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15病院受け入れ断る＝救急搬送、61歳女性死亡
このニュースを見ましたか？
検索で出てくると思いますので、見てみてください。
今月の14日の話だそうです。
だいたい夕方の5時半に救急車に乗って、病院に着いたのが夜の8時半だそうですよ。
重態の60歳にもなる女性が、心配停止状態になってようやく病院に緊急搬送だそうです。
「救急車が３分５分で来ているのに、スタートするまで１時間半ですから」（死亡したゆき子さんの夫・辰雄さん）
救急車が運ぶ病院ってのは「救急指定病院」なわけですから、当然対応できる状態でなければならないわけです。それが「拒否」って、その時点で異常事態です。
その異常事態というのは、何も病院側の受け入れ態勢に問題があったという話ではなく、むしろ病院や医療関係者が置かれている労働環境に深刻な状況があるようです。
その要因は医療上の事故による遺族側との裁判。つまり医療ミス問題。
それに伴う医師不足だそうですね。
そうした問題により救急病院が、次々に潰れていっているという現状もあるようです。
こういう問題ってのは結局のところ、お医者さん方の労働環境や、実績などが見えにくいからこそ頻発してくるものだろうなとは感じます。
一般人の認識の薄さというのもあると思いますが、その原因ってのは病院っていう場所が、そんなに何度も通うところではないからなんだと思います。健康であればですけど。
お医者さんに命を助けられて感謝するのは患者さん当人と多くても親戚関係の方々だけで、仮にその患者さんがいろんな人にそのことを話したところで、第三者には噂話でしかありませんからね。
しかも、そういう噂話をするのは、たいていはオバサンでしょうしね。
お医者さんの実績ってのを本当に感謝し実感できるのは、実際のところ患者さん当人のみなのだと思います。しかも、お医者さんに命を助けられる経験なんて、人生にそんな頻繁にあることじゃありませんから。そう考えるとやはり、お医者さんの功績というのは表に出てきにくいものなのではないかな？と思います。
たいてい医師になった人とか看護婦になった人というのは、医師に助けられた経験のある人の場合が多いと聞きます。でも、医師が人を助ける現場を見られる機会ってのは非常に少ないです。
僕も2回ほど救急車で運ばれた経験がありますけど、2回とも過呼吸だったんで、たいした医療の最前線って感じでもなかったですし。
そういうお医者さんの仕事について、もっと知ることができる環境ってのがあると、いいのではないかな？と感じます。
だいたい、医師免許をとれる優秀な頭のある人は沢山いるわけですから、労働環境が整っていて、儲かりさえすれば、もっと医師が増えるのは自然の流れなんじゃないかと思います。
儲からないし、仕事量の割に合わないから医師になりたくないわけで。
幾重にも書き直しましたが、何れにしろ問題が山積なようです。
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●なんで急患の受け入れを断るの？
・（人員・設備が足りない…などの）物理的問題で、（受け入れると犯罪になってしまうケースがある…などの）法的問題で「受け入れ不能」だからなんです。
●なんで「専門外だから」が断る理由になるの？
・「専門外の患者を受け入れるのは犯罪」という司法の判例（奈良心タンポナーデ事件）があるからなんです。
●ベッドが無いなら、廊下で治療すればいいんじゃないの？
・「設備不十分な状態で患者を受け入れるのは犯罪」という司法の判例（加古川心筋梗塞事件）があるんです。
・そもそも、「ベッド」「ベッド」って言われてますけど、病院でいうところの「ベッド」は、心電図とか、酸素マスクとか、呼び出し用ボタンとか、それを管理する人員とか、それら全て「込み」ですからね。もはや「ベッド」というより「設備」と言ったほうが適当かも。
●応急処置してから、他の病院に移すのは駄目なの？
・「応急処置の後、他病院に転送するのは犯罪」という司法の判例（上に同じく、加古川心筋梗塞事件）があるんです。
2008/2/19(火) 午後 1:42 [ punit_igo ]
●なんで、一度断った病院が、後になって受け入れるなんて事があるの？
・救命中であった患者が「落ち着く」か「亡くなる」かのどちらかで、病院側に「空き」が出来たからです。
●有名人や金持ちだったら嬉々として受け入れるんじゃないの？
・西村真悟議員の息子の飛び降り自殺…アレも、重度のうつ状態で入院の必要があるとされながらも、「ベッドが無い」という理由で入院できませんでしたよね。もはや、コネやカネではどうにも出来ない程に、患者の受け入れが困難な状況なんです。
●ぶっちゃけ、人の命より金儲けのほうが大事なんでしょ？
・金儲けのほうが大事だったら、そもそも、不採算部門である救急なんて、最初からやりません。
●医師が足りないなら、海外から医師を呼んだらいいんじゃない？
・本国より遥かに待遇の悪い日本に来る理由が見当たりません。…というのも、実は、日本の医師の待遇は、諸外国のソレよりも遥かに悪いんです。
2008/2/19(火) 午後 1:43 [ punit_igo ]
●ドクターヘリを導入したら？空からなら直通でしょ？
・ヘリを導入するにも、周囲の建物が邪魔で安全に飛べなかったり（ビルに激突、民家に墜落…の危険性あり）、ヘリポートのある（作れる）病院が少なかったり、騒音問題で導入を反対する住民がいたり…など、色々と問題が山積みなんです…。
・あと、ドクターヘリを必要とするほどの重症患者を扱う「３次救急」自体の数が減っていることも問題の一つとなっています。
●救急病院が急患を受け入れられないなら、救急病院を辞めちゃえば？
・現実に次々と辞め…ていうか、潰れていってるんです…。
・特に、重症患者を扱う「２次救急」、救急最後の砦である「３次救急」が減っていることが深刻な問題となっています。
2008/2/19(火) 午後 1:43 [ punit_igo ]
●１次・２次・３次って何？どれも救急病院じゃないの？
・救急病院は、患者の緊急度の度合いによって、「１次救急」「２次救急」「３次救急」…と種別されています。
・「１次救急」は、入院や手術の必要が無い患者が対象で、「２次救急」は、入院や手術が必要な患者が対象、「３次救急」は、１次・２次では対応できないレベルの重症患者が対象となっています。
・ここ数年、救急医療が不要なレベルの「軽症患者」が、夜間救急…特に「２次救急」「３次救急」に駆け込み、夜間救急がパンク状態になっている事が、深刻な問題となっています。
2008/2/19(火) 午後 1:44 [ punit_igo ]
punit_igoさん＞
なるほどなるほど。
参考になります。
僕はテレビを見ないもので、こういうのもテレビではやっているんでしょうね。
何れにしろ、どうにかして打破しなければならない状況だと思いますよね。誰もが、ニュースを読んでそう感じるはずです。
さて、どうしよう？
2008/2/19(火) 午後 1:57
ブログ主さん、医者がもういっぱいいっぱいでどうしようもない状態というのは、上の書き込みでお分かりと思いますが、もう一つ。
頑張って受け入れをする病院、しない病院。それはあるだろうと思います。程度の差こそあれ。
で、受け入れない病院にはペナルティを。受け入れる病院には病院として実績があるということで、人気が出るという考えですね。
で、受け入れた病院にはメリットはどこにあるのでしょう？
診療報酬は決まってるのだから、儲かるわけじゃないですよね。患者さんが集まってきても、もともと忙しい中ぎりぎりで働いてるのに、更に過労死しそうになるだけですよね？医師や看護師の給料は変わりません。
あとは名声ですか？そんなもの何の役にも立ちません。
忙しくなって訴訟のリスクが増えると、名声なんて１つの訴訟で瓦解します。
アメとムチは結構ですが、どこにもアメのないところに、ムチばかり打って働かせるのは単なる奴隷でしょう。
ブログ主さんの知らずに放った言葉のムチも、さぞかし医療関係者を絶望させていることと思いますよ。
2008/2/19(火) 午後 2:56 [ tropicalnya ]
tropicalnyaさん＞
新聞で、公告するということです。
医師の実績を、きちんと見える社会にすれば良いと思うんです。
今は、そうしたものを、現場でしか見られませんよね？
そのメリットはお金ではなく、名誉です。
わかりますか？
とにかく、前向きに考えないと、何も進みませんよね？
別に批判しているわけじゃないんです。
提案しているわけです。
ちょっと、文面をチョコチョコ書き換えてますけどね。
ご指摘、ありがとうございます。
2008/2/19(火) 午後 3:10
＜そのメリットはお金ではなく、名誉です。
＜わかりますか？
あとは名声ですか？そんなもの何の役にも立ちません。
忙しくなって訴訟のリスクが増えると、名声なんて１つの訴訟で瓦解します。
2008/2/19(火) 午後 3:25 [ punit_igo ]
punitさん＞
しかし、それはたぶん名声の土台が弱いからなんじゃないかと思うんです。訴訟で揺らぐくらいですからね。批判だけではなく、称賛もまたいい加減だからです。
訴訟くらいじゃ揺らがない名声や信頼を得られるような、何かが求められているように感じます。それが確保できれば、遺族の誤解なんかも減るでしょうし、そうすれば訴訟も減る。
そんな道筋があれば最善だろうなと思いますよ。
2008/2/19(火) 午後 3:55
何か問題になったとき、名声の高い病院ほどマスコミが群がってしゃぶりつくすのです。日本の医療は意図的に貶められて来たように感じています。このような風潮に、忍耐強い医師ほど無力感にさいなまれて第１線から去っていきます。
テレビを中心とした安易で表面的な医療批判と、それを妄信する世論・ネット上のブログなど、医療崩壊の土台はまさに磐石です。
それに加えて制度の問題です。アメなしの鞭のみの政策が今まで行われており、明るい見込みが全くないことに現場は疲弊しています。
それが改善されない限り、あらゆる手段は徒労に終わるでしょう。
2008/2/19(火) 午後 4:18 [ carkrell ]
CARKRELさん＞
コメントありがとうございます。
僕は、テレビはほぼ一切見ませんし、週刊誌も読まないんです。ニュース記事だけです。
批判は腐るほどあると思いますが、ではどうしたらいいのか？が意見として出て来にくいと感じます。
たぶん、良い意見を持っているかたが、いらっしゃるんじゃないかと思います。
2008/2/19(火) 午後 4:52
新聞折り込みでの広告は，できませんよ。
医療機関は，法律で広告を厳しく制限されているのです。
なぜその制限があるのかを考え，法律を変えるところからはじめないと，あなたの論は成立しません。
さらに，広告が可能であったとしてさえ，名誉など何にもならないとお医者さんたちはおっしゃるでしょう。
安心してお医者さんたちが働ける環境こそが必要なのであって，あなたのようにお医者さんを責めるのは，状況を悪化させるだけの行為だとわかってください。
2008/2/19(火) 午後 5:28 [ llnaall ]
日本は医療にお金をかけません。それが基本的な問題です。
医療費の国際比較について検索すればお分かりになると思います。薬や医療機器、これは世界で一番高い部類です。つまりただでさえ貧弱な医療費が医療現場には残らないんです。
サービスは結局お金がかかるのです。
ベッドが空いていても救急車を完全に受け入れることは不可能です。Ａさんを受け入れただけでキャパシティーがいっぱいになってＢさんは無理。もしくは風邪とか不眠とかの方々で救急外来がごった返していて身動きが取れない、そんなとこでしょう。
私事になりますが、小さな病院勤務ですが急死により医師が一人減り、二人で夜間救急を回してます。従って36時間勤務⇒12時間勤務⇒36時間勤務のループをもう2年近く続けています。大学からの応援も途絶え、2週間に1回は土日の日当直で帰れません。
救急医療に対する情熱が自分にあるのかよくわかりません。あなたのおっしゃるように受け入れ拒否件数を新聞で晒されたらと考えますが、多分この病院辞めるでしょうね。
あなたのお書きになったことは多くの医師にとってそういうことです。
2008/2/19(火) 午後 6:26 [ carkrell ]
先進国日本でこの状態ですから、世界中救急車さえ来ない地域が沢山あることでしょう。。
恐ろしいことです・・
2008/2/19(火) 午後 7:58 [ pompu2004 ]
まぁ、今の医療崩壊は、すでにイギリスやアメリカが通った道なんですよね…。
今後の日本の医療は、
●誰でも医療が受けられる。しかし、救急は３時間待ち、入院・手術は１年待ち。（イギリス型医療）
●お金がなければ医療を受けられない。（アメリカ型医療。マイケル・ムーア監督の「シッコ」という映画を参照）
このどちらかになる…って言われてるんですよね…。
「医療費の問題（費用が無くて人を雇えない、設備を導入できない）」という問題も確かにありますが…。
「医療の限界」と「医療ミス」を混同し、「治って当たり前、死んだら医療ミス」という考えの司法・マスコミ・国民による「トンデモ報道」「トンデモ裁判」「トンデモ判決」により、正当な医療行為が「犯罪」とされてしまう事の影響も大きいですよね。
今の日本も、アメリカ並の訴訟社会になってますし。
2008/2/19(火) 午後 8:27 [ punit_igo ]
判例に基づいた医療 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A4%E4%BE%8B%E3%81%AB%E5%9F%BA%E3%81%A5%E3%81%84%E3%81%9F%E5%8C%BB%E7%99%82
本来医学というものは人体という生物を相手とした自然科学であり、常に不確定な要素を含む。そのため過去の統計・経験則を踏まえ、低い確率のものも考慮しながらもその時点で最も可能性が高く最善と思われる判断に基づいた検査・治療を行うものである。そのためある時点のみを取り上げれば、後から見れば結果的には間違っていた判断をしていた場合も存在する。これは医学の限界ともいえ、いかなる名医であってもこの可能性をゼロにすることは極めて困難（あるいは不可能）といえる。また、こうした「結果的に間違っていた」症例から学ぶことで、現代医学は進歩してきたという側面もある。医療は、最善を尽くすが結果を保証できない準委任契約なのである。
2008/2/19(火) 午後 8:55 [ punit_igo ]
しかしながら昨今の医療訴訟の増加も手伝って、その時点での判断・治療などが明らかに不適切とは言えないにもかかわらず、結果論のみからその時点での医療行為を弾劾するいわゆる「後出しジャンケン」と言えるような判例が続出している。また、実際の医療現場の状況とはかけ離れた判断・能力・処置などを要求する判決も、同様に増加している。
インターネットをはじめとするメディアの進歩により、こうした不当とも言える判決は速やかに全国の医師の知るところとなってきている。そこで自衛策として、医療裁判の判決が違法行為と認定した医療行為を極力行わないという考え方が生まれ、司法への批判とともに議論を呼んだ。2006年の初頭、2ちゃんねるの医師・病院板にてこうした考え方をEBM (Evidence-based Medicine) の "Evidence" を "Judgement" に置き換えた JBM と表現され、以後使われるようになった。
2008/2/19(火) 午後 8:56 [ punit_igo ]
carkrellさん＞
コメントありがとうございます。
過酷な労働環境で働かれているようで、お疲れ様です。
いずれにしろ、最近特にこの救急車の問題が新聞などでも取り上げられていますので、なんとか良い方向に動き出すことを願わずにはいられません。
お体に気をつけて勤務を頑張ってください。
2008/2/20(水) 午前 0:56
llnaallさん＞
なるほど、できないのですね。
でも、何らかの形で、そうした医療の実績みたいのを数字としてでも垣間見ることができれば、余計な誤解も減るのではないかなと感じます。
2008/2/20(水) 午前 0:58
pompuさん＞
世界を考えれば、日本は良いもんですね。
2008/2/20(水) 午前 1:03
punitさん＞
JBMですか。
平和すぎるから、こうなるのかも知れませんね。
医者にかかって、助からなかったら訴訟を起こすってのも困ったもんです。
2008/2/20(水) 午前 1:13
色々難しい問題あるでしょうけど何が最初にやることか順位を考えて欲しいですよね。
2008/2/20(水) 午前 9:52 [ takemiho_era ]
takemihoさん＞
はい。難しい問題です。
ただ、この記事のせいか、昨日から異様にアクセス数が伸びております。困った事態です。
2008/2/20(水) 午前 11:37
＞列記とした殺人事件だと思うのは僕だけでしょうか？
＞重態の女性を救急車に監禁しているのと、同義ですよ。
＞どうも、病院関係者の自覚が足りないような気がしてなりません。
オリジナルの記事は少々過激で，炎上しても不思議ではない内容だったにもかかわらず，コメントは感情的でなく真面目なものばかりです。
細かい誤字の修正ならともかく，こんなに記事を変えてしまってはコメントとの整合性が失われます。
例えばtropicalnyaさん，punit_igoさん，carkrellさんは，オリジナルにあった「名声」に反応しておられますが，今の記事には「名声」に関する記述はなく，初めてここを読んだ人は「このコメントは何の事だろう」と感じるでしょう。
真面目にコメントした方がトンチンカンなことを書いていると思われる・・・これはコメントしてくれた方にあまりにも失礼ではないですか？
書き直すのであれば，オリジナルは残したまま，その下に「以下のように書き直しました」と追加するべきだと思います。
もちろん，タイトルも『救急車を拒否した回数を何らかの形で公告せよ』のままにして
2008/2/20(水) 午前 11:46 [ karakuchicommentator ]
karakuchicommentator＞
『救急車を拒否した回数を何らかの形で公告せよ』の前が、今のタイトルでした。
オリジナルとされているのは、僕が書き直した過程の文章で、今のものがオリジナルです。
確かに真面目にコメントを頂いて、光栄に思います。
僕の返答のコメントも残してありますので、トンチンカンなことを書いているようには見えないようになっているのではないかと思いますし、とても良い情報のコメントばかりでしたので、残したいと考えています。
2008/2/20(水) 午後 0:13