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気まぐれな運動「かえって太る」

2008年02月13日13時29分

 中途半端な運動はダイエットにつながらないどころか、かえって太ってしまう恐れも――。ぐうたらな人には気になる研究結果を、米ローレンス・バークリー国立研究所が専門誌に発表した。

 同研究所のポール・ウィリアムズさんは、数千人の男女の走る習慣と体重を7年以上にわたり追跡した記録を分析した。

 その結果、たくさん走る人(男性で1週間に32キロ以上、女性で同16キロ以上)の場合、走る距離を短くしたときに増える体重は、走る距離を長くしたときに減る体重とほぼ同じだった。

 ところが、1週間に数キロしか走らない人が走るのをやめたときに増える体重は、同じ距離を走っていたときに減る体重を上回っていた。また、走る距離を短くしたときの体重増は、たくさん走る人の4倍に達していた。

 ウィリアムズさんは「運動をやめたときのしっぺ返しは、これまで考えられていたより大きい。米国で肥満が増えている理由の一つかもしれない」と、規則的に継続して運動することを強くすすめている。

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