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県民大会 来月23日/米兵事件で

2008年02月27日

沖縄県に駐留する米海兵隊員が女子中学生に乱暴したとして逮捕された事件に抗議する県民大会が、3月23日に暴行現場とされる北谷町で開催されることになった。26日に那覇市で開かれた大会準備会が決めた。昨年9月にあった教科書検定意見の撤回を求める県民大会と同様、超党派の大会をめざすが、6月に県議選を控えていることもあり、自民党などからは慎重意見も出ている。

 準備会には、県子ども会育成連絡協議会や県婦人連合会など8団体が参加。3月23日午後2時から北谷町の北谷公園野球場で開催することを決めた。ただ、同野球場では当日、高校野球の試合が予定されているため、県高野連との調整が必要になる。使用できない場合、同公園の屋内運動場を使う予定。大会では米軍基地の整理・縮小と日米地位協定の抜本的な見直しを求める方針だ。

 県子ども会育成連絡協議会の玉寄哲永会長は報道陣に対し「早急に大会を開き、沖縄の意思を(日米両政府などに)しっかり伝えたい。緊急だからこそ、県民も緊張感を持って集まってくれる」と語った。

 玉寄氏らは会合後、県議会を訪れ、教科書検定をめぐる県民大会で実行委員長を務めた仲里利信議長(自民)あての陳情書を提出。県議会が中心になって大会を開催するよう求めた。

 これに対し、仲里議長は報道陣に「日程的にかなり厳しい」と慎重な姿勢を示した。自民党県連の新垣哲司幹事長も「教科書問題の整理もできておらず、ずるずると政治を巻き込むのはどうかという意見も党内にはある」と述べた。

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