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大阪・梅田阪急 ビル建て替え工事、大成が施工業者返上

 2011年春の完成予定で阪急百貨店梅田本店が入居する梅田阪急ビル(大阪市北区)の建て替え工事について、施工業者に決まっていた大成建設が、工事の受注を返上したことが6日、明らかになった。正式の請負契約を結ぶに当たり、価格などの面で折り合わなかったとみられる。施工主の阪急阪神ホールディングスは、大成に代わり、新たに大林組を施工業者に選ぶ方向で調整しており、完成時期を含めた当初計画に影響はないとしている。

 建て替えは約600億円を投資し、オフィスを含めて41階建て(高さ187メートル)の高層複合ビルにする計画で、建物の南半分と北半分を順次解体しながら、工事を進める予定だ。

 大成は昨春、建て替え工事の施工業者に内定した。現在、大成が進めている南部分の解体工事は年内に終わり、年明け以降に本格化する新築工事は大林組が手がけることになりそうだ。

 施工業者の選定を巡っては、建て替え前の同ビルを施工し、阪急グループの工事を数多く手がけている竹中工務店を有力視する向きもあった。しかし、再開発計画が相次ぐ大阪で、東京に本社を置く有力ゼネコンが営業活動に力を入れており、建設業界では大成の受注内定は「激しい受注競争を反映した結果」と言われていた。

2006年10月7日  読売新聞)
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