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2008年2月22日(金) 朝刊 1・2面
海兵隊員 容疑認める/暴行事件
DNA鑑定進める/陸軍伍長は否定
 本島中部で起きた米兵による女子中学生暴行事件で、県警に強姦の疑いで逮捕された在沖米海兵隊キャンプ・コートニー所属の二等軍曹タイロン・ハドナット容疑者(38)が逮捕容疑を全面的に認める供述をしていることが二十一日分かった。同容疑者はこれまで「体には触ったが、暴行はしていない」と否認していた。ただ、被害少女の説明と一部食い違う部分があり、県警が慎重に捜査を進めている。

 調べでは、ハドナット容疑者は十日午後十時半ごろ、本島中部の公園前路上に止めた車の中で、少女に暴行した疑い。少女は午後十一時前に解放され、公園近くでうずくまっているところを警察に保護された。少女は携帯電話で友人らに助けを求めていたという。

 県警はハドナット容疑者の自宅から犯行に使われたとみられる車やバイクを押収。付着物のDNA鑑定など容疑の裏付け捜査を進めている。

 一方、十八日に発生した在沖米陸軍兵によるフィリピン人女性暴行事件で、米軍当局に身柄を拘束されている二十代の男性伍長が強姦の疑いを持たれていることについて「合意の上だった」とし暴行を否定していることが二十一日、分かった。県警は伍長や被害関係者から任意で事情を聴くなどして調べを進めており、容疑が固まれば、伍長の逮捕状を請求する方針。

     ◇     ◇     ◇     

外出禁止 陸軍外す/米伍長暴行「事件極めて少ない」

 米陸軍の伍長によるフィリピン人女性暴行事件に絡み、在沖米四軍のうち陸軍だけが日ごろの夜間外出禁止措置を取っていないことが二十一日、分かった。陸軍でも外出が禁じられていれば、暴行があったとされる民間地域のホテルにも宿泊できなかった可能性が高い。陸軍は「事件・事故の件数が極めて少ない」ことを導入しない理由に挙げている。

 また関係者によると、米軍に拘束されている容疑者の伍長は、嘉手納基地の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)部隊の要員として勤務しているとみられる。

 外務省日米地位協定室によると、米四軍のうち海兵隊、空軍、海軍の三軍は、夜間外出禁止措置を継続的に実施している。詳細は異なるものの、主に下士官と兵士を対象に、午前零時から同五時まで公務外の外出を禁じる内容。

 唯一、導入しない陸軍は同室の問い合わせに対し、「兵員構成上、年齢層が高く、事件・事故の件数が極めて少ない」と説明したという。外出禁止で事件が防止できた可能性や今後の対応について、同室は「警察が事実関係を調べており、コメントできない」とした。

 一方、海兵隊がすでに導入している夜間外出禁止措置をめぐっても、禁止時間帯が過ぎた朝になってから基地内に戻れば問題視されないという制度上の抜け道が明らかになっている。

基地外居住 基準厳しく/米軍司令官、防衛相に表明

 【東京】近く離任する在日米軍のライト司令官(空軍中将)は二十一日夜、石破茂防衛相と防衛省で会談し、米兵による暴行事件を受け、兵士の基地外居住の基準を厳しくする意向を明らかにした。石破氏が、基地外に住む米兵が事件を起こした点を指摘し、基準の厳格化を要望したのに対し、同司令官は「これまでのやり方を今後見直していきたい」と言明した。

 ライト司令官は事件について、「とんでもないことが少女に起き、本人や家族が大変つらい思い、痛みを味わったと思う。こうしたことが二度と起きないようにするため、すべての可能な措置を取るべく検討している」と述べ、再発防止に全力を挙げる意向を強調。

 その上で「今までも基地外居住を認める場合は、特に若い兵士を中心に、認めるかどうかについて精査してきたが、これまでのやり方を今後見直していきたい」と述べ、基準を厳しくする意向を示した。

 石破氏は、後任のライス司令官についても「日米同盟を強固にするために必要なことは率直に申し入れていきたい。ライト司令官と同様に誠実に対応するようお願いしたい」と述べた。

 事件を受け、日本政府も米軍士官と県警による共同パトロールなどの再発防止案を検討。町村信孝官房長官は同日の会見で、一両日にも再発防止策を公表する意向を示した。

 町村氏は、今回公表する防止策について「時間が限られた中での中間的な答えだ。それだけでは十分ではない」と位置付け、具体的な防止策を近日中にあらためて示す考えを示した。



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