アークエンジェルズ

「アーク・エンジェルズ」の活動の記録です。
目が話してくれる日まで・・・・
「眠い・・・」
ここ数日は、この言葉に尽きます。
常にマップの事が頭の片隅で気になります。
凍結した夜道をそろりそろりと、水分補給に通っています。
排泄で汚れるので、洋服を着替えます。
ゴツゴツとあたる骨が痛々しく、胸が痛みます。
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マップは「死にたくない!!生きていたい!!」と訴えます。
頑張っています。
うつろな瞳に涙がいっぱい溜まっています。
「マップ・・・」
頑張れ!!頑張れ!!と声を掛けますが、マップは一生懸命頑張っているのが、痛いほど判ります。

ゴボちゃんも回復に向かっています。
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夕方、様子を見るとマップお座りをしていました〜〜〜。(嬉)
「何?何かくれるの?」って感じの目。
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気分が良くなってきたのでしょうか。
ちょっと安心。

皆さまから沢山のお見舞いのメール・コメントを頂いております。
本当に有難うございます。
絶対にお星様にはしません!!
必ず、助けます!!
幸せになる為に生れてきたのですからね。

さて、1月末から番外編でお願いしておりました、シェパード君。
期限が無くなり、シェルターにやってきました。
大きな男の子です。
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私の第一印象は「目が死んでる」
何がおこっていたのでしょう?
我が家にも大型犬が4頭おりますが、みんな目はいつも笑っています。
目でガンガン話しかけて来ます。

うちの子たちとは全く違う目。
シェパ君の声は聞こえません。。。

来たその日は、食事と水を与え、静かにゆっくりと休ませました。

翌朝、掃除を始めるとモップを持っていた、スタッフに唸っていました。
???
子供たちにいじめられていたトラウマでしょうか。
棒で叩かれていたんでしょうか?

怖がって怯えています。
人が近づくと構えます。
後ろに下がりながら体を低くします。

怖がっているとしか思えません。

今のままでは里親様のご希望に「はい、どうぞ〜」なんて事は絶対に無理です。
今日で4日目。

真正面から目を見てはいけません。
私は掃除をしながら、常に名前を呼んで話しかけています。
夕方、落ち着いた短時間に、犬舎の前に少しの時間黙って座っています。

シェパード:空君
「あんたは誰?叩かない?いじめない?怖い人じゃない?」
閉ざされた心の扉を開けてあげるには、時間がかかりそうです。

半年前に神戸からレスキューしたシェパードのピリカちゃん。
この子も逃げまくっていました。
触れる事さえ出来ませんでした。

先日より基本的な訓練を初めています。
5分から現在は10分です。
犬の集中力が持続するのは15分と言います。

ピリカちゃん、日に日に成長してますよ。
左について歩く事を徐々に理解して来ています。
急な方向転換にも昨日はピタッと、つけました。
私の歩くスピード・方向に集中していると言う事です。

空君。。。
焦らずに付き合って行きましょう。

1日目。
ベットに入って寝ませんでした。
ドアの前で寝ていました。

2日目。
ベットに入っていました。
全てのスタッフに鳴いていました。
近づくと唸っています。
(必要に構わない事にしました。)
「おやすみ・・・」の声掛けの時に目の高さに座っておやつを出しました。
ソロ〜〜〜と近づいて来て、手から食べました。

3日目。
空はこの環境を受け入れようと一生懸命のようです。
あえて、無視する私達を空が追いかけて見ています。
気になっているようです。
むしろ、空に観察されていると言う感じです。
犬はとても、利口な動物です。
純粋です。
生まれた時から噛む子はいません。
全てに理由があるからです。

空の目が、いつか話しかけてくれますように。。。。
そして、思いっきり抱きしめてあげれるように、気長に頑張って行きます。

*里親様募集中ですが現在はアンケートの受付のみとさせて頂きます。
詳しくはお電話でお問い合わせ下さいませ。
0740−22−3000


*支援物資のお願い*

*2008カレンダー(¥1500)購入ご協力のお願い*カレンダー売上は全て、フードに充てさせて頂きます。




祈り
一昨日、緊急で病院に診察に行った「ゴボちゃん」回復に向かっています。
自力で立っているのも揺れが無くなって来て、ご飯も力強く食べるようになっています。
瞳もキラキラ光っています。

同日、少し便が気になったので、同行した「マップちゃん」。
今朝はマップが、ぐったりとしていました。
体温が下がって来ていたので、急いで病院に走りました。
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鶏がらのような身体。
標準体重の半分以下です。
骨と皮だけという感じです。
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可哀想にお乳は何度、出産させられたのか?と言うくらい垂れ下がり、乳首の大きさは人間の親指位あります。

目に力が全くありません。
診察台に座るマップを見て涙が込み上げて来ました。
私の顔をずっと見ます。
「しんどいね・・・辛いね・・・マップお願いだから頑張って・・・」
「私らは何でもしてあげるよ。マップが頑張ってくれるなら何でも力になるよ・・・」
マップは顔を支えるのもやっとで、コックリコックリと揺れています。
悲しそうな目で見つめます。

大阪でも子宮蓄膿症の為、緊急でオペが行われました。
目に見えない所で、痛んでいる子。

この子達は、ただ子供を産まされるためだけに、生まれて来たの?
ボロボロと言う表現しか無いです。
ブリーダーの放棄犬には、賛否評論ではございますが、私達がこのレスキューに着手したのは(今後一切繁殖業の再開をしない・廃業届けを出す)目の前に居る子が、数日で処分される。。。

小さな物言わぬ命は叫んでいました。
「助けて!!ここから出して!!」と。

助けなければ・・・助けてあげなくては・・・
この子達には何の罪も無いのです。
生まれて、来た場所が、たまたまブリーダーの元だった。

一般の普通の家庭に居れば、どんなに溺愛されていた事でしょう。
それほど可愛い子達なのです。
毎日を共にしていると、この子達の個性がよく判ります。
私達を笑顔にしてくれます。

今、目の前に居るマップを必ず、元気にします。
そして、必ず幸せを掴み旅立たせます。

マップ・・・
「幸せで暖かな世界はもうすぐ先にあるんだよ・・・」
「諦めないで、頑張れ!!暖かな手のぬくもりや暖かな膝の上・優しい声が、あなたをどこかで待ってるよ」

食事も水も今朝は全くとれませんでした。
点滴を入れ、毛布に包んで帰宅しました。
とにかく温める事。
そして、シリンジで3時間おきの水分補給です。
スタッフが交替でマップの看病にあたっています。

そして、神様に祈ります。
「どうか、マップを連れて行かないで下さい。
マップはまだ、何も楽しい事を知りません。
どうか、マップに幸せをあげて下さい。」

少しずつ、少しずつ光に向かって回復する事を祈ります。

PS:深夜マップの水分補給に行くと、「ええ?」顔が・・・
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ああぁぁぁ〜〜〜首に打った点滴が前に流れてきてほっぺがぷくぷくになっていました。
私達が行くと、「なぁ〜に?」と顔を起してくれます。

明日も元気で私達を迎えてね。

幸せへの切符
朝一番に支援物資を車一杯に積み込んで、東京からボランティアに参加して下さいました。
O様。
本当に有難うございます。
感謝の気持ちで一杯です。
深夜2時に出発し、朝9時シェルターに到着。
すぐに犬舎の餌やりと掃除をお手伝い下さって、11時半には再び、東京に向けて出発されました。
ワン達に一目会いたかった事。
フードが無くなって来ている事。
心配で居られなかったそうで、駆けつけて下さったのです。

その後、すぐに名古屋からも4名が入って下さいました。
こちらは、小学生・中学生のお子様も2回目の参加です。
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優しい眼差しでワンコを抱き、微笑みながら見られています。
うんち掃除や毛布交換など、汚れた事も率先的にどんどんやってくれます。
動きも大人顔負けで、次々と仕事を探してくれます。
毛布切りも沢山してくれ、明日・明後日と毛布の貯えが出来、ほっとしています。

こうやって、子供の時から不幸な環境下に置かれていた、動物達の世話をする事。
日本の動物愛護の状況を知る事。
経験が必ず、大人になっていつか役にたってくれると願っています。
目には見えない事かも知れませんが、必ず優しい気持ちを持って成長される事だと思っています。

本当にありがとう。。。

そして、今日は幸せへの切符が4枚も渡されました。
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同時間に重なってしまって、出発前のシャンプーや用意などでバタバタとお見送り。
夜、投薬の為に犬舎に入った時、空きになってる犬舎を見て、改めて寂しさが込み上げてきました。

嬉しい出発です。
3頭は丁度、半年間お世話をさせてもらいました。
毎日過ごした子たちの様子が頭の中を巡っていました。

そして、もう一頭は、1年4か月の間、出会いを待った子です。
赤い糸は必ずどこかで繋がっている。
「長い長い赤い糸だったね。。。」
「一生懸命に呼び寄せられたね。。。」
「あなたの心の声が里親様に聞こえたんだよね。。。」
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沢山のワンが居る中、やはり思い入れの大きな子がいます。
レスキュー時から治療や行動に手をかけた子は、接する時間が長い為、思い出が沢山出来ます。
「行ってしまうんやね・・・」
寂しい気持ちが先に走ります。
子供と同じなんです。
面談で沢山、お話させて頂いて、「自分の子供をこの方ならお任せ出来る!!」と決断します。

素晴らしい犬生を送って欲しいです。

一昨日、2005年10月活動開始から、1110頭目の子がシェルターにやってきました。
活動から、2年4か月。
こんなにも、沢山居たんだ・・・と言う気持ちと、こんなにも沢山の子達がSOSを発信していたんだ・・・と言う気持ちの方が大きかったです。

色んな問題で、里親決定も足踏み状態になっていました。
ワン達に、しわ寄せが来ていました。

現在、団体では137頭の小さな命が、暖かな家庭の出会いを今か今と待っています。
皆、本当に可愛い子達です。
多くの方が、この子達に目を向けて下さる事を、心よりお願い申し上げます。


*支援物資のお願い*

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カレンダー売上は全て、フードに充てさせて頂きます。
ベット争奪戦
昨日、スフェーンが何処からか、持ってきたベットが奪い合いになっています。(笑)

犬舎から出すと、猛スピードで5頭が走り出しました。

ラブラ・ゴン・スフェーン・う〜ちゃん。
そして、後からトコトコと着いて行ってるもう一頭はジィ様です。

勝利を収めたのは「う〜」ちゃんでした。
スフェーンは「私が見つけたベットよ!!どいて!!」とでも言ってるように横から離れません。
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う〜ちゃんはタヌキ寝入りです。
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深さがあって壁面が体がぴったり当たるのが気持ちいいんでしょうね。

このベットはヘマちゃんもお気に入りで、ずっと使っていました。
午後からは見るたびに入れ替わり誰かが入っていました。

一つの物をみんなが、欲しがるってまるで人間の子供と同じようですね。

暫くして、ランを覗くとスフェーンが入っていました!!
「ウフフ・・・ゲットしちゃったわ♪」って感じですね。
しかし・・・奪い合いでボロボロになってきましたが・・・(汗)
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先日、警察から保護したバーニーズの「ハニー」ちゃん。
しっかり食事もしております。
まだまだ、痩せてガリガリちゃんですが、元気です。
シェルター内をゆっくり散歩します。
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興味津々で、あちこちクンクン。
暫くして、犬舎に戻ろうと言うと、「まだまだ、外で遊びたい〜〜〜」と抵抗。
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私も座って説得します。
「また、明日あそぼ」
「みんな、順番を待ってるから、入って」
ハニーの顔を見ていると、痩せて目の上も窪んで、げっそりという感じです。
目も寂しく悲しそうな瞳です。
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いつか、必ずキラキラと輝く瞳になって家族の元へ巣立って行くでしょう。

今日も午後からはシャンプーです。
ジィはドライヤーは大嫌いなんですが、シャンプーは大好き。

フンフンと鼻歌と歌ってるかのように、お湯で流していると鼻を鳴らします。
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スッキリした後は、風邪を引かないように、フリースの可愛いお洋服を着用。
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う〜ん?似合ってる?なんか笑ってしまうのは私だけでしょうか?

現在、4名のスタッフがワンちゃんのお世話をしております。
バタバタの毎日で時間は、あっと言う間に過ぎてしまいます。
さすがに、今日は皆、凍結した道をそろりそろり歩くのに力が入ったのか、「腰が痛い〜〜〜」とシャワーで温めていました。
「この疲れは寝れば取れるよね。」と、明日の予定を立てます。

PM10時。
ゴボちゃんとマップちゃんの投薬時間に犬舎に向かいます。
雨が降っています。
「寒い〜〜〜〜〜」
これで、今日の作業は終了。

精神的な疲れでは無いから、明日もまたワンのケア頑張ります!!
頑張れ!!
週間天気予報では暫く、雪だるまのマークが並んでいます。
2月に入り、本格的に寒さが到来していると言う感じです。

朝、一番に窓から外を覗くと、キラキラと道が光っています。
道は凍っています。
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朝の時間は慌ただしく過ぎて行き、一日が始まります。

事務所内に居るワンコの散歩・餌が終わったら、犬舎へ出動。

大阪も頑張ってくれています。
大阪は治療の必要性が高い子を中心に、ケアしております。
毎日のように病院へ通って頂いております。
レスキュー時より酷い下痢に悩んでいた子も、回復し元気になって来ました。

さて、滋賀のフレンチ「ゴボ」ちゃんですが、2日間、経過を見ておりましたが、体温低下のため滋賀県の獣医さんに診て頂きました。
先生の第一声は
「痩せてるね・・・・」
「そうなんです。みんな、痩せています。」
毎日、きっちりと食事が、与えられていたとは思われないです。
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寒い地方の犬は、冬場は太る事が出来ないと言われていました。
とにかく、服を重ね着させ、暖かくして、腸に優しいご飯を与えて下さいとの事で、点滴をしお薬を処方して頂きました。

ゴボちゃん。
「やっと、自由になれたんだよ・・・」
「頑張って元気になって!!」

レスキュー時から目に活力がありませんでした。
また、環境の変化が一番だと思います。
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今は、毛布の下にヒーターが入ってほかほかで休めるようになりました。
乗り切って欲しいです。
幸せを掴むために、あなた達はここへ来たんだから。

雪が溶け、春が来るのもそんなに長い先ではないです。
元気いっぱいランで遊ぶ姿を思い浮かべながら、見守って行きたいです。

ゴボちゃんは一日4〜5回に分けて食事を与えます。
食事はきちんと食べてくれています。
お水もよく飲んでくれています。
深夜、11時犬舎にそっと入り、ゴボちゃんにご飯。
「私達も頑張るから、ゴボちゃんも頑張ってね。。。おやすみ。。。」
ゴボちゃんは目に涙をいっぱいためていました。
何といってるのかな?
ワンコの調子が悪い時は、いつも思います。
「話が出来れば…・」
目でしか話してくれません。
静かに抱いて話しかけ、祈る事しか出来ないです。

頑張れ!!ゴボちゃん!!


追加
どこから持って来たのか?
スフェーンがベットを引っ張り出して、雪の中でくつろいでいました。
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*支援物資のお願い*
ドックフード(小粒OR中粒)
おなかに優しい物

毛布(アクリル製であれば助かります)
90X60
30X50

皆さまのご協力をお願い致します。

発送先滋賀エンジェルシェルター本部
〒520-1651
滋賀県高島市今津町酒波字西野1186-2
TEL:0740-22-3000
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