2008年02月15日(金)
「リニア新幹線」28日から県内で地質調査 JR東海 南アルプス山中を水平掘削
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ボーリング調査に向けて準備作業が進められる現場付近=早川町新倉 |
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リニア中央新幹線(東京−大阪)計画に絡み、JR東海は十四日、早川町の南アルプス(赤石山脈)で行う水平ボーリング調査を二十八日に始めると発表した。三月には長野・大鹿村でも調査に着手し、双方で南アルプス山中を各三キロ掘削する。ボーリングの開始地点は早川町新倉であることも判明。調査地域はトンネル両端の有力な候補地とみられる。
JR東海によると、ボーリング孔(こう)は直径約十センチで、地層や断層、地下水などの状況を調べる。国への調査報告に備え、奥行き三キロのうち一キロ地点までは年内に掘削を終える予定。ボーリング孔と並行し、高さ約五メートルの作業坑も二キロほど掘り進む。早川町新倉の民有地では現在、準備作業が進められている。
同社はボーリング調査と、過去に中部電力などが行った導水路の施工記録などを照合し、南アルプスの地質がトンネル開削に適合するか判断する考え。リニア計画は大都市圏では地下走行を想定しているため、都内や名古屋市などの地下の調査も行う。
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