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サッカー:山瀬功が決勝ゴール…地力の差は見せつけられず

 ◇サッカー・東アジア選手権第2戦(20日、中国・重慶)

 ○日本1-0中国●(前半1-0、後半0-0)

 6人を入れ替えた岡田ジャパン。先制点を決めたのは、右太もも裏痛で初戦を欠場した山瀬功だった。

 前半17分、駒野が左サイドから仕掛けた。DFをかわし左足でクロス。GKが弾いたこぼれ球を、詰めた山瀬功が豪快なボレーをがら空きのゴールへ叩き込んだ。北朝鮮戦で日本に足りなかった、ゴールを目指す姿勢があった。

 欲を言えば、そこから一気に力でねじ伏せる力がほしかった。だが、体格で上回る中国のロングボールに慌てる場面も。前半32分には目測を誤って最終ラインの裏をとられ、楢崎の果敢な飛び出しで失点を免れる場面もあった。

 ある意味、拍子抜けの部分もあったかもしれない。激しいブーイングを浴びた初戦の北朝鮮戦から中2日。岡田監督は反日感情に満ちた4年前のアジアカップの再現も覚悟し、「ブーイングで我々のプレーは変わらない。審判の判定などに影響はあるかもしれないが、いい経験。これからいろんなアウェーを戦うわけだから」と語っていた。だが、君が代へのブーイングはなく、後半に観客が着火した発煙筒もすぐに警備員に消された。初戦と同じ会場とは思えないほど、場内の雰囲気は一変していた。

 だからこそ、地力の差を見せつけるチャンスはあったはずだ。岡田監督は以前から、「フィールドのラスト3分の1の攻撃の精度を高めたい」と言い続けてきた。課題は持ち越しとなった。【安間徹】

毎日新聞 2008年2月20日 21時24分 (最終更新時間 2月20日 21時25分)

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