【記者手帳】障害児の「地獄のような学校生活」
「地獄のような日々でした」。1級の精神障害を持つイ・ヒョンス(仮名/12/小学6年)君をここ5年にわたり、一般の小学校に通わせてきたハン・インスク(仮名/41/京畿(キョンギ)道)さんは最近、記者とのインタビューで涙した。
「給食係として私が学校に行ってみた時のことです。ヒョンス1人だけがご飯も食べられずに泣いているんです。なんでも先生が数学の問題をすべて解けた生徒から給食を食べられるようにしたんだそうです」。
ハンさんは「障害を持つ生徒に対する処遇を改善してほしい」と校長先生に抗議してみたものの、「嫌なら出て行きなさい」との冷たい回答だけが帰ってきた。
3年生の時、ヒョンス君は両の手の甲が血まみれになって帰ってきた。ヒョンス君の隣に座っていた女子生徒が机に線を引き、ヒョンス君の手が少しでも線を越えるとつねったのだ。
甚だしくは同じクラスの生徒たちは、「腐る」と言ってはヒョンス君に自分たちの持ち物を触らせないようにしたという。
ある日、ヒョンス君が「どうして女の子たちは、かっこいい男の子だけを追いかけるのかなあ」と聞いた。ハンさんは「お前もかわいい女の子が好きでしょう」と言った。ヒョンス君は「僕はバカでハンサムじゃないから、女の子たちに嫌われている。友達もいないし…。せめて友達だけでもいてくれたらなあ…」。
結局、ハンさんは今年3月、ヒョンス君を障害児だけが通う特殊学校に転学させた。「でも、やはり一般の小学校を卒業してこそ、社会生活でも友だち付き合いができると思うんです」。ヒョンス君は特殊学校に転学して以来、学級委員長になるなど、比較的うまく適応しているという。
障害児を持つ父兄はそのほとんどがハンさんのように一般生徒と障害児を持つ学生が同じ学校に通う統合教育を望む。教育部も「特殊教育の目的はまさに統合」と主張している。
しかし、1994年に統合教育が実施されて以来10年になるが、一部の一般生徒や教師らは依然として障害を持つ生徒に無関心だ。
今この瞬間も、一般の小学校では弁当をともに食べてくれる友達のいない障害児がいる。彼らは胸の中で泣いている。
オ・ヘジョン社会部記者 haedoji@chosun.com
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