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第76回 2008年1月29日放送 これまでの放送 トップへ この回のプロフェッショナルの道具へ

リーダーは、太陽であれ プラント建設現場所長 高橋直夫

リーダーは、太陽であれ

日々、トラブルの解決に走る高橋だが、悩ましい問題が起こってもその顔はいつも明るい。組織のトップとして高橋がその信条とするのは、どんな困難に見舞われても太陽のようにポジティブで明るくいること。そのために、人と話すときには努めて笑うことにしている。「よりいい仕事をするためには、やっぱり笑ってやらないとだめだ」
高橋はこう考える。トラブルを前にしたとき、リーダーの一挙手一投足に部下は注視する。リーダーの態度はチームに伝染する。「その人が何をしようとしているのか、何を考えているのか、どういう気分なのか・・・ その中でどういうふうに振る舞うかというのは、やっぱりチームを引っ張っていく上では非常に大事なんじゃないかと私は思います」

“決めないリスク”より、“決めるリスク”を取る

2年半から3年間という限られた工期ですべての作業をやり終えなければならないプラント建設。現場では想定外のトラブルが毎日のように起こる。そのつど、所長である高橋は、解決するための判断を迫られる。
高橋は、決断は早ければ早いほど良いと考える。即断したせいで判断を誤ったとしても、誤りが判明した時点でまた即座に対処すれば、被害は最小限でとどめられる。判断を躊躇(ちゅうちょ)して“決めない”ことによって生じる損害こそ、最も避けるべきだと高橋は考える。35年に及ぶ現場体験のなかで高橋がつちかってきた流儀だ。

誰よりも強く、できると信じる

トラブルの対処をすることが、プラント建設の現場所長の大切な仕事。困難な状況でこそ、組織を率いるリーダーとしての本領が試される。高橋は、リーダーとして最も大切な資質は「絶対にあきらめない」ことだと考える。さらに、そのあきらめないという信念をチームの隅々まで広めることが重要だと言う。
「誰もが厳しいと思う状況で、『できるんだ』と信じる最初の一人になること。そして、それをみんなに伝える。いろんな手立てで伝える。・・・それを伝えられないとやっぱりチームを引っ張っていくことはできないというのは事実ですよね。だからリーダー足り得ないですよね、それが伝えられなければ」

 

 

プロフェッショナルとは・・・

自分がやっぱり、その道で「プロフェッショナルだ」というふうに、自分で信じられている人だと思います。 高橋直夫

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