中東やアジア、北アフリカの広範囲にわたる各地で1月30日からインターネット通信などが断絶し、経済活動や市民生活に大きな支障が出ている問題で、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイにある国際通信用のケーブルが新たに損傷したことが1日分かった。
これで機能障害に陥った海底ケーブルは3本目になる。3本目のケーブルはUAEとオマーンを結ぶもので、ドバイ沖合約56キロのペルシャ湾で障害を起こしている。この弊害でドバイなどでの通信速度が遅くなっている。同ケーブルはインドの通信企業の子会社が保持している。
修理のための専門船が現場海域へ向かっている。修復の時期などは不明。
一連のケーブル支障で影響を受けたのは、エジプト、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、バーレーン、パキスタン、インドの各国。
不具合を起こした他のケーブルは、エジプト沖の地中海で、同国とイタリアを結ぶ海底通信ケーブルなど。ケーブル切断の詳しい理由は不明だが、船のいかりなどによる損傷の可能性がある。一部のケーブルは2月12日までに復旧する見通しとなっている。