ご注意いただきたいこと
- 実際にSH904iの実機を用いて検証しておりますが,筆者は本記事によるいかなる損害についても責任を負いません. メーカー公認ではございませんので,自己責任にてお試しください.
- 本記事で提供するプロファイルにはいくつかの設定を含んでいますが,全ての設定で動作検証を行ったわけではありません.
(1)動画ソースを用意する
私の場合,TVキャプチャで録画しておいた番組ファイル(MPEG2)が主な動画ソースとして使用しています. ホームビデオカメラなどで撮影したものも動画ソースとして利用できます. 著作権で保護されている動画については扱いに注意してください. WMV形式の動画をソースにする場合は「AviSynth 2.5」を事前にインストールしておきます.
(2)動画ソースを変換する
動画ソースの変換には「携帯動画変換君」を使います. これを使うには,前もってiTuensをインストールしておく必要があります. 以下,具体的な変換手順を示します.
- ここからSH904i用のプロファイル(当ブログオリジナル)をダウンロードし,動画変換君の保存フォルダの「default_setting」の中にコピーする.
- 携帯動画変換君の「setup.exe」を実行し,リストから「SH904i設定 QVGA(320x240)/WQVGA(400x240)/VGA(640x480)」を選び「設定」を押下.
- 自動的に携帯動画変換君が起動される.画面中心のドロップダウンリストから任意の画質を選び,また出力先ディレクトリを選択指定する.
- 「ここにファイルをドラッグ&ドロップ」に,動画ソースをドラック&ドロップする.動画変換が始まる.
- 変換が完了すると,出力先ディレクトリに「3gp」形式のファイルが作成される.
SH904i用に提供するプロファイルは,実はSH903i用のものとほとんど同じです. しかしながら,SH904iのカメラによる録画機能がVGAに対応していることと,再生上の負荷が改善されていることからVGA画質の設定を含めたものをSH904i用として公開します.
(3)「3gp」ファイルをmicroSDに転送する
携帯電話上でSD-Video扱いにするのでmicroSDカードは必須です. 容量は大きいほど良いですが,変換時の画質に依存するのでおおよその目安を表1で確認してください. 以下,FOMAデータリンクケーブルを使う場合のmicroSD上への保存方法です.
- SH904i本体にmicroSDをセットする.
- SH904iのメニューで「LifeKit」を選び「microSD管理」を選択する.
- 「USBモード設定」を選び“microSDモード”を選択する.「切り替えてよろしいですか?」に対し「はい」を選択する.
- 「USBケーブルを接続してください」と表示されたらSH904iとPCをFOMAデータリンクケーブルでつなぐ.
- マイコンピュータからmicroSDのドライブ(リムーバルディスクと表示されているはず)を開く.
- microSDのドライブの直下に「SD_VIDEO」というフォルダを作成する.
- 作成したSD_VIDEOフォルダの中に「PRL001」というフォルダを作成する.3桁の数字は「000」以外ならOK.
- 「PRL001」の中に携帯動画変換君で変換した3gp形式の動画ファイルをコピーする.
- コピーした動画ファイルは「MOL001.3gp」となるように,「MOL」という接頭語と3桁の数字(000以外)に名前を変える(※).変えると何のファイルか分らなくなるので,私は図1のようにテキストファイルを保存しておいて,ここでファイル名を管理している.
(4)ファイルを再生する
あとはSH904i上でファイルを再生するだけです. ただし,再生する前に“管理情報の更新”が必要なので下記手順を参照してください.
- SH904iのメニューから「LifeKit」を選択.
- 「microSD管理」を選択.
- 「管理情報の更新」を選択し,「動画」にチェックを入れてから「完了」ボタンを押下.
- SH904iのメニューから「データBOX」を選択.
- 「iモーション」を選択.
- すると,先のPRL001というフォルダが確認できるはず.PRL001を選択する.
- 保存した動画ファイルの一覧が表示される.再生したいファイルを選んで「再生」.
いかがですか?無事再生されたでしょうか?
SH903iと比べて再生時のスムーズさと負荷が改善されているようです.SH903iでは2時間の動画を連続再生させていたときに電池切れになることがありましたが,SH904iでは大丈夫でした.
以下,説明書にもあると思いますが,動画再生時の主な操作方法を記載しておきます.
(5)再生に関する操作
- 「iモード/操作ガイダンス用ボタン左」を押すと,通常画面表示及び全画面表示を切りかえ可能.
- マルチガイドボタン(カーソルボタン)の上下で音量調節が可能.(全画面時は左右ボタンで調節)
- マルチガイドボタン(カーソルボタン)の左右の押下で再生するファイルの切り替えが可能.(全画面時は上下ボタン)
- マルチガイドボタン(カーソルボタン)の左右の長押で早送り及び巻戻し再生が可能.(全画面時は上下ボタン)
- 決定ボタンを押下すると一時停止.
- 「1」〜「0」の数字ボタンを押下すると,動画ファイルの長さの9分の1(ぐらい?)の単位でクイックサーチ.
- 「iモード/操作ガイダンス用ボタン右」を押下するとサブメニューが表示される. 「バックライト点灯」や「レジューム再生」などの設定はこのメニューから利用可能.
SH903iはネック部が回転できたのにSH904iはできないんですね.その点はちょっと残念ですが,液晶の美しさはさすがシャープ製です. ボタン操作に対する反応が良くなった点も特筆すべきですね. 全機種などのモッサリ感はほとんど払拭されています.
表1 60秒動画を変換した場合のファイルサイズ ( 当ブログのSH904i用設定の場合 )
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図1 microSD上のファイル構成例 (クリックで拡大) |