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DV防止講演会中止に上野千鶴子さんら抗議

2008年02月01日21時05分

 茨城県つくばみらい市がドメスティックバイオレンス(DV)をテーマに講演会を企画したところ、DV防止法に反対する団体などの抗議行動を受け、市が開催を中止した。これに対し、社会学者の上野千鶴子さんらが1日、同市役所を訪れて市の対応を批判。講演会を改めて実施するよう求める文書を約2700人の署名とともに飯島善市長あてに提出した。

 講演会は1月20日に予定され、DV被害者の支援団体・東京フェミニストセラピィセンター所長の平川和子さんがDV被害の支援活動の実態を話す予定だった。

 同法に反対する団体がネット上で市への抗議を呼びかけ、昨年12月下旬以降100通を超すメールや電話が届くようになった。1月16日には数人が市役所前で拡声機で抗議し、開催日の街宣活動を予告。市は「参加者に危険が及ぶ恐れがある」として中止を決めた。

 上野さんは「行政が威嚇に屈するという前例にもなりかねない」と話した。

 平川さんの講演会は新潟県長岡市でも企画され、同じ団体などから反対行動を受けたが、予定どおり1月27日に開催した。

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