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府常任委員会の後、「大阪検疫所」でヒアリングと現地視察

 朝から定例の府常任委員会。7日の衆院予算委員会での志位質問とそこでの政府答弁、大阪府委員会としての中国餃子問題でのヒアリングや調査の内容、医師不足問題でのとりくみ、大阪府政・市政問題など、この間の情勢の面白さをつかみ思い切って打って出ることを確認。総選挙勝利めざす2・3月活動の推進にあたっての指導と活動の強化方向について議論し確認しました。

 府常任委員会を午前中で抜けて港区の港湾合同庁舎内にある「厚生労働省・大阪検疫所」へ。日本共産党国会議員団として大阪府会議員団と一緒にヒアリングと現場視察を行いました。府会議員団から小谷みすず、せりう幸一、山本陽子の3議員が参加。食品監視課や輸入食品相談指導室から詳しい説明を受けました。

 大阪検疫所では、平成18年の数字で、輸入届出218754件のうち検査数量は18738件と8.6%。全国では同じ平成18年で1859281件中198936件と10.7%検査しているのに比べても検査率はさらに低くなっています。つまり9割以上は検査せずに入ってきているということで、水際でのチェック体制の弱さがうきぼりになりました。

 しかし検疫所の職員の方がたや職員衛生監視員は少ない人数で必死で頑張って下さっていることはよくわかりました。2府6県(大阪、和歌山、奈良、京都、滋賀、福井、石川、富山)を、何と日によっては3班、多いときで5班で検査しているというのですから、どだい話になりません。資料を使ってご説明いただいた後、実際の検疫・検査の現場を視察させていただきました。

 サンプルをどのように採取してくるかから、その試料を粉砕し、溶液に入れて37℃で菌を培養して行う「微生物検査」や食品添加物や残留農薬を検査する理化学検査。大阪検疫所だけで行っている「貝毒」の検査まで、つぶさに現場を視察させていただきました。それぞれの検査の精度はきわめて高いもので、検査官の手際や仕事ぶりもなかなか立派なものでした。

 この検疫所に配置されている職員の方がたは、それぞれ大学の薬学部や農学部で勉強してこられた専門家であり、「技官」として厚生労働省に採用された人たちだそうです。「国民の食の安全を水際で守る」という、職員の方がたの使命感にてらしても、今の検査体制はいかにも貧弱で、とてもその熱意にこたえられるものになっていないことを痛感しました。

 検疫所の体制を強化することと、モニタリング調査の率を現行の10%足らずから最低でも50%以上に引き上げることは急務であり、昨日も書いたように安全が確認されるまでその食品を入れない体制をとることがどうしても必要です。そうなると生鮮食料品がネックになってきますが、生鮮食料品まで輸入に頼る必要があるのかという問題にまで掘り下げて考える必要があります。

 あらためて「食と農業のあり方」が根本から問われる大問題だと言わねばなりません。今にわかに国産タマネギ、国産ニラ、国産の「餃子の皮」など、国産品の売れゆきが急増しているそうです。「餃子は国産材料で自分の手でつくる」という人が増えたためでしょう。「安全な食糧は日本の大地から」と私たちが訴えてきたことの重みが、いよいよ国民的な議論になりつつある時です。

 私たちも、いっそうの検疫体制の整備と検査官の増員に全力を上げる決意を申し上げて「大阪検疫所」を後にしました。

 
 
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