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コソボ自治州議会、セルビアからの独立宣言採択

2月17日21時42分配信 読売新聞


 【プリシュティナ=石黒穣】セルビア南部のコソボ自治州議会は17日、臨時議会を開き、セルビアからの独立宣言を圧倒的多数で採択した。

 国旗のデザインなども定めた。セルビアの激しい反対を押し切っての一方的な宣言だが、米国や欧州諸国の大半はコソボを主権国家として承認する方針。

 しかし、セルビア政府は直ちに外交制裁などで対抗する構えを示した。セルビアと同様、独立に反対してきたロシアも、コソボの国連加盟阻止を公言しており、独立宣言の直後に、国連安全保障理事会の緊急協議開催を要求した。

 臨時議会は、コソボのサチ首相が同日、独立宣言案を採択するために招集した。採決では定数120人のうち、出席した109人全員が賛成票を投じた。セルビア人議員10人などが欠席した模様。

 サチ首相は「コソボは独立し、民主的な主権国家である」とする宣言文を読み上げた。また宣言は、コソボの政治形態を「共和国」と定義した。このほか、「少数民族の保護にも責任を持つ」と明記し、独立宣言に動揺するセルビア人にも協力を求めた。国旗は青地の中央にコソボの地図を配し、その上に六つの星をあしらったデザイン。

 この独立宣言により、かつての旧ユーゴスラビアは、7か国に分裂する。1999年以来、国連が暫定統治してきたコソボは、米国や欧州連合(EU)が描いた「EU監督下での独立」の構想に沿って、国造りを始めることになる。EUなどの構想では、120日間の移行期間を設け、コソボ政府はその間に憲法および主要法律を制定。国連は、EUとコソボ政府に全面的に権限を移譲し、撤収する。その後は、EU特別代表がコソボ政府の指導、助言にあたる。EUは警察官や判事からなる2000人の支援団も派遣する。

 宣言を受け、セルビアのタディッチ大統領は17日、ベオグラードで、「セルビアは外交的手段を駆使する」と述べ、外交制裁に乗り出す姿勢を示した。また、同国のコシュトゥニツァ首相も同日、独立の背景として「米国に(独立の)責任がある」と欧米主要国を批判した。しかし、独立宣言により、コソボとセルビアの緊張が高まる情勢だが、大統領は、軍事力を行使しないことも言明した。北大西洋条約機構(NATO)を中心とする国際治安部隊は引き続き、コソボに展開する。

最終更新:2月18日1時53分

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