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前科9犯50代男性、出所5か月後に小4女児殺害

 小学4年生の女児(11)がソウルで行方不明になった翌日、京畿道抱川で焼死体で発見された。犯人は近所の靴屋の主人だった。

 この靴屋の主人は昨年、5歳の女児にいたずらをして執行猶予で釈放された前科9犯(性犯罪を含む)の男だった。5か月後に再び小学生の女児にいたずらし殺害した後、遺体を燃やすという犯罪を犯した。

 ソウル龍山警察署は19日、殺人および死体遺棄の容疑でキム某(52)容疑者を逮捕、犯行の大部分を自白した。

 ◆事件発生=ソウル龍山区龍門洞に住む小学4年生のホちゃんは17日夜、春休みを迎え家で留守番をしていた。父(39/中小企業部長)と母(38/公務員)は会社に行き、家には誰もいなかった。普段から両親のお使いをよくしていたホちゃんは、この日午後6時55分頃、「ビデオを返しに行ってくるように」という父親からの電話を受け、借りていたビデオテープ1本と漫画の本3冊を返すため家を出た。ホちゃんは6分後の午後7時1分頃、家から300メートル程離れたレンタルビデオ店にビデオと漫画を返却した。

 この時、レンタルビデオ店の向かいにある靴屋の主人キム容疑者が、お菓子をあげると言いホちゃんを店内に誘引した。普段から母親と一緒にこの店で靴を買っていたホちゃんは、何の疑いもなしに店内に入った。ホちゃんが店内に入るとキム容疑者は突然シャッターを閉め、ホちゃんを抱きしめ、強制的に暴行しようとしたと警察は推測している。しかしホちゃんが大声をあげて抵抗したため、キム容疑者はホちゃんの首をナイフで刺し殺害したと警察は説明している。

 この後、キム容疑者は息子(25)に電話をかけ、「早く来て欲しい」と呼び出し、殺害現場を発見して驚いた息子と激しく言い争ったとされている。しかしキム容疑者親子は口論の末、結局事件を隠蔽することにした。父親のキム容疑者はホちゃんの遺体をプラスチックの箱につめ、息子は床についた血をふき取った。キムさん親子はこの日夜11時頃、ホちゃんの遺体の入った箱をタクシーのトランクに積み、翌日午前2時頃、京畿道抱川市クンネ面の畑で燃やした疑いだ。発見された遺体は膝の骨だけが残っているなど、ほとんど体中が燃え尽きた状態で、首の部位にナイフで差された痕跡が発見されたと警察は伝えた。2人は抱川まで行った理由について、この近くに住んでいる親戚がおり、この地域の地理に詳しかったためだとしている。

 ◆犯人検挙=警察は事件の初期、ホちゃんが行方不明になった町の周辺で聞き込み調査を行い、過去に同じような前歴があり、近所の評判の悪いキム容疑者を問いつめた結果、自白させることに成功した。警察によると、キム容疑者は昨年春から現在の靴屋を営業し、いつも酒を飲んでおり、酔って暴れることも多かったとされている。

 警察の調査の結果、キム容疑者は昨年6月にも同じ町で5歳の女児を店内に誘引しいたずらし、両親の通報により拘束、昨年9月、懲役1年執行猶予2年を宣告されている。死亡したホちゃんの近所に住む住民ソ某(62)さんは「ホちゃんは普段から知り合いに会ったら挨拶するような礼儀正しく明るい女の子だった」とホちゃんの早すぎる死を悼んだ。

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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