2008.02.26 Web posted at:  20:05  JST Updated - AP
USA

変わる米国人の宗教観、若者ほど「無宗教」層が増加

米国にはプロテスタントが多いとの印象がある。しかし、最近では宗派替えする人も多く、無宗教層が増加している傾向が、民間調査団体ピュー・リサーチセンターの関連機関ピュー・フォーラムが25日に発表した調査結果で判明した。特に、18─29歳といった若者で無宗教が多い。

調査は全米の18歳以上の成人、約3万5000人を対象に実施。キリスト教が78.4%、その他の宗教が4.7%で、信仰する宗教はないと回答したのは16.1%だった。

キリスト教を宗派別に見ると、プロテスタントが回答者全体の51.3%で最多を占め、カトリックが23.9%となっている。

調査によると、育った家庭で信仰していた宗教から、別の宗教や無宗教に変わったと回答したのは、4分の1を超える28%に上った。同じ宗教の中における会派の変更なども含めれば、44%が「宗旨替え」しているという。

また、信仰する宗教はないとの回答は、全体では16.1%だったが、18─29歳の若者では、約4人1人と高い割合になっている。

このほか、カトリックの家庭で育ったのは約3人に1人となる31%だったが、成長した自分がカトリックを信仰すると答えているのは、24%に減っていた。

一方、ヒンズー教で育ったうち、大人になってもヒンズー教だったのは84%で、最も高率だった。

キリスト教以外の宗教では、ユダヤ教が1.7%、仏教が0.7%、イスラム教が0.6%だった。

また、信仰する宗教はないと答えた16.1%の内訳は、無神論者が1.6%、不可知論者が2.4%、特に決まった宗教がないのが12.1%だった。

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