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<中国製ギョーザ>単独で毒物混入困難か 30人以上が作業

2月9日2時35分配信 毎日新聞


 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、製造元の「天洋食品」(中国河北省)の工場でギョーザを冷凍してから段ボールに梱包(こんぽう)するまでの包装工程は、私物の持ち込みが制限され、作業班長や監視員を含む30人以上が従事し、単独での混入は極めて困難な職場環境だったことが分かった。中国公安当局は、既に人事管理簿などを押収しているとされ、作業時の出入りについて慎重に捜査を進めているとみられる。

 大阪府枚方市のスーパーから返品された天洋食品の「中華deごちそう ひとくち餃子(ギョーザ)」11袋のうち、穴のない未開封の1袋の内側から有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出されたことで、中国での製造過程での混入が確実になっている。

 現地を20回以上視察した輸入元の親会社の日本たばこ産業(JT)の職員によると、工場は3階建て。包装工程は、1階にある衛生管理区域の20メートル四方の作業室で行われる。

 ギョーザは2階で具材を皮で包み蒸された後、運搬用エレベーターで作業室に降ろされる。2台の冷凍機で凍らせた後、▽ギョーザの形が崩れていないかを見る「検品」(5〜6人)▽20個入り、40個入りなどの「小分け」(5〜6人)▽袋詰め(3〜4人)▽プレス機による袋とじ(2〜3人)▽異物があるかどうかのX線検査(2〜3人)▽段ボールへの箱詰め(10人前後)−−と続く。

 それぞれの作業では班長が作業員の様子を見守り、さらに品質監視員が工程全体を見回る。出入り口は1カ所で、所持品を検査をする別の監視員が常駐し、他の工程の作業員は入れない。

 工場内に入ったことのあるJT関係者は「何者かが1人で薬物を持ち込み、包装工程で混ぜる可能性はゼロとは言えない。しかし、工場を出入りする際の検査や他の作業員の目もあることを考えれば、単独で混入させることを想像するのは難しい」と話す。【吉井理記、井上英介】

最終更新:2月9日2時35分




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