韓国人女性に整形手術を受けさせ、海外にある風俗営業店に紹介していた女性が逮捕された。

　ソウル市松坡警察署は21日、オーストラリアの風俗営業店で働けば月1000万ウォン(約128万2000円)は稼げるとそそのかし、50人余の女性をオーストラリアにある風俗営業店に紹介、約 2億5000万ウォン(約約3155万円)を不当にもうけていた疑いで、キム某容疑者(36)=女=を逮捕した。

　警察の調べによると、キム容疑者は、2004年4月からオーストラリア・シドニーにあるF風俗営業店に、収益金の10%を受け取る条件で韓国人女性を紹介し始めた。

　同容疑者は、知り合いの紹介で風俗業に従事している女性に話を持ち掛けたり、自身が直接立ち上げたインターネット・カフェやスパムメールを通じ一般の女性にも近付いたりした。

　「オーストラリアでの売春行為は合法で、月に1000万ウォンは間違いなく稼げる」と女性たちを誘惑したキム容疑者は、面接を通じ外見的に物足りないと判断した場合、金を貸すなどの方法で整形手術や減量などを強要していた、と警察は話している。

　今年10月、キム容疑者に出会ったチョン某さん(25)=女=は、同容疑者から手術費として400万ウォン(約51万2800円)を借りた後、11月初めに江南区清潭洞にある整形外科で二重まぶたの手術と脂肪吸引手術を受けたほか、ダイエットのための薬までも服用していた。

　キム容疑者は、このような手口で約50人の韓国人女性をオーストラリアに送り、約2億5000万ウォンを受け取っていた疑いが持たれている。

　警察は「押収した帳簿によると、中には会社員や大卒者、それに休学中の学生もいた」とし、「これらの被害者を対象に売春行為が行われていたかどうかを調査する予定」と話した。

チョン・ヒョンソク記者