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書店街は今「反日ブーム」

 書店街と出版業界に反日の嵐が吹いている。「反日」を素材にした小説と日本を批判する教養書籍などの販売が急増している。日本の歴史教科書わい曲と日本の小泉純一郎首相の靖国神社参拝など、現在の日本指導部の極右路線に対する韓国国民の反日情緒が高まったからである。

 既に出版された「雲峴宮の春」を始めとし、「明成(ミョンソン)皇后」、「私は朝鮮の国母である」などは、最近販売部数が増加し、わい曲された日本歴史教科書の問題点をまとめた人文教養書籍も相次いで出版されている。ここ1カ月間で出版された日本歴史教科書問題を扱った本だけで4種になる。教保(キョボ)文庫の広報チーム長は「反日感情に支えられ、普段の販売実績が振わない日本関連の人文教養書籍の販売も増加しており、売場に反日書籍コーナーを設けて運営している」と話した。

 最も人気が高いのは、明成皇后関連の小説類。先月20日、発刊された金辰明(キム・ジンミョン/44)氏の小説『皇太子妃拉致事件』は3週間で15万部が売れた。この小説は日本の雅子皇太子妃を拉致するという架空の事件を通し、明成皇后殺害という日本帝国の陰謀と蛮行を露わにするのが基本的あらすじである。多少荒唐無稽な内容だが、発売第1週目にして永豊(ヨンプン)文庫江南(カンナム)店で販売順位1位を記録したことに続き、3週目で教保文庫ベストセラー小説部門1位に上がった。

羅志弘(ナ・ジホン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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