」
「私らが守るから、出ておいで・・・」

正直、私も代表も怖くないと言ったら嘘です。
大きな体。
大きな尖った牙。
そらが、本気で攻撃したら私達は絶対やられます。

そらが、シェルターに来てからの顔が少しずつですが、穏やかになっています。
ウロウロしてたのが、落ち着いてベットで眠っています。
掃除の時も、たまにベットから伏せた状態で、私達を見ていました。

犬は、こちらの考えが読めます。
リードを持った時に、リードを伝って感じます。

誘導する人間が、怖がっていると犬は不安になります。
「全てを任せなさい。」と言う気持ちで先導しなくてはなりません。

そらの犬舎前に代表と座りました。
「そら・・・さぁ〜〜〜出よう!!」

そらはジィーと見ます。
そして、「キュンキュン」と鼻を鳴らしました。
代表と目でOK!!のサインを出し、犬舎ドアの鍵を開けました。

拍子抜け?
そらはルンルンで膝にすり寄ってきました。
そして、リードを掴み外へ・・・。

喜んでいます。
雪と戯れ、顔を何度も見ます。
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思わず代表とガッチリ握手。

良かった良かった!!

しかし、誰でも大丈夫と言う訳ではないでしょう。。。
今後の課題は誰にでも、同じように接しられるように頑張って行きたいです。

そらも一緒に頑張ろうね。
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そらの前に座っていると、昨年失ったエアデールの「デール」を思い出します。
デールもみんなが怖がった子でした。
事務所に来る人には、「とにかく無視して下さい。」「絶対に目を見ないで下さい。」とお願いしている程でした。
もちろん、事務所内はデールはフリーでいました。
デールから寄ってくるのに、話しかけると唸っていました。
24時間を共にする代表と私以外には、行動は違っていました。
そらの甘え鳴きを聞くと、デールを思いだします。
こうやって、日誌をつけていると突然に亡くなった、デールの声が頭を過り涙が溢れます。
日課の抱っこ。
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空に昇って半年が経ちました。
「デール・・・そらにのり移って帰ってきたの?」
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「デール・・・みんなが、そらちゃんと仲良く出来るように応援してね。」

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多忙!!
春はそこまで来ているのでしょうか?
今日は雪では無く、雨がシトシトと降っていました。

現在里親様が決定したワンちゃんの、不妊手術の為スタッフが大阪に戻っていますので、施設は一日中バタバタです。
決して、作業の手抜きはしません。
毎日必ず、する事は時間が押しても必ず行います。

朝ごはんの時間。
ドライフード+缶詰を専用バケツで混ぜ食器に盛り付け。
療養食などを含め、10回ほどバケツで混ぜます。
半端な量ではないんですよね〜〜〜(汗)
現在、18キロ+20缶使用。
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フードは皆さまのご協力で、補える事が出来ております。
感謝。
先日、某メーカーからも沢山のドライフードを提供して頂きました。
感謝。

食事が終わると、順番に運動場へ移動。
相性等があるので、お部屋は10か所以上に分かれています。
こちらは、仲良しパグ軍団。(らん・ミルク・ジャム・なっち)
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次は、前日の毛布を回収し洗濯置き場へ。
そして、食器回収。
食器の量も半端では、ないんですよね〜(汗)
1頭が3〜4個使用します。
300個近い数を洗います。
単純作業ですが、うんちが付いていたり・・・食器内にうんちをしていたり・・・念入りに洗います。
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度々、手がこむらがえりになってしまいます(笑)
食器洗い時間約1時間。

その間に、傷ついた子の包帯を替えたり、目薬をさしたり・・・。

一日24時間はちと足らないかも(笑)
朝、犬舎に向かって、昼2時頃に昼食に事務所に戻って来ます。
30程休憩し、再び犬舎へ。
作業終了は必死でやって7時。

はぁぁぁ〜〜〜お疲れ様!!で終了。

そして、わんこ達もおやすみさない。

五平ちゃん:半年の間、新しい家族のお迎えを待っています。
天真爛漫。可愛い男の子です。
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さゆりちゃん:臆病な女の子。でも、他のわんことは元気に遊びます。
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泣いている心
快晴♪
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洗濯物が、屋外で綺麗に乾きました〜♪
何か月ぶりか・・・。
洗濯が綺麗に乾くとホント嬉しい。
小さな喜びです。

ワンコ達も風の匂いを嗅ぎ、のほほ〜〜〜んとお天気が良いのを喜んでいます。
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おはぎちゃんも久しぶりに自ら、外へ飛び出してきました。
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フェアリーは相変わらず、ご機嫌さんでおしっぽフリフリおもちゃを運んでいます。
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代表は、屋外作業の雪かきがほとんどです。
「どこ行って来た?ハワイか?」と言うくらい、雪焼けで真っ黒になっています。

女性陣。。。
紫外線はお肌に大敵!!
犬舎から出るのが怖い〜〜〜状態です。


さて、2月2日に施設にやって来たジャーマン・シェパードの「そら」ちゃん。
大きな男の子です。
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飼い主の家族が病気で入院し、放棄になった子です。

もちろん、飼い主も里親探しは必死でされました。
保健所への期限があったので、当方は飼い主からの情報を元に、番外編で里親募集の協力をしました。
数件のアンケートが入り、検査を受けて里親様の元へと予定しておりました。

が、施設に来た「そら」を見て、簡単に里親様の元へは行けないと判断。

現在、リハビリ中です。

施設に入った翌日、そらは代表を威嚇し、太ももに歯をあてました。
お水を入れてあげようとした時でした。

スタッフにも威嚇します。
吠えて唸り、攻撃態勢にありました。

掃除で水きりをすると、棒に向かって唸ります。
水を流すと、また唸ります。
誰が見たって何故か判るでしょう。。。

棒で叩かれ、吠えるから水をかけられ・・・。
そうして、3年を過ごして来たのでしょう。

犬舎掃除も、塀を作って移動。
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あれから・・・3週間が経ちました。
毎日毎日、無理をせずに話しかけて来ました。
「お部屋を綺麗にするための、掃除やから大丈夫やよ。」
「誰も空を叩かないよ」
「誰も空にお水はかけないよ」

空はとても利口な子です。
飼い主が迎えに来てくれると、数日はずっと待っていました。
犬舎内のドアの近くのコンクリート上で眠っていたのです。

1週間くらいして、やっとベットで眠るようになりました。
毎日、私が必ずご飯を持って行きます。
ドアを開けると、唸りながら近づいて来たのが、今は座って待ちます。
とにかく、触る事が出来なかったのです。
毎日、決まった時間におやつを持って、犬舎の前に座ります。
空と同じ目線で、話します。
「もぅ、誰も迎えには来てくれないの・・・ごめんね」
「でも、そらには私達が家族だから安心していいよ」
「そらの事、みんな心配しているよ」
「そらちゃん・・・もう怖い事は何もないよ・・・」
「どうか、どうか心の扉を1センチでも5ミリでも開けて!!」

鳴き方が変わって来ました。
離れて作業をしていると、そらはじぃーと見ています。
探しています。
「どこ行った?」かのように・・・
唸りから甘え鳴きのように「キャンキャン」と喉の奥を鳴らします。
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今日、代表と二人でそらの前に暫く座っていました。
「大丈夫やろうか・・・・」
「明日、やってみようか・・・」
「他の子との相性が判らないから、夕方やね・・・」

そうなんです。
初めて、散歩をさせようと思っています。

大きなシェパードが歯を剥いて、唸っている姿に誰も手を出す事は出来ませんでした。
ドア横の2個の犬舎を行ったり来たりが、毎日の散歩でした。
無理は禁物!!
そらは私達は何もしないと判って来てるようなんです。
この、3週間一度も叱っていません。
唸れば、「何も怖くないから・・・」と笑顔で諭して来ました。

明日、お天気が良ければそらをランに出そうと思っています。
さて・・・・どうなるか・・・?

人間によって傷つけられたそらの心。
絶対に二度と同じ思いをさせてはいけません!!
そらが、どんな人とでも安心して接しられるようになるまで、私達は時間をかけて行きます。

そらの心は泣いています。
言葉が通じませんが、訴えています。


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