中国製ギョーザによる中毒事件に絡み、3日付南方都市報(ネット版)は、日本での一連の報道に対して「マスコミは裁判官になるべきではない」と批判する論説を掲載した。
同紙は「マスコミは社会的使命を忘れてはならないし、社会を守るという責任感を常に持っておく必要がある」と指摘。更に「報道は理性に基づかねばならず、あいまいな事柄を根拠にしてはならない。またでっち上げによる暗示や誘導を通して、市民の判断を誤らせるようなことはしてはならない」と主張した。
その上で米国のジャーナリストで、著書『世論』でマスコミの世論操作に警鐘を鳴らしたことで知られるウォルター・リップマン(1889−1974)に言及。リップマンの考え方を引き受け、「マスコミは世論の形成過程において裁判官となるべきではない」と説いた。(編集担当:菅原大輔)
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