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中国で人為的混入強まる (1/2ページ)

2008.2.4 00:07
このニュースのトピックス中国製ギョーザ中毒問題

 中国製ギョーザ中毒事件で、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が中国国内で冷凍ギョーザの商品に混入したとの見方が強まっている。殺虫剤が日本国内で入手困難なうえ、被害者が出た2商品の接点が中国国内に限られるためだ。政府高官も3日、中国国内での混入の可能性を示唆。警察当局は中国側の製造・流通過程について情報収集を始めた。ただ、中国側が殺虫剤の使用を否定するなか、新たにギョーザ6袋の外側からメタミドホスが検出されるなど、謎は多い。原因究明の見通しも不透明だ。

 ■2商品の接点

 「問題のギョーザの流通ルートが全部一致しているのは、製造元の(天洋食品の)工場から天津港までだ」。政府高官は3日、こう指摘し、中国国内での混入の可能性を示唆した。

 千葉、兵庫両県で中毒症状を起こした「CO・OP手作り餃子」と「中華deごちそうひとくち餃子」の製造後の流れや流通ルートはこうだ。

 手作り餃子は昨年10月20日に約6800パックが製造され、10月29日に天津を出港、同月5日に横浜に入港した。ひとくち餃子は昨年10月1日に約8200パックが製造され、11月2日に天津を出港、11月6日に大阪に入港した。

 共通ルートは天洋食品から天津の間だけ。日本国内の流通ルートには2商品に接点がない。中毒被害があったのは千葉、兵庫両県と離れた位置にあり、日本国内での混入の可能性は低い。

 これに加え、中国国内ではメタミドホスが闇で流通しているのに比べ、日本国内では流通していなく入手困難な点が、中国国内混入説の根拠だ。

 捜査幹部の1人は「メタミドホスが日本国内で混入した可能性をつぶすことが捜査の焦点」と話しており、警察当局は商品の製造・梱包(こんぽう)過程で混入した可能性が高いとみている。

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