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鳩山法相また“失言” 鹿児島選挙違反「冤罪と呼ぶべきでない」 12人無罪なのに…

2008.2.13 12:47
このニュースのトピックス刑事裁判

 12人の被告全員の無罪が確定した平成15年の鹿児島県議選の公職選挙法違反事件について、鳩山邦夫法相は13日、全国の検事長、検事正を集めた検察長官会同で、「冤罪(えんざい)と呼ぶべきではない」と発言した。同事件では、鹿児島県警の捜査員が任意取り調べの際に、「踏み字」を強要するなど違法な取り調べが問題とされ、検察側が控訴を断念しており、発言は問題となりそうだ。

 訓示の中で、鳩山法相は、鹿児島の公選法違反事件と、富山県で平成14年に強姦容疑などで逮捕され、実刑判決を受けた男性が服役後に無罪となった事件を取り上げ、「非常に残念なこと」としたうえで、「(富山の)事件の方は人違いだから冤罪ということだろうが、(鹿児島の)事件は冤罪と呼ぶべきではないと考えている」と述べた。

 鳩山法相は昨年11月に日本外国特派員協会での講演の中で、「友人の友人がアルカーイダ」と発言し、後で「誤解を招いた」と謝罪。法相の死刑執行命令についても持論を展開し物議を醸した。

 鹿児島の事件で元被告側が起こした国賠請求訴訟の井上順夫弁護団長の話 「やってもいない罪を着せられたという意味では、鹿児島の事件も富山の事件と同じ冤罪。逆に、ありもしない買収会合が捜査の中で作り上げられたという意味では、富山の事件より深刻だ。法相の真意は分からないが、この発言で警察や検察の責任が軽視されるようになるとしたら困る」

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