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薬害肝炎、フィブリン糊使用病院を3月にも公表・厚労省

 薬害C型肝炎問題で、手術時の縫合用接着剤「フィブリン糊(のり)」を使用した医療機関について、厚生労働省は来月にも、施設名などが判明した分をホームページ(HP)上で公表することを決めた。糊が使われた患者は推定7万9000人で、C型肝炎ウイルスに感染した人もいるが、実態把握は遅れている。

 C型肝炎訴訟の被告企業、田辺三菱製薬が糊を使ったことのある医師401人のアンケート結果を保管しており、医療機関から了承を得て掲載するという。同省は現在、フィブリノゲン製剤を納入した約7000の医療機関を公表しているが、糊の使用の有無は盛り込まれていない。

 フィブリン糊は、血液製剤フィブリノゲンにほかの製剤を混ぜ、縫合や止血用に使われていた。フィブリノゲンがウイルスに汚染されていれば感染の恐れがある。厚労省が出した2001年の実態調査命令を受け、田辺三菱の前身、旧三菱ウェルファーマは心臓外科や脳外科、整形外科など23の診療科の医師401人の使用を確認していた。 (07:02)

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