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「へたり牛」食肉処理、米食肉会社が過去最大の6.5万トン回収

2008年02月18日13時55分

 [ワシントン 17日 ロイター] 米農務省は17日、歩行困難で食用が禁止されている「へたり牛」を食肉処理していたとして、食肉処理会社が過去最大の約6万5000トンの牛肉製品の自主回収を行っていることを明らかにした。

 この食肉処理会社はカリフォルニア州のウエストランド/ホールマーク・ミート・パッキング。農務省によると、同社は自力歩行できない「へたり牛」の食肉処理を禁じる法令に違反したとしている。自主回収の対象になるのは、2006年2月1日以降処理した牛肉製品すべて。

 しかし、農務省当局者によると、ほんとんどの肉は生か冷凍製品ですでに消費されたとみられている。そのうち1万7000トンは学校給食などに利用されたという。

 農務省はこれらの牛肉を食べても健康被害はほとんどないとしている。

 同社は今月初め以来営業を停止しており、会社関係者からは今のところコメントは得られていない。

 動物愛護団体が撮影したビデオ映像には、同社工場で作業員が虐待的な方法で牛を無理やり立たせ、処理前の検査を行っていた様子が映し出されていた。

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