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新聞インキでも「エコ偽装」 大豆油の比率が基準以下

2008年02月01日21時04分

 インキメーカーのザ・インクテック(本社・東京都千代田区)は1日、石油系溶剤などの含有量を減らして「エコマーク」を取得したインキの中に、基準を満たしていない製品があったと発表した。大豆油を一定以上使っているインキにつける「ソイシール」でも基準以下の製品にシールをはっていた。原因は調査中だが、「深く反省し、心よりおわびします」としている。

 エコマークは日本環境協会エコマーク事務局が認定。基準を満たしていなかったのは、新聞インキでは月間(07年4〜12月の平均)販売量910トンのうち64トン。基準は「石油系溶剤の量が30%以下」だが、実際には31〜44%含まれていた。包装の印刷に使うフレキソインキ40トンのうち20トンも基準を満たしていなかった。

 ソイシールの基準を満たしていないのは、オフセットインキ1530トンのうち140トン、新聞インキ240トンのうち160トンだった。

    ◇

 朝日新聞の場合、印刷を委託している工場のうち5工場に基準を満たさないザ・インクテックのインキが納入されていた。朝日新聞社広報部は「表示に反した製品が使われていたのはまことに遺憾です。今後こうしたことがないよう改善を求めていきます」としている。

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