大阪府知事選に初当選した橋下徹氏(38)は31日、来年度予算編成で府債発行(借金)を認めない方針を事実上、撤回した。府債の一部は地方交付税が充当されることを知り、30日に一部容認する方向に転換。この日は、「(発行しないという)それまでのコメントは政治的な戦略もある」などと、従来の発言を翻した。
橋下氏は府債を発行しない公約を掲げて知事選を戦った。報道陣から公約の重みを指摘されると、「あらゆることを知ったうえでしか発言できないのであれば、今までの行政と変わりがない」と反論した。また、当面は7月までの暫定予算とし、その間に全事業を見直したうえで補正予算を組む方針を示した。
毎日新聞 2008年2月1日 大阪朝刊