2008年2月25日 9時52分更新
医師不足に悩む新宮市立医療センターに新たに産婦人科の医師が1人増えることになり、産婦人科は今年4月から医師3人の体制で診療が行えることになりました。
これは新宮市立医療センターの三木一仁院長らが22日、記者会見して明らかにしたものです。
それによりますと、着任するのは大阪門真市で30年産婦人科の開業医をしている高山保守医師、63歳で、本人の希望で今年4月1日からセンターで勤務することになりました。
新宮市立医療センターの産婦人科は一時は医師が1人になる可能性が出ましたが、去年9月に厚生労働省から医師が1人派遣されたことで分娩を続けることができています。
しかし、地域の分べん数から医師は3人以上必要だということでセンターでは、高山保守医師の着任で産婦人科の診療体制が整うとしています。
三木院長は「これまでの体制は厳しい状況だったが医師が3人になるということで難しいお産にも対応ができ非常に喜ばしいことだ」と述べています。
また、センターで診療を受けていた妊婦は「5月に医療センターで出産の予定ですが、これで安心して出産できます」と話していました。
センターでは、さらに医療の充実を図るため、引き続き産婦人科の医師の確保を進めるほか、医師不足が深刻な小児科や麻酔科など5つの科でも医師の確保に向けて他の医療機関に依頼するなど、取り組んでいくとしています。