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火と水で心身を清める
お灯まつりにぎわう


 新宮市、神倉神社の火祭り「お灯まつり」が6日営まれ、大勢の観客を魅了した。
 熊野速玉大社や阿須賀神社などを参拝して巡った1903人(主催者発表)の上り子たちは夕刻、続々と神倉山に集合。「ワッショイ、ワッショイ」と掛け声をかけながら石段を上った。
 ご神体のゴトビキ岩前に集まった上り子たちのたいまつにご神火が行き渡り、境内が火の海と化した午後8時ごろ、ほら貝の合図とともに山門が開き、燃え盛るたいまつを手にした上り子たちが、せきを切ったように石段を駆け下った。
 たいまつの灯りは、火を吹く龍が山を下るようにも見え、神倉山の夜空を染めあげた。

■海中みそぎ
 新宮市の王子ケ浜などで6日正午ごろ、夜の神事に先立ち、地元や遠方から祭りに参加する上り子たちが古式にのっとった「海中みそぎ」を行った。
 王子ケ浜では神職の福井鉄(まかね)さんが神事を営んだ後、集まった有志約30人が白ふんどし姿で海に入り穢(けが)れを落とし、身を清めた。
 新宮の友人に誘われ今年で3年連続参加しているという日高総明さん(51)=大阪府=は「お灯まつりには素直な感動がある」。2回目の参加という倉岡義幸さん(51)=大阪府=は「来年も参加するつもりです」と話していた。
 この後、上り子たちは白いかまぼこや豆腐などの白いものを食べ、白装束に着替えて熊野速玉大社や阿須賀神社などへ向かった。


ご神火をいただいた上り子たち

王子ケ浜で海中みそぎを行う上り子たち

太鼓橋付近で上り子を迎える家族ら
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