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2005年11月30日

WILLCOMラブ&万歳! 喜久川さんとバードコートでメシを食った夜

前のエントリにも書いたとおり、僕は携帯電話を持ったことがない。一貫してPHSで、ウィルコムのユーザである。おそらくこの国でモバイルという行為をする場合に、ウィルコムのお世話にならないという選択肢は無いのではないだろうか。そのウィルコムが最近、凄まじい勢いで加入者数を伸ばし、音声&データ通信の定額化という革命を起こそうとしているのだ。

んで、ウィルコムといえば、社長さんや会長さんも有名なんだけれども、昔からのユーザにとって一番身近に感じられるウィルコム社の人と言えば、ウィルコムのマツケンこと喜久川さんである。その喜久川さんがなんと僕のブログを読んでいる!ということをバードコートの野島さんから聴いたので狂喜乱舞してエントリに書いたら、なんとご本人から

「正確に言うと、「食い倒れ日記は読ませて頂いてます」&「やまけんの食い倒れガイドも買いました」 です」

というコメントが!
うおおおおおおおおおお
この日僕は一日舞い上がりっぱなしだったのである。んで、一度バードコートでメシしましょうということになり、実は今夜、行ってきました!

もう18時くらいからそわそわしてしまい、7時半の約束で10分前に店に入店。野島さんとニヤリと笑いながら目線を交わす。そして喜久川さん入場!美しい奥様と、ウィルコムの宣伝を担当している某広告代理店の金子さんのお三方でいらっしゃった。

「どうもどうも!ブログ読んでますよ!食い系のブログは3つくらいしか読んでませんが、ヤマケンさんとマッキー牧本さんのは欠かさず読んでます」

うおーーーーーーーーーー
牧本さんといえばこの国屈指のプロの食べ手である。なんだか光栄なのであった。

さてすぐに
「これがみたいんでしょ?(笑)」
と、新発売されたウィルコムの新端末が並ぶ!

「やまけんさんのWebは画像が多すぎるんで読み込みに時間がかかりますけど、きちんと表示はされますね。」


ホントだ食い倒れ日記をみることが出来るではないか。ちなみにこれは京セラから発売された新機種・京セラWX310Kだ。現行機種の京ポンでも表示はできたが、新端末では速度や操作性が上がっているようだ。

しかし今夜の主役はなんといってもコイツだ。

インターネット接続機能を有するPDAと電話機が合体した「スマートフォン」、シャープのW-ZERO3である!ぐおーーーーーーーーーホンモノだぁ

持ってみると、思ったより小さく、質感が高い。そして横にして下部をずらすと、、、

なんとキーボードが出てくるのである!このギミック、どんな感じだろうかとワクワクしていたのだが、実際にやってみると、かなり滑らかにスライドでき、ある程度までずらすと「カッコン」とバネの力で開ききる。その最後の「カッコン」が気持ちよく、意味もなくスライドさせてしまうのだ!

ちなみにこのW-ZERO3はWindows Mobile5.0という最新のPDA向けOSを搭載しているので、おおむねPCと同じ挙動をしてくれるブラウザ・IEを使うことができる。だから携帯の画面でみるWebよりもさらにPCライクな画面でWebを閲覧できるのである!

はっきり言って本日の焦点は、


「W-ZERO3でブログを更新できるか?」

という一点につきるのであったが、答えは簡単、「できる!」というものであった。
ハードウェア自体には何ら問題がない。キーボード入力も、超激速で入力ができるというものではないが、これまでのポケットPCなどのように手書き入力するよりは格段に早い入力が可能だ。そのまま黙々と文章を書き始めたら、喜久川さんが「やっぱりマニアの人に渡すとこうなっちゃうんだよな、黙って触り始めちゃうんだよね」と笑っている。
ということで、とにかく手に入れてコイツで食い倒れ日記を更新してみたいと思う。
実は僕は学生時代からモバイルにあこがれる人間であった。MacintoshのPowerbookDuo280cという、当時は高価だったアップルのノートPCを、あるプロジェクトでアップルから貰ってから、如何にしてこいつを外でインターネット接続できるかということに腐心して以来、モバイル大好き人間と化したのである。

食い倒れ日記だって、当初は友人たち150人くらいに勝手に送りつけるメルマガだった。出張先で食い倒れて、酔っぱらって宿に着くと、PHSをノートPCにつなぎ、32Kの通信速度でメール送信していたのだ。今だって、出張先からの投稿はAirEDGEである。ウィルコム無しではこのブログはあり得ないのだ。

その究極の食い倒れ日記ポスト方法が、このマシンで可能かもしれない。これまで、NTTドコモのシグマリオンⅢも買った。それを接続するためだけにドコモのPHSにも加入した。その数ヶ月後にドコモはPHSからの撤退を表明しやがった。HPのポケットPCも友人から貰って試した。撮影した画像の縮小とブログへの登録ができないものか、かなり試した。

しかしこれまではやたらに面倒で出来なかったのだ!それはひとえに、そのモバイル機器一つだけではブログ記事が完成しないからだ。カメラで撮影し、PCでテキストを書き、そしてブログエンジンに接続してアップする。これらを別々の機器でやっていたわけである。この3つの行為を全て円滑に行うことが出来る端末が欲しかったのだ。W-ZERO3には、CMOSのいまいち画質のよくないカメラではあるが、一応撮影が可能だ。そして通信機能はもちろんある。テキスト入力も先述の通り可能。さて、これでようやく、速報版のブログ程度なら書けそうだ。

音声端末の機能もむちゃくちゃに充実しているのだけれども、やはり今回はこちらのシム対応のW-ZERO3を買ってしまうことになりそうだ。
ちなみにシムというのは、ウィルコムのPHS通信機能を小さなカードに押し込めたコイツのことだ。

これさえ持っていれば、あとは自分の好きな端末ジャケットにシムを差し込めば、気分によって使い分けが出来る。

W-ZERO3もこのシムを使うタイプなのだ!ああ販売予約日が待ち遠しい。

奥久慈シャモをばりばりと食べながら談義は続く。喜久川さんのウィルコムに対する愛は強烈だ。聴いていて「あーやっぱりそうなんですかぁ!」と熱く同意するシーンがあまりにも多い。

「あ、そうだいろいろレアなお土産がありますよ。」

と僕に持ってきて下さっていたのが、もう卒倒しそうなレアアイテムであった!

このウィルコムキャップ、みたこと無いぜ!ちなみにかぶっておられるのは喜久川さんの奥様である。

PRを担当しておられる某広告代理店の金子さんが持っているのは、ウィルコムボールペン。

同じくカレンダー、そして液晶時計など、すげーアイテムばかりだったのだ!僕からは「まあどんな会」の南蛮の粕漬けを差し上げた。気に入って頂けるだろうか。

いやしかし 喜久川さんは本当に男前で男っぽく、惚れてしまいそうである。今回とりあえずサインをいただいた。そのサインの実物は写真撮ってないが、サイン自体はこういうものだそうである(笑)

これ、もちろんW-ZERO3の手書きメモで書いたものだ。

奥久慈シャモの串をかなりいただき、鶏茶漬け、親子丼まで食べてお腹一杯(実はこの後、帰り道で寿司を少しつまんだのだが)。

いや実に素晴らしい邂逅だった!

「いろいろ旨いものを食べに行きましょう!今度はトルコ料理と寿司と金沢のお酒?」

ええ絶対に行きましょう!

ウィルコムの新端末W-ZERO3でブログを投稿する日も近い!食い倒れの読者さんには全く関心のないエントリだったかも知れないけど、

俺は嬉しかったんだぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

喜久川さん、今夜は本当にありがとうございました。ウィルコム、勝手に応援させて頂きます。

Posted by yamaken at 02:32 | Comments (10) | TrackBack

2005年11月28日

カボス王国 食材満載 美味大国・大分を行く! その2 今までで最高のフグを食べて悶絶!

さて本来なら大分市内に宿泊して県の方々と情報交換&懇親することになっていたのだが、大分におけるカボス生産の元祖の地・臼杵市の市長さんが『こっちに連れてくぞー』といきなり強奪される羽目になったんである。前のエントリでも書いたが、一昨年中に僕が書いた完熟カボスについてのエントリを読んで共感してくださったのだ。
従って今回予約しておいたホテルは結局泊まらずに、チェックインだけすることになる。

「後藤市長さんが『もうこっちで宿泊とってあるから!』て仰るんですよ~」

と県のナラさんが笑う。臼杵市長である後藤さん、相当に強引な方である。なんといっても僕の了解など全く関係なく話を進めて居るんだから本当に剛腕だ。しかし面白い成り行きだなぁ、「これから一体どうなるんだ?」というドライブ感、最高である。

程なくして、後藤市長、ご自分の車で現る。

「愛知に出張していて、今空港から直行してきました。お待たせして申し訳ない!」

臼杵までの車中でポツポツと話をした。なんと不思議な縁がまたあるもので、愛知に移動する前日は、僕が最近親しくしているホンモノの酢の醸造メーカである「飯尾醸造」を訪問していたらしい!

「ヤマケンさんの話題になりましたよ。世間は狭いですねぇ」

本当に狭いというかなんというか、、、ただ、ホンモノの価値ある食品類を作っているところはかなり限られているので、そのせいだろうな。

「ここから臼杵市に入ります。本日お泊まり頂くのはフグを食べさせる料理旅館でしてね。今は夜だからあまり景色が見えませんけど、朝になると『ええっ』ていうところにあるんですよ。」

臼杵の海側を走っていると、街灯もあまりないため、暗くてよくわからない。しかしかなり大きい造船所があり、その横を車はすーっと走り抜けている。どちらかといえば殺風景な風景です。

「そう、殺風景と思うでしょ?でもね、明日になったらビックリするんですよ、、、はい、ここです!」

と、造船所の横をひょいと曲がったところに、いきなり粋な料亭旅館風の建物が現れたのだ!

■川口屋旅館別邸 久楽
http://hisaraku.com/index.html

波の音が微かにきこえる玄関をくぐり、座敷に通してもらうとすでにフグの用意がしつらえてあった。

「さあ 今日は御礼ですから沢山食べて下さいねぇ。娘からやまけんはとにかく大食いだからときいているので、余計に頼んでありますから!」

そう、実はこの後藤市長の娘であるリョーコちゃんが僕の友人で、その関係で僕に完熟カボスが送られてきて、この出会いとなったのである。

さてさて何はともあれフグである!

「まずはフグの一口サイズの寿司をどうぞ!」


なんと美しく可愛らしくそしてツルツルのテクスチャが美しいんだ!甘めのポン酢に漬けて一口に頬張ると、フグのよく締まった身がギュッと歯を押し返してくる弾力!

そしてこの身がもつ、魚の中でも屈指の高貴な旨味成分が静かに弾ける!この導入に、胃袋爆発寸前である。

「さあ どっさり食べなさ~い!」

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぐ刺し山盛りだああああああああああああああああああああああああ

どどーんと盛りつけられたふぐ刺し、そして皮や腹身などの各部位。気を失いそうである!

「これはもう、ガシッと数枚さらってポン酢で食べてみてね!」

と市長。これはもう遠慮していられない。
口に運ぶと、あのブリンブリンした弾力が歯を楽しませながら、具材の濃厚な旨味と香気が溶け出し、フグの旨さを倍加させるのだ!

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
いままで食ったフグの中で一番旨い!


ゼラチンタップリの皮の部分もコリコリしていて、ポン酢の旨味が添加されてムチャクチャ旨い!

腹側のふっくらした身を湯引きにしたものが、これまた秀逸。

Posted by yamaken at 12:25 | Comments (7)

カボス王国 食材満載 美味大国・大分を行く!

カボス王国・大分へ行く。実はこれまで大分県で足を停めたことがほとんど無く、じっくりとその土地の食を楽しむことが無かった。だから、関係先から「やまけんさん、大分から講演依頼が来てるんだけど、行ってくれません?」と言われた時には小躍りしそうになったのだ。

しかも、不思議な機会が重なる。
僕と仲間でやっている就農塾という、農業に関する連続セミナーがあるが、その受講生の一人が大分の有力な青じそ生産農家さんの息子である。その父君が、僕の大事な年上の友人の、なんと同級生だったというのだ!これは久しぶりに大分に帰省していた友人から聴いたのだが、本当に世界は狭いんだと思った。いや、出会いは運命にすべて演出されているということだろうか。しかも、その生産農家の二宮さんが、僕が大分入りする前日に東京に来ており、一緒の便で大分に帰るという。

「じゃあ、空港から俺が会場まで送ってってやるわ!もちろん講演も聴きましょう。」

ということになったのである。
さて空港から市町村会館という会場近くに着き、時間があるのでいったん二宮さんとは別れる。
すぐ近くに商店街があり、飲食店も集中している感じだ。久しぶりに歩いて大分のメシをたべてみることにした。

ぶらぶらと商店街を流す。イタリアンとかそういうのはどうでもいいな、やっぱり大分の人が普通に食べてる料理がいいな、と思いながら歩くと、いろんなところに「とり天定食」という文字が躍っている。そうか大分と言えばとり天だ!と思って店を探す。ただし、立派な割烹とかは入る気がしない。どうせなら大衆食堂的なところが佳いなと思っていたら、見つけた!


「焼きそば お好み焼き だんご汁」
という看板だが、とり天ももちろん、各種定食があるのだ。

カウンターとテーブル数席。お好み焼きや焼きそばは厨房で焼くスタイルだった。

「はい、なんにする?」

「だんご汁ととり天定食を一緒に食べたいんだけど、量、多いかな?」

と訊くと、店のおばちゃん、うーんと少し唸りながら僕を観る。

「うちのだんご汁はタップリ多いけどねぇ。、、、食べきれなかったら私が食べるわ

と笑いながら言う。うん、コレだ。この感覚。明るく、ぞんざいに丁寧なこのもてなし感が地方の定食屋の佳さなんである!

ほどなく運ばれてきた定食+だんご汁はこのボリュームであった!

だんご汁は、熊本でも「だご汁」といってよく食べられる料理だ。味噌味に、一杯の根菜類と、もちろんカボスが添えられている。

だんごは小麦を滑らかに練ったものが、麺状になって茹で上げられている。七味をふってカボスを絞って頂くと、滋味深い味、暖かみが腹一杯に染み渡る。

そしてこちらがとり天だ。

とり天の専門ページ「とり天ワールド 」さんによればとり天には6つの原則があるそうだ。以下引用。

 1 鶏肉をたれに漬け込んでいること

 2 衣がついていること

 3 一口サイズであること

 4 骨がないこと

 5 キャベツの千切りなど生野菜が添えられること

 6 何らかのつけだれで食べること

                 以上 「とり天ワールド」より

ということだ。入店するとカウンターにいる数人がすでにとり天定食を食べている。とり天には酢醤油と辛子が添えられているので、その二つを使って食べてみる。

柔らかめの衣に酢醤油が染みて、中からは鶏肉の肉汁がジュッと染み出してくる。なかなかに乙な味である。揚げ物だけど適度に軽く、これは確かにご飯のおかずとしては人気が出るだろう。美味しかった。
でもどうせなら、酢醤油ではなくカボスの汁を落とし込んだタレのほうが旨そうだと思うけど、どうだろうか。

なんにせよだんご汁ととり天、そして妙に色っぽいおばちゃんの掛け合いで心温まりながら店を出る。

そして2時間ほど、講演。
大分県のトレーサビリティの取り組み事例を訊き、こちらも最新情報を提供する。大分はかなり特徴ある産地のため、通常の取り組みとは別の動きをしているという感覚がある、興味深い産地だ。

さて講演終了後、本来なら僕は県の方々と市内で夕食をということになっていたのだが、これがいきなり変更に!

「山本さん、カボス大産地である臼杵市の市長さんが「何が何でもフグを食べさせたいから、講演が終わった時間にホテルに迎えに行くと言っておいて下さい」とのことです。これはもう、行って頂くしかありませんね、、、」

ひえええええ
すごい展開である。
実はこの臼杵市長こそ、黄色い完熟カボスを世に問いたいと頑張っている張本人なのだ。昨年書いたカボスについてのエントリは、この臼杵市から送ってもらったものがきっかけである

しかしその前に、どうしても青じそ農家、二宮さんの畑は観ていきたい。

「よしよし じゃあ俺の車で見て回ってからホテルに届けますわ」

ということになり、市内から10分程度のところにある二宮さんの農場に行く。

これがまた 超優良な農場で驚いてしまった!
読者の皆さんは大葉(青じそ)がどのように育てられているかご存じだろうか。土耕栽培や水耕栽培などいろいろあるが、この青じそほどに農薬をビシッと効かせて虫食いがなくならないようにしている品目はない。従って大葉についてはどう考えても減農薬商品を探す方がいい。

この二宮さんの農場はとにかく広い!ハウスが十数頭建ち並び、その中で働いている人数は30人以上だという!ひええええ そんな大葉農家は観たことがないぞ!

しかも大葉の品質は極めて高い。某大手スーパーのプライベートブランド商品に出荷しているのだが、このPB企画は農薬と化学肥料の使用率が定められており、それをクリアしているということは、特別栽培農産物と言って良い内容だ。いや驚いた。

この二宮さんには、ぜひ来期の就農塾を開催する際にお話を聴きたいと思う。いやーほんとにビックリ。

ということで大葉見学をし終わり、ホテルにてしばらく待つうちに夜の部がやってくるのである!
(つづく)

Posted by yamaken at 10:41 | Comments (4) | TrackBack

2005年11月25日

カボスとか

うー
またもや忙しくて書けない!
カボスの通販しないのか?というコメントやメールが結構来てますが、
大分の臼杵から、特別に限定50箱出しますよとの連絡がありました。
大分エントリかいてからその件もご紹介しますね。
とりあえず本日もなんとか切り抜けるぞ、、、

Posted by yamaken at 12:03 | Comments (2) | TrackBack

2005年11月21日

やっぱりカボスは黄色くなってからが旨い! 「うすきいろのカボス」がどさっとやってきた!

注:本文中にある6店舗にカボスが到着するのが今週木曜日以降になりますので、それまでは頼めません。申し訳ありませんがご了承ください!

1ヶ月以上前になるが、大分県で講演をすることになり、県のご担当者さんからカボスをいただいた際にエントリを書いたのを覚えている方もいるだろう。


■この時期、香りカボスを存分に楽しもう!http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/09/post_636.html


その時期のカボスは、実に清々しい濃い緑色のカボスだった。被写体としては実に綺麗な、そうねぇ17歳くらいのまだ少し青い(実際に青いけど)少女といった風情の果実で、僕も自宅に即席でつくり上げた撮影環境のもとで気合いを入れて写真を撮ったのであった。

この、濃い緑色がカボスの完全版の色だと思っている人も多いだろう。しかし、、、実は違うのだ!
柑橘類は、未成熟の段階では全て緑色である。これが熟してくるとオレンジ色になったり黄色になったりする。ということは、、、そう、カボスも本当は黄色い果実なんである。

その黄色く完熟したかぼすがコレである。

どうだろう?これが完全版というか、本当に熟し切ったカボスの色なのだ。大分県の産地の人たちはもちろんこれもよく見かけているだろうが、関東などでこの話をしたり写真を見せたりすると、例外なくみな驚く。まあそうだよな、カボスといえば市場に出回っているのはすべて濃緑色のものだからね。

これはまあ流通上の政策というかそういうものなのである。濃緑の、未成熟ゆえに酸味と香りが強く、秋刀魚などの香りづけによいというイメージで売り込むためのものだといえる。

しかし、このカボスという果実、実は完熟してからの方が数段美味しくなる。

これは誤解をしてはいけないのだが、濃緑色の通常出回っているカボスが美味しくないわけではない。ただそれは、味よりも香り・酸味を主張するものとして売られているのである。対して樹上で黄色くなったカボスは、皮に入っていた香り成分が果汁に溶け込みまろやかな酸味になり、そして樹の養分を吸い込み
実に深い旨味が生成される。おそらく誰もが味わうとビックリするくらいの濃厚な旨味成分が存在するのである。

しかしながら
この黄色いカボス、実はほとんど出荷されていない。だって、周りでみかけないでしょ?
そう、流通政策上、販売ができるのは夏から出回る緑色のカボスだけだったのだ。売りにくいモノは売らないという市場の特性上、カボスのイメージとして強く印象付いている濃緑の玉しか売れないというのだ。

しかし
大分県人は知っている。本当は黄色いカボスの方が旨いんだけどなぁということを。
で、大分県のカボス担当の人たちも、そして大分におけるカボスの元祖・産地である臼杵市(うすき)の人たちも、この黄色のカボスの本格的な販促に乗り出している。

僕はこれを応援したい。だってマジで旨いんだもん!
本日山のように届いたカボス。さっそく何にしようかと思ったんだが、今日はトレーニングに行ってきたので甘酸っぱいモノを欲している。早速下の小さな店でサイダーを買ってきて、黄色カボスを絞り入れた。

これがもうマジックのように旨い!
ただのサイダーが、高貴な味と香り豊かなアペリティフになってしまった!

輸入レモンのように酸味だけが強い果実だとこうはいかない。豊かな旨味を含む完熟かぼすだからできることなのだ。

実はこのカボス、先述の大分県臼杵市から送られてきたものだ。臼杵では「うすきいろのカボス」という、実に洒落たネーミングでこの完熟カボスを世に広めていきたいという。そして先日の大分では、思いがけない展開でこの臼杵市長さんと出会い、臼杵市のカボスを味わい尽くしたのである。

その辺をこれからちょこっとお話ししていきたい。
その前に予告だ。
この完熟カボスを味わえるように、僕の大好きないくつかのお店に段ボールいっぱいに送ってもらえるよう、臼杵のカボス産地にお願いをしておいた。

「もちろん、喜んで送りますよ!」

そしてそれらのお店で完熟カボスを使って料理やデザートを作ってもらえるようにお願いをしてある。昨年はフレンチのカストールでカボスパイが登場した。今年はなにが出てくるだろう?

送ってもらう手配をしたのは、

寿司処 匠
日本橋ぼんぼり
日本橋ぼんぼり京橋店
ムニロ
バードコート
Bar オーパ 門前仲町店 ただし現在水澤君が海外出張中なので、対応は来週月曜日以降になります!

である。
今週中にはカボスが届くはずなので、水曜日以降くらいに上記の店にいって、もし興が乗っていればぜひ、「カボスでなにか」とオーダーして頂きたい。

では、時間をみながら大分・かぼす編を書いていきたいと思う。

Posted by yamaken at 00:41 | Comments (8) | TrackBack

2005年11月20日

十勝やっちがジャガイモを販売するそうだ!

このブログでもお馴染みの北海道は十勝・更別(さらべつ)の農家である十勝やっちが、昨年に続いてジャガイモをブログ読者さん中心に販売するそうなので、僕のブログからもリンクを張っておきます。

■十勝やっちのブログ
我が家で取れたジャガイモ販売します!!
http://d.hatena.ne.jp/yatti/

■昨年の過去ログ
フライドポテト好敵品種 「ホッカイコガネ」を食べたいか!?
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000506.html

で、今年は、ホッカイコガネとメークイン、そしてさやかという3品種を販売する。

僕は十勝やっちと申すものです。
やまけんさんのご協力により今年度もじゃがいも販売することになりました。
今回は昨年販売した「メークイン」「ホッカイコガネ」とともに、やまけんさんの出版した「やまけんの全国出張食い倒れガイド」でもご紹介された「さやか」という品種をあわせた3種類のジャガイモをセット販売として売ることにしました!

いずれも煮崩れしづらく調理しやすいのが特徴です。
しかし3品種とも得意な調理法があり、メークインは煮物、ホッカイコガネはポテトフライ、さやかはポテトサラダが得意なのです。今回はそのじゃがいも、メークイン・さやかを2kgづつ、ホッカイコガネを3kg計約7kgのじゃがいもをセットで販売します!

このジャガイモ、実はしばらく前に僕のエントリでフライドポテトを楽しみながら載せたばかりである。


■じゃがいもの季節、フライドポテトの季節がやってくる!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/09/post_628.html

ちなみに僕の超お奨めはなんといっても「ホッカイコガネ」である。通常、ホクホクと粉っぽい肉質をしていると煮崩れがしやすい。しかし、粘質系と言われるネットリとした食感を好まない人もいる。しかしホッカイコガネは、ホクホクとしていながらも煮崩れがしにくいという、極めて扱いやすい特質を持っているのだ。だから煮て良し焼いてよし、そして何より揚げると素晴らしく旨い!

「メークイン」はいうまでもなくネットリとした粘質系の代表とも言えるジャガイモだが、十勝やっちの畑で獲れるメークはネットリとしながらもホッコリ感もある。フライドポテトにしても旨かった。「さやか」は色が白く、味わいも淡泊なため、ポテトサラダにすると映える。

やっちの畑から収穫された今年度産の芋はすでに味見させてもらったが、極めて良好!昨年は10箱限定だったが、今年はもっと数量があるようなので、ぜひ食べてみて頂きたいと思う。

十勝やっち、寒い冬がやってくるけどガンバレ!

Posted by yamaken at 23:30 | Comments (2) | TrackBack

2005年11月18日

みかんの季節がやってきた!ということで、、、

みかんの販売情報のリンク先がおかしかったのを修正しました!

去年は暖冬で、ちょっと薄ぼけた感じの冬になってしまったけれども、今年はもうすでにキンキンの寒い冬になりそうな気配だ。そうなると、やっぱりみかんが旨い。ちなみに今年は全国的に雨が少なかったため、小玉傾向にある。これは実は喜ばしいことで、実はみかんは小玉が旨い(と個人的に思っている)。また、雨が少ないと言うことは糖度や酸度が集積しているので、ギュッと味の凝縮されたものが出回りやすいということだ。

さて業務連絡。
いつも通りだけど、僕は取引に関与している場合は、このWebでは販売実務はやりません。他のサイトでやりますが、宣伝だけはさせてちょうだい。

親友でもある和歌山の津田ちゃんの出荷団体であるサンライズみかんの会の、糖度13度以上のみかんだけを選り抜いたものを販売しています。販売はオーガニックサイバーストアさんです。

■旨市
君は紀州の早生みかんを食べたか!?
http://store.yahoo.co.jp/organic/ocy567.html

紀州みかんは、愛媛みかんがスタンダードとなっている関東では、あまりブランドとして認知されていない。逆に関西圏ではみかん産地といえば紀州だ。ただし近年は長崎や熊本がグワッと大型産地化してそこに割って入っていっている。
基本的にどこの産地であれ、美味しいみかんは美味しい。その美味しさを分けるのは、日照と肥培管理(肥料ですな)と土壌水分の調整だ。日照以外の要素はもちろん農業者の技術や経験によって差が出てくる。旨いみかんは、旨い。

んで、今回のみかんの会の出荷するみかんは、有田(ありだ)地域の中でも旨いとされる産地、生産者のみかんから非破壊糖度センサーというのを使って糖度を調べ、13度以上のみかんのみを選り抜いている。ちょっと高めだけれども、俺は大好きな味です。興味があればどうぞ。

んで、お歳暮とかに特別なみかんを送りたいということであれば、燃えるような真っ赤な色になる「山下紅」という品種をお奨めしたい。

こちらは実は、みかんの会の中でも超優秀な生産者さん指名のみかんだ。

■糖度・酸度・コクの三役そろい踏み!山下紅みかん
http://store.yahoo.co.jp/organic/wg0533.html

生産者の宮井さんという方は、何と釣りの名人でもあって、釣り具メーカから新製品のテスターに任命されているくらいの人である。きっとみかん生産より釣りの方が好きなんだろうけど、しかしそんな彼の作るみかんは超絶絶品なんである。昨年、僕はそのみかんに身もだえた。凄まじい糖度があるのに、酸味のベースがきちんとしているから、嫌な甘さにならず、2キロくらいすぐに食べちゃいそうになってしまうのである。

どちらのみかんも限定なので、ご関心のある方はお早めに。

Posted by yamaken at 00:03 | Comments (1) | TrackBack

2005年11月17日

インデアン東京店、好調!

インデアン、もうクリアファイルが4枚になった。週末も食べに行ってハヤシとレギュラーを食べる。
相変わらずどの時間帯に行っても客が切れず、昼とか夕刻は行列ができている。昼、赤いテープで行列を誘導しているのはインデアンと数店だけだったゾ。

昨日は昼に、研究の仕事をいただいている先の方が「食べに行こう」と仰るので昼飯に大玉ルー大盛りピクルス増し。

その夜、就農塾で津田君の授業を聞いて、成田に移動する前にまた行ってしまった。夜9時を回っていたのにまだ行列が!と思ったら、食券を買っている人が数人並んでいて、カウンターはまだ空いていた。ハヤシが売り切れていたので昼飯に続いて大玉ルー大盛りピクルス増し。全く飽きないのはなぜだろう。


スタッフ一同、初日のテンションの高さだと身体が持たないと思ったのだろう、やや声出し率が抑え気味に。そうだよこれからずっと営業してもらうんだから、長持ちするようにしてくださいね。

北浜店の店長だが、東京店ヘルプに来ている吉野君がススッと寄ってきてくれて「ブログありがとうございました」と言ってくれた。Webの写真では緊張したのか堅い表情だけど、実は笑顔がナイス。「いつまでヘルプに居てくれるの?」と訪ねると「1月中くらいですかね」とのこと。それまでに東京スタッフのオペレーションが安定するようにということですね。

山田店長に「疲れてきたんじゃない?」と聞くと「全然大丈夫です!」との元気な声。でもたまにはお休みとってください、、、

Posted by yamaken at 15:16 | Comments (18) | TrackBack

2005年11月15日

蒼い空の下、静岡に焼きシャモの香り流れる~ 鈴木恵美子さん追悼・静岡オフ会は大・大盛況だったのだ! その1

15日12:05 さらに追加。完全版!

14日17時 画像とテキストアップデートしました!
今年3月に開催予定だった静岡オフ会が、開催一週間前に主催者である鈴木恵美子さんの事故によるご逝去により、無期延期となって8ヶ月。11月13日(日)にとうとう、この恵美子さん追悼の意も込めたオフ会を大々的に行った!

前回申し込んでいた人に、参加可能かどうかを問いあわせ、約3分の2がそのまま参加。残りを新規に募集して、東京組60人が揃った!過去のオフ会最大の人員だ。これに合わせて静岡の地元での参加者がやはり60人。加えて、生前の恵美子さんが慈しんできた「駿河若シャモ」を焼くために、北千住バードコート軍団が全員東京からかけつけ、恵美子さんの生家である土井酒造の「開運」のお燗番をするために純米伝道師・工藤ちゃん軍団、そしてぼんぼり日本橋店・京橋店のシェフも駆けつけることとなったのである!

さて当日は東京駅前の八重洲通りに朝の6時15分集合。わざわざ前泊した人も数人いると聞く!なにせ今回は北は北海道から参加している人もいるのだ!自己紹介をしてもらうと、本当に色んな仕事、いろんな趣味の人がいた、、、でもその人達に共通するのは、とにかく食べることに対する好奇心だ!これは佳い会になりそうである!

60人がぎっしり座ったバスで走る走る。目的地であるキウイフルーツカントリーJAPANに到着したのは9時半、約3時間のスムーズな行程だった!

会場となったキウイフルーツカントリーJAPANは、どでかい敷地内にご覧の通り、キウイが30種類以上植えられている、日本では最大のキウイ園だ。園内にうさぎや豚、ポニーが飼われていて、そこここを飛び回っている。

さて本日のスケジュールだがこんな感じだ!

09時30分:ハム、ソーセージ、マヨネーズ作り体験スタート 12時30分:大昼食会(挨拶、乾杯、歓談)、食材説明、お楽しみ会、フリートーク 15時00分:余り物オークション 16時00分:ゴミ拾い、閉会式 20時30分:東京到着(時間は道の混み具合によります)、解散

■当日の飲食!

<乾 杯>  開運純米大吟醸古酒 恵美子ラベル

<飲み物>  開運(土井酒造) 日本酒3種
          (純米大吟醸、純米吟醸、冷やおろし)
         杉錦酒造     芋焼酎(才助)
         ビール(サッポロ)、ソフトドリンク
         永田トマトジュース
         牛乳(しばちゃんちのジャージー牛乳)
         静岡茶(べにふうき等)

<食 事>  駿河若シャモ炭火焼き(もも、むね、手羽)
         静岡産豚汁
         黒米・餅米ちまき
         ハム・ソーセージ
         薫製卵、薫製チーズ
         浅羽豆腐
         浜名湖うなぎ炭火焼き(梅ヶ島ワサビ仕立て)
         永田野菜サラダ
         竹パン、炭パン

<デザート> キウイフルーツ30種
         しばちゃんちのシュークリーム
================================

さっそく、ハム・ソーセージづくり体験が始まる!

我らの燻製マスターである関師匠が120人を前にハムのケーシングを説明する。

「やまちゃんよぉ、こんな大人数に教えるなんて初めてだぜ!?」

いや本当に写真でみるとスゴイ圧力である。
各人、10の班に分かれてケーシングをし、スモーカーに入れるために数珠繋ぎに結び合わせる。ところでこの写真の御仁、どこかで観たことあるでしょ?そう、ムニロオフ会に引き続き参加当選した強運の持ち主、築地王こと小関さんである。

そういえば彼の新刊「築地王のまる旨グルメ帳」が、現在店頭で平積みされまくっているので要チェックだ!なぜかamazonにはまだ表紙画像が掲載されていないが、、、
築地王のまるうまグルメ帳
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小関 敦之


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特製スモーカーにハムが大量に吊される。40キロくらいだろうけど壮観の一言だ!

各班は適当に分けてしまったんだけど、東京組・静岡組・生産者さんや加工業者さんなど色とりどりのグループ分けになったようだ!

そして次にソーセージ体験。挽肉にスパイスを混ぜて捏ね、羊腸にぷっくりと流し込む!

挽肉を流し込むスピードでソーセージの太さが決まる。各班でバラバラの個性ある!?ソーセージが作られたようだ。


ソーセージができあがったら、今回はスモーカーがハムでいっぱいなので、ノンスモークでボイル。その間に各班では、野菜につけるマヨネーズを作る。朝とれたての卵の黄身を溶いて油を少しずつ投入し、酢を垂らし、マヨネーズに泡立てていく。

全員がきちんとマヨネーズを創ることができた!

「あっ本当にマヨネーズの味がする!」

当然なのだが家ではあまりやらないことだから、参加者全員の喜びようは凄かった!

さて、マヨネーズ製作終了後、ここから本編開催だ。

まず、鈴木恵美子さんのことを想いながら、黙祷。

そして岩澤さんから紹介され、僕のほうから皆さんへご挨拶である。

「とにかく静岡の美味しいものを食べて、そしてそれに対して「どう美味しかったのか、どこをどうすればもっとよくなるか」をきちんと評価して下さい!」

という挨拶をしました。そして、亡き鈴木恵美子さんのご主人であり、若シャモ生産を受け継いでいる鈴木泰久(←泰の時が本当は違うのだけど、変換で出てこない!申し訳ありません)さんによるご挨拶。

「恵美子も天国から喜んでいると思います」

というお言葉をいただいた!泰久さんは地鶏生産は恵美子さんが一人でやっていたので、全くの素人の段階から苦労しながら生産を続けている。今日のシャモは10羽分を鈴木家から出していただいているのである!みな心して食べなければいけないのだ。


さて乾杯はなんと「開運」の、品評会金賞受賞の特別大吟醸である!
開運は僕の好みでは少し飲み口が甘いかなと想っていたんだけど、この大吟醸は柔らかく、酵母の香りがして実に最高に旨かった!恵美子さんの実兄であられる土井酒造の社長からご挨拶をいただき、乾杯で飲ませていただいた!なんて豪華な乾杯だろう!

あとで帰路につくバスの中で各人に感想をもとめたところ、「あの乾杯の開運が!!!」という人たちが非常に多かった!それほどに強い印象を残した酒だったのである!

そして酒ブースにはお燗の設備がずらりと!
東京から駆けつけた工藤ちゃんグループや、西澤酒店の大将といった方々が、名だたる開運シリーズを最適な温度帯に燗づけしてくれるのである!豪華だ、、、

さて、みなで大昼食会だ!

なんとも贅沢なことに、浜名湖の鰻の白焼きに天然ワサビ(当然静岡産)をすり下ろしていただく!



蒸していない白焼きを炭火で炙ることで、コッテリした脂が適度に抜け、旨味はそのままに焼き上がる!
これにワサビと、そして天然わさびを酒粕に漬けこんだわさび漬けも載せていただく!

こいつが実に最高!鰻の油分を、ワサビの清涼感が洗い去って、香ばしい鰻の香りが残るのだ!


工房炭俵の金丸さんが作ってくれた黒米のちまきも、上品なワイルド感タップリの旨さだ!

そして、お手製マヨネーズをつけていただくのは、ほうれんそう、水菜、ピーマンといった野菜である!


これらの野菜は、りょくけん農法で有名な永田照喜治さんの指導する産地からのものだ!
実は永田さんの研究の粋ともいえる農場がこのほど、静岡に出来たのだ。その関係から岩澤さんが関係をもたせていただいているらしい。そして、亡くなった鈴木恵美子さんの若シャモは、実はりょくけんの健菜クラブで販売されていたのだ!
ということで、なんと照喜治っつぁんのご登場である。

僕もご著書をいただいてしまった!
永田農法については様々な論が展開されているが、とにかくこの日いただいたホウレンソウ・水菜そしてピーマンは最高度に旨かった!参加者も「生のピーマンでこんなに瑞々しくて美味しいのは初めて食べた!」というような絶賛の嵐であったのだ。


ちなみにこの会場で無数に生えているキウイの実を、園長が提供してくださっている。

「本当は30種あるんですけど、今年は秋が来るのが遅くてまだ出荷可能にならないんですよ!」

と言うが、それでも7種のキウイがお目見えしている!

キウイと言えば、店頭によく並んでいるのはヘイワードという品種だが、実は雑種も含め様々な品種があるのだ。例えばこれはりんごのような形のアップルキウイ。

しかし僕や周りの人もみな「 何これっ!美味しい!」と叫んでいたのがこの品種「紅鮮(こうせん)」だ。

名の通り果肉に鮮やかな紅が走っており、強烈に甘い!ヘイワード種の甘さが吹き飛んでしまいそうな鮮烈な甘さなのだ!

そしてこれ、何だかおわかりだろうか?

そう、マタタビである。実はキウイはマタタビ科マタタビ属であるという。そのマタタビを皮ごと食べてみると、マジでこいつぁ旨い!

小さなキウイ肉に、キウイよりもっと凝縮された酸味と甘み、そして意外に高貴な香りがある。これは実に乙な食べ物だ、、、猫にやるより食べた方がいいね。

さて今回の主役・駿河若シャモである!これを焼くのは、満を持して集まった北千住バードコート軍団!

「いやぁ、昨日店が終わったのが夜中の2時で、結局それからうちにみんな泊まって明け方まで遊んできちゃいましたよ。もう気分がハイですよ~」

と野島さんが言う。大丈夫かよ~!

炭火を急いで熾し、鶏を約準備をする。

野島産の隣に鈴木さんの息子さんが来てご挨拶。

今日は、恵美子さんの遺志を継いだ彼らの育てたシャモを焼くのである。果たして品質はどうなっただろうか?

先述のように恵美子さんのご逝去後、残された家族は途方に暮れながらシャモを飼い続けた。地鶏の飼養管理にマニュアルなんて何もない。しかも、恵美子さんが使っていた植物性の飼料がメーカの都合で廃盤になってしまったりと、さまざまな苦労が彼らを襲ってきたと聞いている。しかし、それを超えて本日、立派な若シャモが供されることになったのだ!

まずはササミの梅肉焼き。塩を振って串焼きされたシャモのササミに、バードコート特製の梅肉が塗られる。そこへ霧吹きでシャッと液体が振られる。

バードコート店頭でもいつも観られるこの風景、実は日本酒をかけているのだ。

「今回は、当然『開運』を使わせてもらってます。贅沢だよ~!」

本当に贅沢だ!こうして綺麗に焼き上がったササミは、短い期間で肥らされ出荷されるブロイラーとは違って、150日もの間、土間で平飼いにされるため、太くて筋繊維がしっかりしている!

噛みしめてみると、脂は全くない部位なのに、旨味が濃い!ササミなのに胸肉同様の旨味成分が湛えられている気がするのだ!そして繊維感は抜群。

胸肉、そして脂の乗ったモモ肉へと焼き進んでいくが、だんだん濃くなってくる地鶏の風味に、参加者から驚きの声が挙がる。そうだよね、若シャモはマジで旨いんだよ!

そしてこれは、こっそり菊ちゃんが手渡してくれた、駿河若シャモの「ソリ」。モモ肉の間接の付け根にある筋肉の塊で、その繊維感が「ジャクリ」と音を立てるような絶品部位だ!

若シャモのソリなんてすげー贅沢だ!ちょっと感動しながら、一口ずつ周りの人たちでいただいた。

日本酒お燗スペースの隣には、柴田牧場の”しばちゃん”が、低温殺菌牛乳を振る舞ってくれていた。
この柴田牧場では乳用ジャージー種を26頭飼っている。ジャージー牛は、乳脂肪分の濃いこっくりした生乳を採れることで知られているが、その高品質な生乳も、高温殺菌で処理してしまっては台無しだ。

しばちゃんのところでは当然低温殺菌処理なので、あの高温殺菌牛乳特有の焦げたような香りがしない。それどころか、口にした瞬間にノワッと拡がる濃い乳の香りと風味!キングオブ高品質乳牛であるジャージーの特製が発揮されているのだ!

そしてこの生乳を使った傑作お菓子がこれ!スティック状に焼き上げたシュークリームだ。

生乳が濃ければクリームは当然に濃い!ミルクと卵の香りがブワッとする、それで居て上品なシュークリームだった!綺麗な箱に入っていて、これ、お土産に最適。参加者からも「もってかえりたーい!」の大合唱であった。

こちらは鈴木さんがもってきてくれた、皇室献上品でもある次郎柿だ!

もう少し熟したら糖度は20度前後になるだろうポテンシャルを秘めた柿だった。うーん柔らかくなったのを食べたい!

こちらはどんこ椎茸。でかくて肉厚で風味豊かで、食感もざくりとしていて旨い!

バードコート軍団の焼きによって旨さ倍増の椎茸になったのである!
同じように大ぶりの茹で里芋も焼かれた。

バードコート軍団の長、野島さんからの挨拶。

「いい飼い方をすれば本当にいい味の出る鶏だと思いますので、ぜひ頑張って下さい!」

という激励があった!
ちなみに今回の若シャモ、美味しかったのだけれども、鈴木恵美子さんの生前のそれとはやはり品質に差があった。具体的に言えば、味の濃さ風味の濃さは感じたのだが、若干その濃さが鼻についた。鈴木さんの場合は徹底的に植物由来の飼料を食べさせ、気品のある風味を出していたのだが、引き継がれた鈴木家ではまだ恵美子レベルの鶏を育てあげる途上におられると思う。野島さんいわく「餌だね、おそらく」ということであったが、ぜひ今後、あの透明感と気品のある鶏を育て上げて頂きたい!それはそう遠くないはずである。でもその辺で「地鶏」と言っている他品種と比べたら、抜群に旨いですよ。その上を知っちゃっているだけに、なのである。

会場では次々に出てくる旨いものを求め大移動小移動が続く!

さすが食い倒れ日記読者、かな~り貪欲に動いているのである。

ハムマイスターの関師匠。

「いやぁ~ 120人分作るってのはできるけどさ、教えるのは大変だね!もう今回限りにしたいよ」

と言いながらまんざらでもなさそうである。
ちなみに静岡の人たちは、所属する機関とか全く関係なく、プライベートに参加し、場を創っていただいている。それでこんな凄まじい会になるのだから頭が下がる。各県がいろんな観光振興策をやっているけど、こうした地元密着型のイベントは汎日本的に有効なんじゃないだろうか、と思う。

さて本人が会社に黙ってきているので顔は出せないが、静岡でもトップクラスの旨い茶を煎れる(僕の先生でもある)、日本茶インストラクターのタカハシ嬢によって静岡茶の実演が行われていた。

生産者団体ネクトのお茶で、煎れ方による味の違いを体感。

おそらくこれに参加すると、茶に対する感覚が変わるはずだ。なにせ昆布だし・鰹だしのような旨味と、喉の奥にへばりつくような香しい芳香が味わえるのだから、、、

バードコート軍団、工藤ちゃん軍団と記念撮影。

ピンクのTシャツは僕の結婚披露宴であつらえた特別Tシャツだ。まさかこれを着てくるとは想わなかった、、、

さて余った食材等はすべてオークションで売りに出された。これがもう大人気で参加者の手があがりまくり。

おかげさまでほとんどが売り切れたのである。

さて、4時に近くなってきた。いつの間にか薄曇りとなって涼しくなってきたところで閉会である。

岩澤さんと僕らでご挨拶。参加者一同、心から楽しんでくれたようである。

関係者ご一同と握手をしながらお別れ。一路、東京へ戻る!しかしここからが長かった。45Kmの渋滞で、16:30に出て東京着が22:00である。途中、僕は寝てたんだが、社内が蒸れて、特に後方座席が暑かったようだ。申し訳ない!

最後に搭乗者全員でポーズ!

そういえばこれをとってくれたバスの運転手さんもなんとヤマケンというあだ名の人だった!偶然にもほどがある。次回バスを利用する時は指名しようっと!

ということで
長かったけれどもこんな幸福なオフ会をやりました!今回本当に色んな方々のお世話になりました。静岡の皆様、本当にどうもありがとうございました。参加者一同、静岡のことを大好きになって帰りました!
そしてオフ会参加者の皆さん、集まってくれてどうもありがとう!またやりましょう。

最後に、今回の食材を取り寄せできるリストを静岡組が作成してくれたので、それを記載しておきます。
やまけんが当日いろいろ動いていたため、撮影&ここで紹介できていないものもあります。当然全部旨かったのでチェックしてくださいね!

みなさま本当にどうもありがとうございました!

(食材リストはこちら↓)

「やまけんの出張食い倒れ日記オフ会IN静岡」
静岡美味い物メモ:取り寄せ情報
今回のオフ会にて食していただいた農林水産物を紹介。詳しくは各HPを参照


1. 駿河若シャモ
 静岡が誇る黒い地鶏。飼料に緑茶を加え健康に育つ。雄は120日以上、雌は150日以上で出荷。しこしことした絶妙な歯ごたえ、まろやかさに富んだ風味。一流料理人絶賛!
<問合せ・取寄せ情報>
 静岡県駿河若シャモ振興会事務局(静岡市) TEL・FAX 0543-65-6114
 HP:http://shizuoka.lin.go.jp/tokusanbutu/shamo.html


2. 日本酒(開運)
静岡が全国に誇る銘醸、高天神城跡(国史跡)から湧き出る名水を使った、品格あふれる酒質が魅力。能登杜氏四天王の一人「波瀬正吉」が仕込む酒は日本酒ファンを魅了する。
<問合せ・取寄せ情報>
 (株)土井酒造場(掛川市)  TEL 0537-74-2006  FAX 0537-74-4077
HP:http://www.kaiunsake.com/


3. 豚 肉(静岡型銘柄豚)
 浜名湖湖岸で“あたりまえ”(安心・安全・美味)にこだわり養豚一筋30年。
2000年食肉産業店銘柄ポーク好感度コンテスト味覚部門で鹿児島黒豚等を抑えて優勝!
旨さは手間ひまがモットー。エサにもとことんこだわって生産しています。
<問合せ・取寄せ情報>
 (株)豚屋とんきい(浜松市)  TEL 053-522-2969  FAX 053-522-0086
HP:http://www.tonkii.com/

3. 焼 酎(杉錦)
清酒「杉錦」を輩出する杉井酒造が醸す静岡では唯一となる芋焼酎「才助」。原料にこだわり、静岡県西部地域で収穫された、焼き芋でおなじみの「べにあずま」を使用。清酒と同じ黄麹と静岡酵母を使用し、20日以上かけて醸されたモロミを槽で搾ってから常圧で蒸留する、吟醸王国静岡ならではの個性あふれる造りです。優しい焼き芋のような香りとくせのない味わいで、さつま芋らしいほっこりした味わいを楽しんでください。
<問合せ・取寄せ情報>
 (株)杉井酒造(藤枝市)  TEL 054-641-0606  FAX 054-644-2447
HP:http://suginishiki.sakagura.info/
4. 緑 茶
 三度の飯ほどではないが、とにかくお茶作りが好きな日本茶職人集団! 最近は『べきふうき』でちょっぴりブレイクしている!!
<問合せ・取寄せ情報>
 (有)ネクト(静岡市) TEL 054-277-2111   FAX 054-277-2112
  HP:http://www.nect.co.jp


5. 浜名湖養魚漁協協同組合(マルハマ)
 浜名湖地域の養殖漁業の振興と発展を目的に昭和24年設立。より天然物に近いウナギを目指し飼料等を工夫。浜名湖駅うなぎ料理専門店「コスタ浜名湖」を中心に加工直売。また全国各地へのウナギ白焼き・蒲焼きが好評。水産試験場浜名湖分場長推薦!
<問合せ・取寄せ情報>
 マルハマ(浜松市)  TEL 053-592-0123  FAX 053-596-1179
 HP:http://www1k.mesh.ne.jp/maruhama/


6. 野 菜
 食通なら漫画「おいしんぼ」にも紹介された永田トマトはご存知だろう。永田農法とは肥料や水を極力減らすことで植物本来の持つ力を最大に活かし糖分も栄養分もたっぷりの美味しい野菜等ができる栽培方法です。京都「吉兆」をはじめ一流店で使われています。
<問合せ・取寄せ情報>
 永田農業研究所(浜松市)  TEL 053-438-3040  FAX 053-438-2832
 HP:http://www.nagata-nouken.com


7. 牛 乳
 地元の美味しい牛乳を地元の人達に飲んで欲しいという希望から、自宅前にミルクプラント(農水省お墨付き)及び直売所を開設。ジャージー牛ならでわのコクと風味を生かした「しばちゃんちのジャージー牛乳」が人気。宅配有り。
<問合せ・取寄せ情報>
 柴田牧場(掛川市)  TEL 0537-25-2017  FAX 0537-25-2017


8. 豆 腐
 静岡産にとことんこだわり、浅羽産丸大豆(福豊)とニガリのみで造り、おからをださない、まるごと大豆の旨み・香り・甘みの広がる豆腐です。
<問合せ・取寄せ情報>
 (有)どんどこあさば(袋井市)  TEL 0538-23-8917  FAX 0538-23-8931
 HP:http://www.dondoko.jp/company.htm
9. キウイフルーツ(キウイフルーツカントリーJAPAN)
 『伝えよう!自然の雄大さ、農業の大切さ、本物の味。共に学ぼう!人生の豊かさを』を理念に30種類以上のキウイフルーツの栽培に取り組む。場内にて体験学習なども随時実施。
<問合せ・取寄せ情報>
 キウイカントリーJAPAN(掛川市)  TEL 0537-22-6543  FAX 0537-22-7498
 HP:http://www.kiwicountry.jp/


10. 竹炭細工
 日本伝統の炭焼き技術を残そうと、本格的土釜を作り、女性達で炭を焼き始めて10年。環境浄化や癒しを銀色の竹炭をとおし、アートとしても発信中。静岡市の里山での体験も可。
<問合せ・取寄せ情報>
 工房福竹(静岡市)  TEL・FAX 054-277-0083


11. 竹パン
 竹が食材になった!未利用資源の竹を粉にし、それをパンとドッキング。食物繊維満点のパン(竹小町:17年商標登録)が完成。平成15年度授産製品コンクール県知事賞受賞
<問合せ・取寄せ情報>
 社会福祉法人 草笛の会(菊川市)  TEL 0537-73-5239  FAX 0537-73-2908
HP:http://www.wbs.ne.jp/bt/kusabue


12. ワサビ
本ワサビ発祥の地域、梅ヶ島。南アルプスの山懐で育つ本物の味を消費者の皆様にお届けしています。生ワサビから加工品(わさび漬け等)まで直売致します。
<問合せ・取寄せ情報>
 杉山農園(静岡市)   TEL 054-269-2420 FAX 054-269-2450

Posted by yamaken at 12:05 | Comments (39) | TrackBack

2005年11月11日

君はもう食べたか!?インデアンカレー丸の内店・開店おめでとうございます!

いやもう
全く今日は感動の一日であった!インデアン東京店、本当に最高!

2005年11月11日17時。東京ビルディングTOKIAのオープニングセレモニーが執り行われる。ゴスペルの歌声が響き、そしてステージ上にはビル管理会社の社長さんと芸能人が招かれ、談笑している。そんなんはどうでもいいんだけどな、と思いながら周りを観ると、このTOKIAオープンを待つ人垣がギッシリとできている。なかなか集客してるジャン!と思った途端、この丸の内全体で92万球(?)も使ったという、イルミネーションが一気にぴかっと光り、世界が明るくなった!

「それではTOKIAにお入りいただけまーす!」

という声と共に、列が進んでいく。ビル内にはいるともうみんな地下街に突進。お目当ての各店に来店している。さてインデアンにはもうすでに一回転目に入れた人たちが座っている!列も化なりの長さになって居るではないか!この行列は、地下B1の他の店よりぶっちぎりの凄まじい速さで形成された!並んでいると、インデアン本社の奥内さんが近づいてきて下さる。

「一番目の人はずーっと前からビルの中に入っていたようですよ!」

あー そうかその手があったか!
TOKIAの一般の入口は東京フォーラム側だったんだけど、東京駅側の入口はプレスとか関係者が入れるようになっていたのだ。もちろんそこから館内には入れないのだが、一般側の入場が始まったら、エスカレータの封鎖も解かれるから、そこで開場を待っていいれば誰よりも速く店に到達できる訳である。なるほどね、スゴイ執念だ。

さて6人くらい進んで、僕が店に入る番だ。色々考えた挙げ句、注文を「ダブルダブル目玉ピクルス」から変えた。

カレーのレギュラーとカレースパ玉お願い!」

「に、二杯ですね!」とレジの兄ちゃん。そうです二杯食います。

「これをどうぞ!」

とレジの兄ちゃんがくれたのが、やったぜプレミア記念品!インデアンクリアケースである!

さてなんと運良く、山田店長の目の前の席が空いていた!

「やまけんさん、ありがとうございます! カレーを最初にお出しした方がいいですか?」

うん、そうしてください!

しかし凄まじい混みようで大変だ。いきなりカウンターフル稼働。
ちなみにカウンター内に居るのは、山田店長、そしてサブに着くのが、堂島店でサブを務めていた切れ者君だ。これに加えて、北浜店の店長である長身の吉野君がヘルプでしばらく東京店に入っている。

ご飯をよそうのが切れ者君、ルーかけが山田君、そして北浜の吉野店長が厨房内と表をつなぐ。これに東京採用(だと思う)の男性2名と女性が3名という布陣だ。

しかたのないことだが、女性パートさんの動きがまだうまく回っていない。お客さんの順番を間違えたり、こちらから声をかけないとピクルスが出てこなかったりというところがあった。でもね、初日だもん、しょうがない。早く慣れてインデアン東京店をいい店にしてくださいね!

しかしそれにしても山田・切れ者・吉野の3トップの動きは素晴らしい!大きな声でお客さんに挨拶し、誘導し、オーダーは一つも間違えず的確にパートさんに指示を出す。それを、あの美技でカレールーをかけながらこなしていくのだ。総合芸術をみているようだよ!

山田君がかけてくれたレギュラーが目の前に置かれた。

ここで告白しよう。実は僕は、2日前に開催された、プレス向けの内覧会でいち早く東京店のカレーを食べているのである。その時の味はもちろん、阪急三番街店のあのピンと張りつめた緊張感漂う中で食べたものと同じだった!そして今日のカレーも、何も言うことがない。インデアン基準である!

しかし本当にみな良く声を出す。僕は山田君がしゃべるのあまり聴いたことがなかった気がする。ビックリするほどに大きくよく通る声だ。そして、もうすでに店長としての風格が出てきているような気がした!

さてレギュラーを食べ終わり、忙しい山田君に目配せ。カレースパ卵である。

カレースパはスパを厨房で炒める工程がプラスされるため、時間がかかる。この日、最初からスパを頼んでいるお客さんが結構居た。インデアンについてよく知る人たちが集まっているということだ。

「大変お待たせしました!」


このスパが、また激烈に旨いのだ!油脂を程よくまとい炒められた麺にルーがネットリ絡んで、ルーの粘度がカレーライスの時よりも強く感じるのである。

カレーを食べたらぜひ、スパにもチャレンジすることをお奨めしたい。山田店長も一時期、「スパばかり食べてました!」という位なのだから。

「ご馳走さん!最高だぜ!」

と声をかけて店を出る。最初の行列が全員店の中に収まったが、次々に人が入っていく。どうやらこの後、夜7時くらいにはまた30人くらい並ぶピークがやってきたらしい。素晴らしいことだ。

山田君達も今夜は興奮で眠れないのではないだろうか。見守っていた社長、専務共にほっとしておられることだろう。

いやー
マジで最高!
本当に東京でインデアンを食べることが出来るようになったんだな!

実はこの日最高に美しい言葉を僕は聴いた。
僕が座った横に若い3人組がカレーを食べていた。そのうちの一人が、食べ終わってぽつんと言ったのだ。

「あーあ。夢が終わっちまったよ!」

ああ
若い彼の言ったこの言葉ほどに美しい台詞、俺も言ってみたい!
でもこの夢は終わらないのだ。
インデアン丸の内店に行けばこれからはいつでも食べることが出来るのだ。

2005年11月11日、最良の夢をみることが出来た。
明日も、行こう。

Posted by yamaken at 19:52 | Comments (36) | TrackBack

祝!インデアン東京店、そして祝!インデアンカレーWeb開通!

さあ、いよいよ本日11月11日の午後5時より、東京駅丸の内南口から歩いてすぐのところにできた東京ビルディングの地下一階に、インデアンカレー東京店がオープンする!

そしてそれと共にもう一つビッグニュースがある。
それを僕からご案内できることに、至上の喜びを感じる。

インデアンカレーのWebができました。
実は恥ずかしながら、私がプロデュースさせていただきました。

■インデアンカレー
http://www.indiancurry.jp/

インデアンカレーという、誇り高い、そして決して自分から前に出て宣伝しようとしない会社が、東京店の出店に際して、色々と熟考したうえで上でWebを作ろうと決意した。そして、、、

「やまけんさん、作って頂けますか?」

と声をかけてくれたのだ!
一も二もない。お願いですからやらせてください!
ということで、実はこの2.5ヶ月間、このWeb構築のためにかなりの時間を費やしてきた。

しかし、
Webをご覧いただくとおわかりと思うが、実にシンプルな構成になっている。
トップページにはインデアンカレーのストーリー、そして各店舗の所在情報と、メニューが記載されているだけだ。

最初に僕が「こういうのやこんなの、こーんなことを盛り込みましょうよ!」という提案をしたとき、静かにこう言われたのだ。

「うちは本当に、最低限の情報だけでいいんです。」

なるほど、、、
それもまたインデアンらしさである。

しかしそうおっしゃるインデアンさんに、僕からどうしてもこうしても、実現したいとお願いしたことがある。それは、各店の店長さんがカレールーをかける、いわゆる「シャコッ」の瞬間のショットを載せましょう!ということである!インデアンさん側で大熟考の上、この案は受け入れて頂けた。そしてこのWebには各店長の華麗なレードルフィニッシュシーンが、掲載されているのだ!

数日間のロケで、僕はインデアン全店の店長のカレーがけを観ることが出来た。ぼくはこの一人一人全くフォームや腕の角度、レードルの握り方が違う皆さんの写真をみるだけで胸が熱くなる。彼らがこれまでのインデアン人生の中で数万回反復してきた動作、その重みが、各人のフォームに凝縮されているのだ。誰一人として、同じフォームがないのがおわかりになるだろう。

実にシンプルなWebだが、インデアンマニアには「あ、この部分はインデアンのあれに由来してるな、、、」というのがわかるような作りになっている。ご覧いただければ幸いである。

ちなみに、このWebはもちろん僕一人で作成したわけではない。
インデアンの各店に入ったことがある人なら、あの一本筋の通った、強烈な美意識を感じるだろう。一体いくらかかったの?といいたくなる大理石のカウンターや、印象的なインデアンロゴの使い方。これをWebに表現する以上、きちんとしたデザイナーさんにお願いしなければいけない。だから、Web制作会社に丸投げという道はとらなかった。

デザイナーは、超有名企業の広告デザインを多数てがけてきたWADAさん。

そして、全メニューを美味しそうに、そして各店長のレードルフィニッシュシーンをビシッと写真に収めて頂くため、某週刊誌で料理写真をとり続けてきたYAGISAWAさん。

そしてWebへの実装は、某Web制作会社に勤務しながら「この仕事はタダでもいいからやらせてください!」と参加を直訴してくれたUEDA君。

最強の布陣だった、、、
先日社長から「満足です」というお言葉をいただいて、ようやく大きい肩の荷が下りた思いだ。

そして、本日17時からオープンする東京店の店長が誰だろうか、それはWebを観て頂きたい。
このブログの過去ログを観て頂いている人であれば、この人を東京店長として迎えることに僕がどれだけ狂喜乱舞していることか、わかって頂けると思う。

もう、言うことはない。

ビバ! インデアン!

この週末は、ぜひインデアンに集い、カレーを食べよう。

今日、私はカレーを食べに行きます。
明日も私は、カレーを食べに行きます。
日曜日は静岡でオフ会なので無理なのですが
月曜日、またもや私は食べに行くつもりです。

インデアンファンの同士の皆さん、ぜひ喜びを分かち合いましょう。声をかけて下さいね。

Posted by yamaken at 00:39 | Comments (18) | TrackBack

2005年11月10日

インデアンカレーを初めて食べる方へ カレーのバリエーション編

文中、一部修正しました 14:40
昨日のエントリ「メニュー編」、それぞれの画像がないとわかりにくいと思ったので全5品の画像を載せておきました。ミートソースとかピラフとか食べたことがない人もいると思うので、ぜひご覧下さいませね。

さて
東京店でいのいちばんに食べるべきメニューは何か!?それはやはりインデアンカレー(730円)しかありえない。インデアンはカレー屋さんなのです。

しかし、インデアンにはこのカレーに様々なバリエーションを持たせることができる。そう、吉野家の牛丼の「つゆだくねぎ抜き」のように、細かな指定ができたりするのである。無論それは「レギュラー」と呼ばれる通常のカレーを食べた上でチャレンジすべきなのだが、、、

まずこれがレギュラーである。

必ず肉辺が2-3コごろっとカレーの上に乗っかってくるのが芸術的だ。この肉がバサバサの出しガラ状態になったりしておらず、何とも柔らかく溶けるのが素晴らしいのだ。

で、ご飯をいっぱい食べたい人には「ライス大盛り(50円)」ができる。しかし僕はこれをお奨めしない。ライス大盛りにすると、ルーの量との絶妙なバランスが少し崩れるのである。

しかし!なんと「ルー大盛り200円)」ということができる。大盛りで食べたい時は、ライスとルー大盛りをお奨めしたい。

でも
インデアンカレーはとても旨い。大盛りでも満足できない、という人も居る。ていうか俺である。そんな私のためにあるようなオーダーが「ダブル」である。読んで時のごとく倍になるのである。このダブルには、「ご飯ダブル」と「ルーダブル」が存在するのだが、どちらもダブルにしないとバランスが大きく崩れてしまうので要注意だ。
これがルー・ご飯ダブル(に加えて、後述するピクルス大盛り・目玉というオプションがついている)である。

そして注目の価格だが、まあ当然かも知れないが単純に2倍なので価格も2倍の1460円となる。あ、ルーだけとかご飯だけのダブルかはちょっと忘れてしまいました。ご存じの方、コメントお願い致します。

10日14:20 コメント欄でたきさんが書いて頂いていますが、ルーのみダブル…500円、ライスのみダブル…180円だそうです。そして!私も気付いてませんでしたが、ダブルダブルだと自動的にピクルスが大盛りになるんだそうです!ということは、「ダブルダブル」の際には「ピクルス増し」という必要はなかったのか、、、今度検証してみます。 たきさん、ご指摘ありがとうございました!

そして、価格には反映しないのだがもう一つの玄人技がある。それは「横がけ」である。最初、神戸の芦屋店でカレースパを食べているときに、4人くらい向こうに座った人が「レギュラー、横がけ!」と注文しているのを訊いて「なぬ?横がけ!?」とビックリしたのを思い出す。そう、通常のインデアンカレーはご飯を覆い尽くすようにルーがかけられているのだが、そのルーを可能な限りご飯にかけず皿の横部に流すのが横がけである。ご飯とルーが最初から混ざっているのを嫌う人向けなのである。これは追加料金無しである。

ちなみに小食な人向けには「ご飯少なめ」もしくは「軽め」ができるのでそう伝えるといい。

以上がルーとご飯の追加オーダーのバリエーションだ。これらは通常メニューには記載しておらず、張り紙やレジに表示してあるくらいなので、希望は事前に勉強していった方がいい。

さてこれ以外に卵(50円)のオプションも重要だ。
オーダー時に「レギュラー、卵」と頼むと、ご飯が盛られた上にルーかけ担当者が、手元の卵液入りの器からスプーンで黄身だけをすくい、ご飯の真ん中にくぼみを作って黄身を載せこむ。そしてルーをビヤッとかけるのである。食べる時に黄身を崩し、ルーと絡めると、あのマシンガンのような辛みが少し緩和されて、かつコクが出て旨いのである!

で、この卵だが、「目玉(100円)」という、黄身×2という技も可能だ。

これは、ルー大盛りライス大盛り以上の場合に使った方がいいテクで、レギュラーだとルーの味がぼけてしまう(と僕は感じる)ので要注意である。もちろん僕のように「ルーダブルご飯ダブル」を頼む人間には全然問題ない。

ちなみに
5月に刊行した「やまけんの出張食い倒れガイド」(4×4マガジン社)でも記事に書いたとおりなのだが、インデアンの社長様は、実は卵を載せるのはお好きでない。

「カレーそのものをたべていただきたいのよ」

と仰るのである。うーむ 全くその通り。だが!卵のせはマジ旨!!!!
社長申し訳ございません、やはり卵のせは不滅です。

で、この卵にはなんと恐ろしいオプションが存在する。それは「全卵」である。白身まで入れてしまうのである。白身まで入れても50円。実は僕はまだ全卵を試したことがない。社長様から訊いた話だが、世の中にはマニアなオーダーをする人がいるらしくて、

「私が聴いた中では、『ルーダブル全卵ご飯少なめ』を頼んでビール飲むお客さまがいらっしゃるらしいんですよ」

とのことだった!なんじゃそりゃぁ!よく見るとかなり究極のオトナ食いですな。

で、インデアンの朝日店で目撃したのだけども、全卵を頼むと、ご飯を盛る時に通常とは違って、ご飯の山の中腹に少しくぼみを作って卵を載せますな。やはり全てのオーダーに対処法が定まっているというのが見てとれるのでありました。

さて最後にインデアンの特徴であるキャベツのピクルス。

このピクルスの甘酸っぱさが、実にルーにマッチして旨さを倍増させる!そしてピクルスも大盛りに出来るのである。上の画像が大盛り50円増しである。50円でなぜか倍ではなく3倍くらいの量が盛られてくる、お得感満載の追加オーダーである。

さあ
こんなにもいろいろ楽しめるインデアンカレー、貴方なら何をたのみたいですか?
でも、やはり初めてインデアンに入る人には「レギュラー」をお奨めしたい。まずは最もご飯とルーのバランスのとれた世界観を味わってから、「インデアン道」に入るのが佳いのではないだろうか。

さていよいよインデアン東京店の開店が明日に迫ってきた。
ビルの開店がなんと17時という半端な時間だ。ちょっと執筆の立て込んでいる朝から並ぶのは無理だが、開店中に店に覗きに行きたい。実はその時何を頼むかはもう決まっている。

「ルーダブルご飯ダブル目玉ピクルス増し」

である。もはや全然基本から外れたオイラでありました。

そうそう、東京で初めてインデアンに行くという方に一つだけ書いておかなきゃ。
東京ビルディングTOKIA地下街には、結構大阪から有名な飲み屋や高級店が入っているのだが、インデアンはそういう「腰を落ち着ける」店ではないです。さっと食べてさっと出るのが大阪流。ダラダラとくっちゃべったりしないで、カレーを味わってサクッと出ましょうね。でないと「東京の人は、、、」と言われちゃうので要注意です。

Posted by yamaken at 10:31 | Comments (11) | TrackBack

2005年11月09日

インデアンカレーを初めて食べる方へ メニュー編

IMG_8691.jpgインデアンカレー東京店の開店が近づいてきている。僕のブログでは再三再四とりあげているので、大体どういうものかはわかっている、という方も多いだろう。しかし最近読み始めて、大阪にもあまり行かないので、まったくインデアンのことを知らないという人もいるはずだ。

ということで事前特集としてインデアンカレーとはなんぞやということを書いていきたい。

まず事前勉強ということで過去ログをご覧いただきたい。

http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000018.html
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000066.html
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2003/11/vs_1.html

ということで大体おわかりいただいたであろうが、甘くてその後、口内が燃え上がるように辛いカレーへと変化する。これをもってオトナの世界へのイニシエーションとする伝統も大阪にはあるらしい。


さて
インデアンカレーは、店によってメニューが変わる。一番の基本は当然ながらカレーである。

次ぎに、カレースパゲティがある。

ほどよく炒めた麺にルーをご飯と同じようにかけるのだが、グリーンピースが載る。ご飯を盛ってカレーをかけるよりも手間がかかってグリーンピースまで載っているのに、なぜかカレースパの方が安いという謎のメニューである。

そしてハヤシライス。

過去ログにも書いてあると思うが、インデアンのハヤシはドミグラスソースのハヤシではない。ケチャップっぽい真っ赤な独特のハヤシである。具は豚肉と玉ねぎ、グリーンピースだが、これがまた非常に旨い。カレーとハヤシどちらをとるかと言われたら当然カレーなのだが、カレーくってからハヤシを食べるという二段構えをやるとかなり満足感がある。

さて上記三種が基本セットだが、クリスタ長堀橋、芦屋店といった大型店ではミートスパゲティという変速技がある。

これがまた少し辛みのあるミートソースで旨い!

また、同様に大型店ではピラフという、

インデアンで最もマニアックなメニューがある。これは、、、うーむ ノーコメントとしたい。悪くはないのだが、カレーを食べずにピラフを食べるというのはあり得ないかなと思う。

以上の5品がインデアンの全メニューである。(あ、ピクルスもね)
昔はなんとカレーうどんなどもあったらしい(かなり美味しかったらしい、古いお客さんがウラヤマシイです)。
これら全メニューを展開できるのは大型店のみである。阪急三番街はお客さんの開店が凄まじいため、スパなどやっていたら大変なことになってしまう。従ってカレーとハヤシのみということになっているのだと思われる。

東京店はいかに?11日当日明らかになるのを待とう。ていうか俺は知ってるんだけどココで書くわけにはいかないのでご了承いただきたい!

では
初めてインデアンにいく貴方は何を食べるべきか?

答えは火を見るより明らかである。カレー以外のものを頼んではいけない

しかし、そのカレーにもいろいろなバリエーションがあるのだ!
次ぎのエントリではその辺を解説していきたい。

Posted by yamaken at 17:49 | Comments (0) | TrackBack

2005年11月08日

インデアンカレー東京店の開店まで、あと3日。

丸の内にそそり立つ東京ビルディング。本日通ってみると、まだ正式オープンではないのにもかかわらず、いくつかの店は客が入り、内覧会兼パーティのような形で営業を始めているようだった。おそらく関係者パスがあれば入れるのであろう。それにしても東京ビルディング、巨大である。その巨大な上空への空間とは逆に、地階には充実した食関連施設が溢れる。今回の東京ビルディング地階は、関西の名店が大挙して東京に進出してきているのである。

もちろんその中でも最大級の目玉となりうるのが、インデアンカレーであろう。

すでに路上に設置してある看板にはインデアンの店舗案内が煌々と輝いている。この写真をみてわかる人はほとんど居ないだろうが、インデアンカレー阪急梅田店や堂島店といった、大阪のフラッグシップ店に飾られているインデアンのマークとほとんど同じだが、少しだけ丸みを帯びたインデアンマークになっていることに気がついた。すごーく色々なことをきちんと考えているチェーンなんだ、と言うことがこういうことから見てとれるのである。

ところで
東京店オープンは11日、あと3日だ。夕方からのオープンだという。
しかし残念ながらいくつかの事情で、僕は11日の第一号客になるのをあきらめざるを得なさそうである。その理由は近日中に書くことになると思うが、、、
インデアンの店舗がどこにあるか、気になる人はきちんとチェックしておいた方がいいと思うゾ。

さあ、東京店の店長は誰なのか?そして東京店のメニューは何と何が出るのだろうか?
全ての答えが明かされる日が近い!うおーーーーーーーーーーーーーーー

Posted by yamaken at 20:47 | Comments (2) | TrackBack

13日静岡県オフ会の内容はこれだ!

うーむ
連日、食い倒れ日記東京版の撮影&執筆で缶詰フォアグラ状態で更新ができまへん。

そんな中、前々から企画していた静岡県での大オフ会が、今週末13日(日)に開催されます!
すでに参加60名の申込者は締め切っていますが、もし直前にやむを得ない事情でキャンセル出た場合には、募集するかもしれませんので、よろしくお願いします!

で、どういう内容かというと、、、

やまけんの出張食い倒れオフ会 in 静岡県

日時:11月13日(日)

<スケジュール>
6時00分:東京駅八重洲口周辺にて集合・バス乗車
9時00分:東京からバス到着、開会式、班分け、注意事項
9時30分:ハム、ソーセージ、マヨネーズ作り体験スタート
12時30分:昼食会(挨拶、乾杯、歓談)
      食材説明
      お楽しみ会、フリートーク
15時00分:余り物オークション
16時00分:ゴミ拾い、閉会式、解散

<当日の飲食!>

<乾 杯>  開運純米大吟醸古酒 恵美子ラベル

<飲み物>  開運(土井酒造) 日本酒3種
                (純米大吟醸、純米吟醸、冷やおろし)
       杉錦酒造     芋焼酎(才助)
       ビール(サッポロ)、ソフトドリンク
永田トマトジュース
       牛乳(しばちゃんちのジャージー牛乳)
       静岡茶(べにふうき等)

<食 事>  駿河若シャモ炭火焼き(もも、むね、手羽)
       静岡産豚汁
       黒米・餅米ちまき
       ハム・ソーセージ
       薫製卵、薫製チーズ
       浅羽豆腐
       浜名湖うなぎ炭火焼き(梅ヶ島ワサビ仕立て)
       永田野菜サラダ
       竹パン、炭パン

<デザート> キウイフルーツ30種
       しばちゃんちのシュークリーム

そしておみやげ(お楽しみに)

お土産の内容は僕も訊いたんだけど、「ええええええ そんなのつけちゃって佳いの?」というシロモノ。はっきりいってそれだけでも、参加費+バス代込みで8700円は元を取れてます。

参加できるかたは幸せですよん、、、

あとは当日が晴れることを祈りましょう!
私はおそらくフラフラですが、、、

Posted by yamaken at 11:28 | Comments (3) | TrackBack

2005年11月06日

おおおおお 銀座松屋に急げ!

松屋銀座で開催されている北海道展に、トマトジュースとりんごジュースを出展している岩崎さんからの書き込みをみよ!

松屋の北海道物産展に出展している岩崎と申します。たくさんの皆様のお越しに感謝いたします。 「やまけんのブログ読みました」と声をかけてくれる人がとってもたくさんいるのに驚きました。おかげでトマトジュースならびにりんごジュースは明日中に完売してしまう勢いです。

せっかくなのでブログ読者にプレゼント企画をいたします。岩崎農場のブースにて1260円以上購入いただいた方にりんごのペーストをプレゼントいたします。11月6日と7日の2日間限りです。合言葉は「ヤマケンのブログ読みました」でお願いいたします。よろしくお願いいたします。皆様のお越しをお待ちしております。

ちなみにこのりんごのペーストとジュース、皮も種も全部擂り入れた丸ごとりんごが入っているものだ。ピンク色のその見た目に結構驚くと思う。いける人はぜひいってみて欲しい。

Posted by yamaken at 10:01 | Comments (2) | TrackBack

2005年11月04日

agrisensorブログにて、ローカル気象予報システムの実験開始!

先日、北海道のアグリウェザー社が開発している低価格な気象ロボットシステム「ウェザーバケット」の話をしたが、農業用のセンサー機器の開発についてあれこれ書いているブログ「アグリセンサー」にて、そのシステムを公開している。

■アグリセンサー
「新章開始!ウェザーバケットによる本格的センサーシステムの行方」
http://blog.agrisensor.org/

現在は実験的に北海道の数カ所。
もうすこししたら(っていつじゃぁ~)我が家のバケットも再設置するので、そしたら江東区の木場周辺の人たちは、ローカルな気象予測ができます!お楽しみに。

Posted by yamaken at 10:20 | Comments (3) | TrackBack

2005年11月02日

緊急! 今晩22時40分からTBSラジオ「アクセス」にて米国産牛肉問題のコメンテーターとして出演します

さっき、東京版食い倒れガイドの取材を銀座の某店でした後、松屋銀座の北海道展で岩崎農場の英伯さんと談笑してたら電話があった。

「すみません、以前出演して頂いたTBSラジオ『アクセス』です、誠に急なんですが本日出演して頂けませんか!?」

本日?????
テーマは当然ながら「米国産牛肉」。 うーむ

引き受けることにいたしました。1時間ほど、喋ります。
TBSラジオ、聴ける環境の方、お暇でしたら聴いてくださいませ。

あ そうそう
北海道展の岩崎農場のまるごとりんごジュース、皮まで絞った、通常のりんごジュースより濃くドロッとした旨いジュースでした!すっきり飲み口、とかじゃなくてむっちゃ濃い!てかんじで、ほんの少しりんごの渋み、苦みも含まれる、ホンモノタイプでした。

Posted by yamaken at 16:54 | Comments (3) | TrackBack

静岡オフ会の新規参加者さんの申し込み締め切り

訂正! 11月3日ではなく11月13日です!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございました、、、

先日発表したとおり、11月13日に静岡オフ会復活します。
新規で募集した枠に2倍の申し込みをいただいてしまいました。
で、無作為抽出しました。
今回当選した方には先ほどメール出させて頂きました。メール届いていない方、申し訳ございません、私も泣く泣くなんですけど、次回をお待ち頂けますか。
以上、よろしくお願い致します。

Posted by yamaken at 16:45 | Comments (1) | TrackBack

米国産牛肉の行方

色々とニュース番組で報道されているように、この国の食品安全性を判断する有力な機関である食品安全委員会のプリオン専門調査会が、31日に米国産牛肉のリスクは低いとする結論を出した。これを受けて各ニュース番組が特集を組んでいるので、ぜひこのブログを読んでいらっしゃる方は目に留めて頂きたい。

実は、結論としては「リスクは低い」とされているが、問題はそれに但し書きがついていることだ。それは、

「出荷を20ヵ月齢以下の牛に限定し、出荷全頭からのSRM(危険部位)を除去するという、輸出プログラムの条件等が遵守される場合」

というものだ。この条件が遵守されているか否かをきちんと監視する仕組みが求められるが、そこはまだ明確になっていない。

禁輸が解けて輸入再開した後の動きを予測しよう。(あくまで私見です)

消費者がいちばん精肉を目にする場である小売店等では、消費者の意識が完全に慣れるまでの数ヶ月間は細々としか取り扱われないだろう。ただそれは特段、「消費者のことを考えて」というよりは、「自社イメージを損なうことを恐れて」である。消費動向が「米国産牛肉、やっぱりいいじゃん」という基調になったところで、以前同様に投入していくだろう。ただし、社会的に開かれた、安全・安心マーケットへの対応上、現在展開されている情報開示型商品(生産情報を表示するとかね)の棚は残されると思われる。

問題は以前から指摘しているように加工・外食である。加工業者がミートボールやハンバーグ製品を製造する際に、その原材料の産地を表示するということはまだ法律化されていない。従って、加工食品段階での米国産牛肉使用は比較的早い段階で行われるはずだ。加工食品も、小売向けだけではなく、例えばコンビニ弁当や安い居酒屋の食材になるケースが多いので、知らない内に口にはいることが多くなるはずである。

外食産業では、これまた原産地表示の義務化がなされていない(自発的に表示を行う業者が最近よく出てきているが)。ただし規模の大きい、FC展開しているような外食チェーンは、企業イメージを損なわないよう、取り扱いをしばらくは自粛するだろう。ただし世論の行方によって小売業と同じような対応をすると思われる。

e-Japanという、内閣が取り組む政策目標の最新バージョンでは、こうした外食・加工の段階でも、生産地の表示をしていこうという目標が掲げられたようだ。この動きは歓迎できる。法律レベルに昇華して行くにはいろいろとハードルがあるが、段階的に進むことを期待したい。

ということで半年くらいは、禁輸が解けてもあまり米国産が目立って出回ることはないだろう(牛丼チェーンは除く)。しかし、最大のキーは消費者意識である。1993年、冷害に悩まされ米が大不作で、輸入米しか食べられなかった年があった。日本の米のありがたさを国民全員が感じたその翌年は一転して大豊作、その瞬間にあの苦労は忘れられたものだ。米国産牛肉が危険だという意識を持つ消費者が多い限り、社会的にみえない監視網は存在し続けるが、その最大の的は時間だ。時と共に緊張は緩む。

今日、全ての食品にはリスクがある。

よく「食品は安全で当たり前」という人が居るが、医学の進歩と細分化によって、今まで考えられなかったアレルギー症状が散見される現在となっては、残念ながら「誰に対しても安全といえる食品はない」といえる。僕が明日、カレーライスアレルギーにならない保証はどこにもないのだ。

だから、米国産牛肉だけではなく、いろいろな食べ物にリスクがある。何を食べようかな、と思った時に、食べたいものを思い浮かべる。そしてそれらが潜在的に持つリスクを頭にふっと思い浮かべる。その上で、「リスクをおかしても食べたい」と思うかどうか、で自分の人生を決める必要がある。これからは「何を食べるか」を考え、それを食べたことで起こることを自分でリスクを背負っていかないといけないと言うことだ。

無論、法律で定められていることを遵守しない食品のせいで被害を被った場合は、提供した側が罪がある。しかし、法がある時点で「よし」としたことが、数年後に「やっぱりよくなかった」と覆されるということが、この国では過去たくさんあったことを忘れてはならない。毎日の食事についてよくよく考えて、食べるものを選択したいものだ。

輸入牛肉についてはどうだろう?こうしたことを念頭に置きながら、米国産かもしれない牛肉料理を前にした時には逡巡をしてみたい。

ちなみに僕も吉野家の牛丼が大好きだ。
埼玉に育った僕にとって、小学生の頃、最大の都会と言えば大宮市だった。ハタシネマという映画館に出かけてジャッキーチェンの映画を観て、吉野家で牛丼を食べて帰るというのが、当時最高の娯楽であった。

「並・つゆだくねぎだくぎょく」で、丼が出てくる間に七味入れのキャップを外し、丼が来たら黄身を割らないままで卵を中央に載せ、七味を多量にふりかけ、紅ショウガを面積の3分の1隠れる程度に載せて掻き混ぜる。これが僕の作法だが、しばらくはこのお手前をすることもないだろう。

はやくそんなことを考えずに牛丼を掻き込めるようになりたいと思う。

Posted by yamaken at 13:22 | Comments (3) | TrackBack

2005年11月01日

もうひとつ。日本橋高島屋で明日から飯尾醸造のスペシャル酢が販売される!

僕らが主催している就農塾というセミナーに参加して頂いている、「富士酢」で有名な飯尾醸造が、日本橋高島屋で明日2日から8日までの会期で始まる味百選という催事に出店する。

過去ログ
■ホンモノのお酢を使っていますか。飯尾醸造の酢でアソブ!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/08/post_612.html

飯尾醸造の富士酢は、僕らの世界(有機食品系というかなんというか)の世界ではビッグネームである。米酢であれば無農薬の米を会員農家から集荷し、それを一度もろみというお酒造りをし、そのもろみを醗酵させて酢を作る。こんなに真面目な酢を作って、しかもこの価格に抑えるというのは凄まじいことだ。大メーカが大量生産している酢とは明らかに違う価値があると言える。

■飯尾醸造
http://www.iio-jozo.co.jp/


塩、砂糖、醤油や味噌、そして酢のような超基本的な調味料にお金をかけてホンモノを使えば、どんな料理をしても必ずグレードが上がる。それは、バードコートの野島さんがいつも言っていることだ。

「僕のところの焼き鳥のタレなんて、秘密も何もないですよ。いい醤油といいみりんを合わせて、、、」

てな感じ。当たり前といえば当たり前のことなのだ。
そして酢にも色んな種類がある。この飯尾醸造では、イチジクや紅イモなど様々な果実から酢を醸している。それらの軽妙で深い味わいは、カクテルの素材にもなったくらいなのだ!

で、今回の目玉はこの、特別なりんご酢だ。

絶対に採算ベースには乗らない商品なんだが、青森のとある農家で、りんごを完全に無農薬・無肥料栽培しているところがある。
そこのりんごを使ったりんご酢だ。JAS有機の認定は取得していないようだが、りんごで無農薬・無肥料栽培は死ぬほど困難だ。どうやっているんだろう。そんな貴重なりんごなので、本数が限定で500本くらいしかないらしい。

この高島屋の催事ではこれを840円(120ml)で買うことができる。
関心のないひとには何の価値もないだろうが、このりんご酢、超希少だ。

この催事では、りんご酢も含め、出品している酢を全部テイスティングできるそうだ。
石榴(ざくろ)酢、赤わいん酢、梨酢、イチジク酢、カボチャ酢、黒豆酢、紅イモ酢、そして米酢である富士酢と、豊富なラインナップである。

小さい瓶なので数種買って帰ることもできるだろう。様々な果実酢を味わってみたい人、ぜひ高島屋に足を運んでみて頂きたい。

飯尾君がいたら「やまけんブログ観て来ました!」と一言伝えて上げて下さいね。

Posted by yamaken at 14:07 | Comments (7) | TrackBack

ちょうど北海道エントリ書いてる時に北海道イベントだ!

実に奇遇というかタイミングがいいのですが

本日の札幌エントリの次ぎに書くエントリに登場する人物が、今週東京の百貨店で催事をしています。

先日のイタリアフェアでも書いた、松屋銀座で開催される下記イベントです。

第2回 GINZAの北海道展
11月2日(水)~7日(月)
松屋銀座8階大催場

このイベントに、僕の親友である岩崎農場の英伯(ひでのり)、亜紀夫妻が来る!
この岩崎さんは次のエントリで明らかになるけど、日本では希少な、きちんと赤い高品質なルバーブを生産し、おもだった洋菓子やさんで国産ルバーブを使ってるところならほぼ90%は彼のを使っている、という人だ。かつ、僕が最も信頼する夕張系赤肉メロンの生産者でもある。

今回は、彼が通年で栽培をしている中玉トマトを使ったストレートジュースと、松屋の広告には出ていないけど、本数限定でりんごとりんごジュースを出すそうだ。
ifarm.JPG
以前、オーパで彼のトマトジュースを使ってブラディマリーを作った。死にそうに旨かった。
同じくオーパで夕張系メロンを使ったシャンパンカクテルを作った。のけぞってしまうほどに最高だった。
ぜひ会場近くの人は足を運んでみて頂きたい。

んで、同じ会場で、ルタオという小樽の洋菓子やさんがやってくる!
retao.JPG
ここのフロマージュというお菓子は、もう超絶絶品の旨さだ!
このパティシエをしている山岡ちゃんという女の子と、富良野の唯我独尊で仲良くなったのだ。曽野は成しも、この次ぎのエントリで出てきます。山岡ちゃん、来るのかなぁ。

ということで2件お知らせでした。

Posted by yamaken at 13:59 | Comments (2) | TrackBack