まず、下記のどちらが正しいのかを検証してみました。
A.ターボー中はキー情報を送信していないと仮定
B.ターボー中はキー情報を送信していると仮定

Share EX2側の設定

左記のダミーファイルを用意した。
(中身は乱数を発生させて書込んだ完全なるダミーファイル)

これを、ShareEX2でターボ・モードにて拡散。(クラスタ:合法)
 ・テスト用ID(トリップ)を付けた−4GGt88Gx8b
 ・拡散が終了しないよう、送信速度を50KByte/s
 ・受信速度は10000KByte/s
 ・低速なアップロードを切断
 ・低速なダウンロードを切断

上記とは別ファイルの完全キャッシュを2件用意して
キャッシュフォルダーのみに置いた

プラグイン・DiffusionProClone006改3を使用(有効)
 ←設定

プラグイン・ConexoBlocker 0.007を使用(有効)

Windows側のアプリ設定
 PeerGuardian 2 1.0.6.4を使用(有効)
  ・韓国、中国とsharebotと思われるIPアドレスを弾く用に設定
  ・IP設定ファイル 韓国 中国 sharebot

・上記の状態で、該当ファイルをターボーにて拡散 (送信用PC / ISP:OCN光)
・拡散を開始8時間後に、ISPを変えたセカンドPCにて、Sharebot 1.007を稼働しクロール (クローラ用PC / ISP:IIJ光)
・クロール終了まで約7時間
・Shareを終了

・Sharebotの結果/ ノード数:129668・ファイル数40万 
・検索機能を用い、ダミーファイルとハッシュ値が同一なモノを抽出し、テキストファイルを書出す (該当件数、10件)

 (マスク部はIPアドレスとport番号)

拡散が終了していない事を確認(オレンジのラインになっていない)



上記から、
該当件数10件内に、当方のIPアドレスは観測されず
拡散が終了していないにも関わらず、相当数のキー情報が捕捉される。

1.SharebotはCompleteキャッシュのみを捕捉する訳ではなく、Diffuseによって分割されたファイルのキー情報をも捕捉する
2.wikipediaのShareの項目に書かれている、(ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典 2008年2月20日 (水) 07:27)
  『詳細は不明であるが、Diffuseキャッシュを持つノードはたまにCompleteキャッシュとして他のノードに報告する。』
  上記で発生した偽Completeキャッシュに反応して捕捉した。
3.1+2

のどれかだと思われるが、1、3番が正しいとすると、10件という件数は少なすぎる(要考察・再検証)
とすると、SharebotはCompleteキャッシュのみに反応するとして2番が妥当かと思われる。

「Share側の設定」で書いたが、一次放流者は完全キャッシュを2件保持している
これはどうなっているのか?



上記のように送信用IPアドレス(マスク済)で捕捉されているので
"ターボ”モード中でも、キャッシュ・フォルダー内にあるCompleteキャッシュのキーは送信されている事が判る
 ※諸般の事情でファイル名はマスクしているので、不満があると思うが許されたし

総括すると、当方で使用した「Share EX2側」及び「Windows側のアプリ」の設定を行い
 (設定条件を変えて検証を行っていないので、取りあえず’設定する’を必要条件とする)
Share EX2にて”ターボ”モードを使用し拡散すれば、

diffuse upしているファイルのキー情報は送信していない
が、キャッシュフォルダーにあるCompleteキャッシュのキーは送信している

という、A,Bどちらでもない結果になるのではないかと推測できる。

正確に記するなら、
ターボモードにてdiffuse upしている時、一次放流者側からは該当ファイルがCompleteしている
と言うキー情報は送信されていない。ただし、キャッシュフォルダーにCompleteキャッシュが
存在した場合、そのキー情報は送信されている


さらに言えば、上記の結果が正しいとするならば、Completeキャッシュをキャッシュフォルダーに
置かないで、アップフォルダーからのみターボ拡散すれば一次放流者を特定できないと推測できる

(注)フリーのSharebotでは検索ファイル数が40万でクロールを終了してしまうので
   捕捉ノードの取りこぼしがあり、たまたまキーが補足出来ていない可能性も無視できないが今はこのまま(要再検証)


2008/02/25