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【社会】

10回以上の要請292件 大阪府の救命センター搬送

2008年2月25日 20時50分

 大阪府は25日、府内の12救命救急センターに運ばれた患者のうち、救急隊が病院に受け入れを要請し断られた回数が10回以上のケースが、2007年の1年間で292件に上ったと発表した。

 府によると、07年に救命センターに運ばれたのは約7800件。受け入れ先が決まらず1時間以上経過したケースは131件あり、最長では3時間12分かかっていた。

 昨年末から救急搬送の受け入れ拒否が相次ぎ、総務省消防庁の指示を受け調査した。

 府によると、大阪市が軽症者も含めて独自に調べた市内の救急搬送については、20回以上要請したケースが320件あることが判明している。

 府消防防災課は「病院の受け入れ拒否は多く、救急隊員の現場の苦労が浮き彫りになった。早急にできる対策から講じたい」としている。

(共同)
 

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