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門戸広く「学び場」開校2007年11月17日
磐田のブラジル人学校長 半田 マルレネさん(51) 日本にいるブラジル人に学ぶ場を提供したいと今年6月、長年の夢だった専門の技術などを学べる学校CEP Brasil(セーピ・ブラジル)を磐田市豊岡に開校した。 10代から50代までの85人が在籍。コンピューターや洋裁、メークアップ、製菓などが人気の講座だ。中卒を対象にした定時制のクラスもあり、日本で大学進学を目指す40人が、仕事を終えて夜の教室に集う。 ブラジルでポルトガル語の教師をしていた。88年、夫の死を機に、祖父母が語っていた夢の国・日本に2男2女を連れて移り住んだ。 当時、言葉はほとんどできなかった。昼は自動車学校の食堂で、夜はブラジル料理店で働いた。生活は苦しかったが、教育費は惜しまなかった。4人の子どもは日本の公立高校や専門学校を卒業。現在、長女と長男は日本企業の事務職に就き、次男は祖国で大学に通う。次女は母と共に教壇に立つ。 「私は家族が一番大事。教育は子どもにとって絶対に必要なの。でもブラジル人の親の中には、お金が一番という人もいて悲しい」。子どもだけでなく、学び直したい大人へも「入学随時」で門戸を開く。 青と黄色に塗られた2階建ての校舎。日本語の入学案内も制作中だ。「ブラジル人と一緒に学んでみませんか?」(馬場由美子) ◆社会触れ 活躍の場期待 静岡市で9月、学生同士と社会人とを結びつける異業種交流会を開いた。常葉学園大や静岡大などの学生約20人と、大学教員や経営者など社会人約25人が参加。「学生が社会にもっと接する仕組みを育て、日本で一番、学生が活躍するまちにしたいと思った」と話す。 交流会をきっかけに、コンサートなどの企画も学生から生まれた。将来は、学生団体が結びついて学生連合に発展することを期待している。 静岡市の常葉学園大教育学部の4年生。自称「好奇心の塊」で、学生家庭教師会社の地区代表を務めたり、「大道芸ワールドカップ」のボランティアに3年連続で参加したりと何でも首を突っ込んできた。卒業が来年に迫り、最近は活動を引き継ぐ「第2の高橋」がいないのか周りから聞かれるという。 来春からは出身の千葉県に戻って小学校教師になる。小学校5年生の時の担任に受けた影響が大きいという。「それまでは優等生ぶって肩ひじを張っていた。でも、先生は『人生には力を抜く時があってもいい』と教えてくれた」。知らぬ間に感じていた心の重荷が消えたような気がした。 「人の生き方を前向きにできる教育の仕事に魅力を感じた。現場で子どもに夢や喜びを与えて、子どもたちを通して未来の日本をつくっていきたい」と気持ちはあくまでも前向きだ。(中野渉) マイタウン静岡
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