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ソースカツから基準超える農薬 神奈川などの6生協

2008年02月20日23時28分

 横浜市は20日、神奈川、静岡、山梨各県の6生協でつくる「生活協同組合連合会 ユーコープ事業連合」(横浜市)が販売している冷凍食品「レンジDEロールソースかつ(アスパラ入り)」から基準値を超える有機リン系農薬「ホレート」が検出されたことを明らかにした。市によると、アスパラの基準値は0.3ppmだが、健康被害の出る可能性のある1.2ppmが検出され、この量は1人で1袋食べると神経系の症状が出る可能性があるという。

 製造したのは中国の「山東仁木食品」で、輸入元は19日に業務用冷凍食品「青島ニラ肉焼まん」からメタミドホスが検出されたと発表した「ニッキートレーディング」(大阪市)。

 ユーコープや横浜市保健所によると、20日に神奈川、静岡、山梨の3県で753袋を配達しており、現在、20日の配達分を回収しているという。

 同市保健所によると、ユーコープが20日の配達分を検査したところ、基準値を超える検査結果が出たため、港北福祉保健センターに報告があった。健康被害の届け出は今のところないという。

 ホレートは、中国製冷凍ギョーザの農薬混入事件で問題になった「メタミドホス」と同様の有機リン系の農薬で、基準を超えて摂取すると、メタミドホスと同じような神経系の症状が出るという。

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