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日刊スポーツ

少子化問題を解決?の映画5月公開

2008年02月27日

 少子化問題とエンターテインメントを織り交ぜた作品が公開される。出生率が日本一高い架空の村の謎を描いた映画「世界で一番美しい夜」(5月公開予定、天願大介監督)で、見どころは25組50人のセックスシーン。これまでにないユニークな視点に注目だ。主演は田口トモロヲ(50)。文化庁が支援する。

 同作は天願監督のオリジナル原作で、昨年末から今年にかけて撮影された。14歳の少女が、出生率が日本一という自分の村の秘密を語り始めるところからストーリーが始まる。田口は14年前にその村に左遷された新聞記者、石橋凌がセックス革命を起こそうとする元過激派、元宝塚の月船さららは人を癒やす不思議な力を持つスナックのママを演じる。ほかに、佐野史郎、柄本明、松岡俊介、北村有起哉ら、演技派でひとくせもふたくせもありそうな出演陣がそろった。

 50人のセックス。いわゆる乱交シーンは、タイトルが表すように、美しい雰囲気で描かれており、セックス革命を目指す石橋ももちろんそのシーンに参加している。

 昨年公開の、香りにまつわる倒錯的エロスを描いたドイツ作品「パフューム ある人殺しの物語」では750人の男女の全裸シーンが話題になったが、「世界で−」は少子化問題が絡んでいる点がユニークだ。天願監督は前作「暗いところで待ち合わせ」では、純愛とサスペンスをミックスして描いた。画期的な解決策を見いだせないでいる日本の少子化問題を、どのように料理するのか。新作で見せる世界に注目だ。

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