スコットランドの首都、エジンバラ近郊のフォース湾にかかる美しいアーチ型の鉄橋として知られる、鉄道用フォース・ブリッジ(Forth
Rail Bridge)=写真。100年余りも続けられてきたこの橋の塗装作業が、あと4年でようやく一旦完了するとのニュースが伝えられた。
1890年に開通したこの橋では、100年以上に渡り、塗装作業を含むメンテナンス作業が継続して行われてきたため、「フォース・ブリッジを塗装する」というフレーズは、「延々と続く作業」の意味で使われるほど『定着』。この表現は、ケンブリッジ国際熟語辞典にも登場しているという。
しかし、一連の作業を監督するネットワーク・レール社ではこのほど、「作業完了日のメドがたった」と明言。7400ポンド(約148億円)の契約で、2012年までに作業は完了する見込みといい、現作業チームが取り組んでいる、古い塗装をはがす前に橋を部分選別し、必要箇所の鉄骨に修理を施すという難作業も順調に進んでいるとされる。
現在用いられている塗料は、海上石油施設などで使用されるものと同様のものとされ、3重塗装が施される予定。塗料の寿命は25年余りとされているが、40年近くもつのでは、という希望的観測も聞かれているという。
実際に作業に携わるBalfour Beatyでは、2012年には足場を取り払い、橋が完成当時の優美な姿を取り戻せるよう全力を尽くしたいと述べている。
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