2008年2月20日 15時7分更新
大阪・泉佐野市の市立泉佐野病院で、麻酔科の医師が勤務の負担が大きいことなどを理由に全員退職することになり、病院側は最高で年間3500万円の報酬を条件に後任の医師を募集しています。
市立泉佐野病院には現在、4人の麻酔科医がいて、年間、約2000件の手術を担当しています。
しかし、4人のうち1人が去年、退職を申し出たことをきっかけに、残る医師も勤務の負担が大きくなるとしてことし3月末で全員が退職する見通しとなりました。
これに対し病院は、最高で年間3500万円の報酬を条件に、後任の医師3人の募集を始めました。病院によりますと、手術が立て込んだ場合などに臨時で応援に来てもらう麻酔科医に支払われる1日12万円の報酬を基準に時間外の手当を含めて3500万円という報酬を算出したということです。一方、市立泉佐野病院の医師の平均年収は平成18年度の実績で約1350万円でした。
市立泉佐野病院は「麻酔科医がいないと手術をはじめ、病院の診療に大きな支障が出る。麻酔科医が不足する中報酬がある程度高額になるのはやむを得ない」と話しています。